『がんばりすぎない技術』裏話①
つい先ほど、Facebookイベントで出版記念対談イベントを行ってもらいました。ありがたいですねえ。たくさんの方にご参加いただき、自分の思いを聞いてもらったり、今までにない発見ができたり、すごく濃密な時間でした。ご参加いただいたみなさん、応援して下さったみなさん、ありがとうございました!!
対談の中で出てましたけど、「なんでこの本を書こうと思ったの?」ということです。出版社さんに企画書を送った時には、「今は休職者数が多くて…」みたいなことを添えて送りました。今、しんどくてふんばっている先生方を少しでも減らしたい、という思いはもちろんありました。
だけど、自分の中で最初に出てきた想いは、「こういう本を書きたい。表現したい。」ということだったんです。幸運にも僕のすぐ近くにはしんどい思いをして休職・あるいは退職した、という方はいらっしゃいません。(噂で聞くことはありましたが…)
昨年度、休業している頃に、「この状況でできることはなんだろう」と考えている中で、出てきた想いです。いや…もっと前からかも?勉強熱心な先生も多くて、がんばっている方々に囲まれながらも、どこかに「しんどさ」みたいなものを感じ取っていたのかもしれません。
そして、「授業がうまくいく方法!」とか「クラスの雰囲気が良くなる!」みたいな本を読んでいるうちに、「何か置いてけぼりにしてないかな」ということを薄々感じていたことも事実です。(もちろん、書いて下さった先生方は、そういうつもりで書いていない方も多いと思いますが……)
いろんな実践は試していても、次の年には全く別の先生が違うことをする。そうした時に、子ども達の中に残るものは?とか。授業づくりの本や学級づくりの本に救われることは今までも何度もありました。だけど、子どもが変わり、担当学年が変わり、学校が変わり……という中で次から次へとノウハウ本を買っている状況が、ラットレースのようにも感じていたのです。
もしかしたら、先生たちって自分で「疲弊してしまう」サイクルに入ってしまっているかもしれない。だったら、そこから一歩離れてみたらいいんじゃないかな。そうしたら、みんな幸せになれるんじゃないかな。子ども達の前には、そういう自分で立ちたいよな。
なんてことをずっと考え続けて、形にすることができました。発売から約1カ月がたちましたが、たくさんの方に嬉しいご感想もいただいています。多くの方の手に届くことを願って。
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