兵法書『兵法雄鑑』に見る物見の「見せ旗(偽り旗)」の用法と目的
兵法書『兵法雄鑑』によると「見せ旗」は敵地奥深くへ物見に出かけるとき、万が一発見されて追われた場合の対策として設置する欺瞞工作用の旗と書かれています。
物見を発見した敵守備兵は、少人数の物見に対して有利と思い追撃に出ます。物見は分が悪いと逃げ、見せ旗を立てたエリアに逃げ込みます。敵守備兵は見せ旗を見て伏兵(釣り野伏)が潜んでいるかもしれないと警戒して追撃を止めます。この隙に物見は自陣へ逃げ帰ることができます。
『万川集海』物見編「伏蟠の有無を見分け五箇条」には伏蟠り(伏兵)を知る方法として欺瞞の偽り旗(見せ旗)や煙を見分ける方法が出てきますが、その目的は敵の物見を追撃し討ち取る防諜任務の側面もあったると言えます。
『兵法雄鑑』 見せ旗の事
🥷忍者の思考と精神を身につけるべく、日々修行を行ってますので見届けてもらえると幸いです。あとお仕事のご依頼もお待ちしております🙇♂️。サポートは兵糧(ひょうろう)に使わせていただきます。 WEB:https://shinobi-design-project.com/home