世界が一巡した後の浦島太郎
昔々、浦島太郎という青年がいました。浦島太郎は漁師には珍しい紳士な青年でした。
ある日、浦島太郎が浜辺を歩いていると、子供たちが亀を叩いて遊んでいるではありませんか。紳士な浦島太郎は見過ごすことはできません。
1歩、2歩、3歩。段々と近づいていく浦島。すると異変に気がつきます。
「なにかがおかしい。」
4歩、5歩、6歩。さらに近づいていくと、その異変の正体に気がつきます。
「あの子供たち、段々と大きくなっているじゃないか」
7歩、8歩、9歩。
さらなる子供達の変化に驚愕する浦島。
「これは巨大化じゃない。成長だ。子供達が凄い勢いで成長しているううううう。」
自分たちの成長に気づかず、亀を叩き続ける子供達。その間も成長は止まらない。
「やめろぉぉぉぉ。それ以上成長したら、お前たちはああああ」
ボギイイイイイ
既に老人と化してしまった子供達。亀を叩いた衝撃で自分の腕が折れてしまう。 折れた腕から血が吹きだし、怯える子供達。
亀に近づく浦島。見ると亀は既に死んでいます。
「触れるたびに成長を加速させるスタンド。しかももう亀は死んでいる。もはやどうすることもできない…。なんておそろしいスタンド能力なんだ…。」
世界が一巡した後の浦島太郎。
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