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自らの商いに理想を持ち 高い希望と志を掲げよう それが自他の善に通じ 幸福につながるからである

金を残して死ぬのは下だ
事業を残して死ぬのは中だ
人を残して死ぬのが上だ

医師、政治家であり、台湾統治を「生物学の原則」に則った民政で軌道に乗せ、関東大震災後には復興計画を担った人物の言葉です。
藩閥中心の時代にあって、後藤は水沢藩というかつて朝敵だった東北の小藩の出身。
ゆえに後藤は「一に人、二に人、三に人」を信念に、人物本位の登用と育成に努めました。

では、人が本来持つ能力を開花させ、存分に発揮するために必要なものはなんでしょうか。
それは最善の目的となる理想であり、高い希望と志。
それが自他の善に通じ、幸福につながることを後藤の生きざまは教えてくれます。
また後藤は「自治三訣」と言われる言葉も遺しています。

人のお世話にならぬよう
人のお世話をするよう
そしてむくいを求めぬよう

さて、経営者がその最後に何を残すべきか?
後藤を代弁するつもりで、次のように付け加えましょう。
「志を残してこそ極上だ」
理想と希望を基礎とする高い志こそ商いの原動力です。

【今日の商う言葉】
自らの商いに理想を持ち
高い希望と志を掲げよう
それが自他の善に通じ
幸福につながるからである

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