ChatGPTに作曲してもらった
ゲームのBGMをChatGPTを使って作曲できないかと色々と試していましたが、なんとなくコツが掴めてきたのでまとめてみます。
まずはコード進行を考えてもらう
ChatGPTに作曲してもらう場合、いきなりメロディーを書かせると、単調な曲になりがちです。
まずはコード進行を考えてもらい、大まかな曲の流れを作ってからメロディーを考えてもらうと、欲しい雰囲気の曲が作られやすいと思います。
今回は以下のように依頼してみました。
ABC記譜法は、文字と数字で楽譜を表現する記述方法です。
例えば「ドレミ~」と鳴らしたい場合、五線記譜法では
となりますが、ABC記譜法では「C1 D1 E2」というように、音程と長さを指定していきます。(昔、Basic言語でゲーム作りをしたことがある人にはPlay文のMMLをイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません)
詳しくは、下記のWikipediaの記事をご覧ください。
>>Wikipedia:ABC記譜法
五線記譜法は図的な表現のためChatGPTが扱えるようにするのに手間がかかりますが、ABC記譜法だと楽譜を文字列として書けるので、ChatGPTがそのまま扱うことができます。
さて、先の依頼の結果、下記のように回答が出ました。
このようにABC記譜法でコード進行を提案してくれます。
今回は作曲した際の意図も解説してくれたので、親切ですね。(内容が正しいかはわかりませんが…)
出力されたABC記譜法での楽譜は、下記のサイトで再生する事ができます。
>>abcjs quick editor
こちらのサイトにABC記譜法での楽譜を入力すると、五線記譜法での表示と再生が行えます。
他にもMIDIデータとWAVの音声ファイルを出力してくれるので、その後の加工も行いやすく、お勧めです。
またURLのパラメータに楽譜データを付けられるので、メールなどに楽譜を添付する際にも使えます。
今回の楽譜を入力した状態を下記URL先で確認できるようにしました。
移動先のページで曲を聴くことができます。
無難な曲だと思いますが、いかがでしょうか?
今回はこのコード進行を元に、曲を作っていきたいと思います。
曲を長くしてもらう
今のままだと短いので、2回繰り返すようにしてみたいと思います。
指示の方法は簡単で、下記のようにやってほしいことをそのまま書くだけです。
「メロディーを2回」と指示しましたが、ChatGPTが間違いをやんわりと指摘しつつ、二回繰り返したコード進行を出力してくれました。
できた曲は、下記のURL先で聴けます。
長くはなりましたが、同じコード進行が繰り返されているだけなので、このままだと面白みに欠けますね。
今度は、別のコード進行を追加してもらいましょう。
別のコード進行を追加してもらう
下記の様に指示して、先の物と同じ長さの別のコード進行を追加してもらいました。
また解説付でコード進行を追加してくれました。
下記URL先で曲が聴けます。
今までと雰囲気が変わって面白くなったと思います。
とはいえ同じフレーズが繰り返されるので、ちょっと飽きてきそうです。
最後の方だけちょっと変更してもらいましょう。
最後の方だけ変更してもらう
下記の様に指示して、曲の最後の方だけ変えてもらいました。
最後をCメジャーに戻すように変更してくれました。
ざっくりとした指示にも丁寧に対応してくれますね。
下記URL先で曲が聴けます。
もう一度元のコード進行に戻してみる
曲の最後をCメジャーにしたとのことなので、せっかくですから元のコード進行にもう一度戻してみたいと思います。
下記の様に指示してみました。
切り貼りしながら曲を作っている都合上、接続部分に違和感が出るかなと思って、全体の調整も依頼してみました。
できた曲が下記URL先の物です。
いかがでしょう?
繋ぎの部分にちょっと違和感が無くもないですが、及第点では無いでしょうか?
曲の最後をまとめてもらう
コード進行はこれで決めたいと思いますが、最後が急に終わっている感じになってしまったので、そこだけ修正してもらいます。
できた曲が下記になります。
曲が終わった感じは出ましたが、落ち着きすぎてるように感じたので、明るい感じに変えてもらいましょう。
できた曲が下記の物になります。
先程の物より明るい終わり方になりました。
コード進行はこれで完成にしたいと思います。
コード進行にあったメロディーを考えてもらう
コード進行ができたので、次は下記の様に依頼してメロディーを考えてもらいます。
できた曲が下記URL先の物になります。
ちょっと単調すぎでしょうか?
もっと魅力的な曲になるように依頼してみます。
できた曲が下記URL先のものになります。
先ほどのものよりも良いものになったと思いますが、いかがでしょうか?
まとめ
いかがだったでしょうか?
まだまだたどたどしい感じではありますが、こちらのアバウトな指示を理解して、曲を作ってくれる所に非常に可能性を感じます。
音楽的な知識がある人が指示を出したら、もっと上手く作曲をしてくれるのかもしれませんし、今後楽曲データをChatGPTが学習してくれれば、より多彩な作曲が可能になるのかもしれません。
将来的には、ゲームのBGMなどの音素材をChatGPTが作成してくれるようになるのでは無いかと期待しております。
最後に今回のやりとりに関してのログを下記URL先に残しておきますので、ご参考にしていただければ幸いです。
■ChatGPTのログ
https://chat.openai.com/share/a809630d-6e44-4164-aca0-2f8a281b8d2a
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