フリー台本 流星の望み(男女・1人読み

*お題「星」で書いた台本です。前半と後半でキャラが二人います。
前半のAは少女、Bはお姉さんのイメージですが、性別は男性にしても大丈夫な気がします。
宇宙で戦う発狂系の台詞が読みたい方いましたら、ご自由にお使いください。


流星の望み
 
◆A
こ、の…ッ!
重力がないだけで、こんなに…!
ぐっ…落ちろッ!
ハァッ…ハァッ…六機目…!
残弾…まだ、いける…まだ…。
あ…?
発光信号…?
撤退、だと…?
ふ…ふざ、けるな…!
イヤだ…ッ、イヤだイヤだイヤだイヤだッ!
まだ戦うんだッ、まだここにいるんだッ!
ここなら普通でいられるッ、あたしも普通になれるッ!
もう奪うな、誰も…ッ、誰も誰も誰もッ!
あたしから普通を奪ったクセにッ!
あたしを普通じゃなくしたお前たちがッ!
あたしは…ッ、あたしは普通でいたかっただけなのに…ッ!
もう奪わせないッ、あたしだけの戦争だッ、あたしにはここしかないんだッ!
あ…っ!
流星の、エンブレム…スターダスト…。
…お前らかぁ、傭兵ども…ッ!
落としてやる、落としてやるッ、落としてやるッ!
全部ッ、全部ここで…ッ!
あたしを普通でいさせろッ!
 
 
 
◆B
…ドク、あとはいい。
私が話す。
…おい、起きてるな。
喋ろうとはするな。
喉が焼けてるのだから、どのみち声など出せんよ。
まあしかし、やってくれたな。
三機、お前のせいで失った。
貴重な仲間を、三人も。
なあ、いったい私はどうするべきだと思う?
…状況がわからんか?
私が、誰か、わからない…か?
お前を撃った傭兵だよ。
中身まで潰したはずだったんだがなぁ…仕留め損ねたとは、まったく…。
私も腕が鈍ったか。
そう思うだろう、兵隊さん…?
…お前が生きているのは偶然だ。
だが救ってやったのは私だ。
せいぜい役に立ってもらうぞ。
それにしても…はぁ…あの大立ち回りをして、どんな化け物が乗っているかと思えば…。
フタを開ければ何のことはない、普通のガキだったとはな。
とんだ肩透かしだ。
…ドク、手が空いたらこのガキをもう一度調べろ。
壊れたかな、このガキ…嬉しそうに笑ってやがる。

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