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違法?合法?オンラインカジノ利用規約を読み解いてみた

利用規約ウォッチャー みなしボウイです。
今回は、オンラインカジノ「ベラジョンカジノ利用規約」をウォッチしていきます。オンラインカジノについては、合法性(違法性)についてこれまでも議論がありました。そこで、重要な3つのポイントに注目して利用規約をウォッチしながら、オンラインカジノについて簡単に触れていければと思っています。

ベラジョンカジノ

最後までよろしくお付き合いください。


そもそもオンラインカジノとは

オンラインカジノは、コンピュータネットワーク上(インターネット上)で仮想的に開帳されるカジノ(賭博場)との理解で通じます。ラスベガスやマカオなどにある、ルーレットやブラックジャックなどのゲームで金銭を賭けて遊ぶことのできる現実に存在するカジノのオンライン版がオンラインカジノ、という認識で問題ありません。

ルーレットゲーム(イメージ)

現在20以上のオンラインカジノサイトが存在し、そのほとんどが日本語対応となっており、世界の中でも日本人ユーザー数はかなりの上位であるとの情報もあります。日本人サッカー選手を起用したCMをご覧になった方も多いかと思います。


オンラインカジノの合法性について

オンラインカジノの合法性については、運営会社側の合法性とユーザー側の合法性に分けて考える必要があります。

運営会社側の合法性

オンラインカジノの運営会社がどの国・地域でカジノを開帳するかで合法性の解釈が変わると思われます。オンラインカジノの開帳については、全面禁止または制限を行っている国々が多い一方、島嶼国や海外領土ではライセンス料収入への期待からオンラインカジノ運営会社の設立に前向きな場合もあります。

このウェブサイトは、キュラソーの法律に基づき登記されている、番号149132のBreckenridge Curaçao B.V. (以下「当社」または「Breckenridge」)(登録住所: 39 Scharlooweg, Willemstad, Curaçao) により運営されています。

ベラジョンカジノ一般利用規約

ベラジョンカジノの場合、キュラソーの法律に基づき登記されている企業が運営しているとの記載があります。キュラソーは、ベネズエラの北約60kmのカリブ海に位置するオランダ王国の構成国であり、オランダ本国とは異なる法体系を持っています。なお、キュラソーはタックスヘイブンとしても知られています。

キュラソー島ゲーミング管理委員会(GCB)

キュラソーでは、オフショア賭博法令に基づき、キュラソー島ゲーミング管理委員会(GCB)がキュラソー島のオンラインゲーム部門のライセンス付与と監督を担当しています。キュラソーライセンスは、政府機関が4つの民間企業にマスターライセンスを発行し、それらの企業がオンラインカジノ運営会社にサブライセンスを与える仕組みが取られていることが特徴です。

Breckenridgeは、キュラソーの法律に基づき、2022年8月7日よりキュラソーにて設立され現存する、Master Gaming License #8048/JAZ を有する、有限責任会社Antillephoneからのサブライセンス#8048/JAZ2021-180を取得しています。
また、Breckenridgeは、次のサイトの運営も行っています : www.yuugado.com および www.intercasino.com

ベラジョンカジノ一般利用規約

上記のキュラソーのように、オンラインカジノ運営会社へのライセンス付与に前向きな国があることから、多くのオンラインカジノ運営会社は合法的なライセンスを有すると称しているケースがほとんどです。

ユーザー側の合法性

ユーザーの居住国、つまりどこからアクセスするかという点で合法か非合法かということになります。ヨーロッパ諸国では、オンラインギャンブルを一定規制の下で合法としている国が多いですが、ギリシャやポーランドなどでは禁止となっています。米国では、オンラインギャンブルを合法としている州がある一方、全面的に禁止している州もあります。アジア諸国ではオンラインギャンブルを違法としている国が多く、日本も違法となっています。

特定の地域では、当ウェブサイトへのアクセスおよび使用する権利が違法とみなされる場合があることを認識するものとします。
ユーザーの居住地域で、当社のウェブサイトを使用することが許可されているかどうかを確認するのはユーザーの責任です。あらゆる地域での当ウェブサイトの利用可能性は、当ウェブサイトが提供するサービスの利用の提案、もしくは勧誘を意味するものではありません。 アメリカ合衆国、オランダ、フランス、オランダ領西インド諸島、およびキュラソー島に居住するプレイヤーによる当ウェブサイトでのアカウントの開設、または使用は認められておりません。なお、登録フォームに掲載されていない地域からのアクセスおよび登録は厳しく禁止されています (禁止地域)。

ベラジョンカジノ一般利用規約

日本でのオンラインカジノでのプレーの合法性については、ネット上では様々な解釈が流れていますが、警察庁から「オンラインカジノを利用した賭博は犯罪です!」という啓蒙が出ているほか、賭博事犯の検挙事例もあります。

啓蒙ポスター

推定ユーザー数と比較すると検挙数が少なく、また検察の立証の困難さを唱える一派もあり、安心感も広がっているようですが、カード会社やプロバイダーからの情報も得られることから、その気になれば警察も取締に動けるとは思われます。軽はずみに近づかないことが大切です


合法性以外のリスクについて

オンラインカジノでのプレーについては全くお勧めしませんが、オンラインカジノの合法か非合法を考える以外のリスクについても触れておきます。その点はベラジョンカジノ利用規約でも触れられています。

当社から受け取った勝利金に対して、関連する法律に基づいて請求される可能性がある税金の申告、会計、および支払いはすべてユーザー一人の責任です。 Breckenridgeは、税金および法的な事柄に関するサポートは提供できません。税金や法的な事柄に関するアドバイスが必要な場合は、居住地の管轄区域の適切な機関に連絡することをお勧めします。

ベラジョンカジノ一般利用規約

勝利金(掛け金からの儲け)については、適切な税務処理が求められます。

当社は、理由に関わらず、いつでもユーザーの身元確認を行い、関連する書類の提出を要請する権利を留保します。これには、以下の事項が含まれますがこれらに限定されません: 身元調査、信用調査、または法律で認められてる個人履歴の調査。これらの調査の基準は各ケースによりますが、氏名、住所、年齢、職業などのユーザーの登録情報の確認、ユーザーの財務状況、資金源などのユーザーの金銭的取引の確認、および/またはゲーム履歴などを含みます。
要求された書類をBreckenridgeに提出しなかった場合、または書類またはその一部が虚偽、不正、または誤解を招くものであると判明した場合、 Breckenridgeはそのような要求から90日以内にユーザーのアカウントをブロック、または閉鎖し、ユーザーのアカウントの残高を没収する権利を留保します。
Breckenridgeには、そのような調査が行われていることをユーザーに伝える義務は一切ないものとします。これらの調査には、許可を受けた信用照会機関、ユーザーの身元を確認するための身元確認サービス、および/または不正防止機関などの調査を行う特定の第三者企業の使用が含まれる場合があります。Breckenridgeは、これらの調査の結果が否定的または不確実な場合、独自の裁量でアカウントを閉鎖し、すべての残高を保留することがあります。プライバシーポリシーに従って処理されます。

ベラジョンカジノ一般利用規約

オンラインカジノ運営会社は、ユーザー情報について身元調査や信用調査をすることができるようになっています。一般的なレベルとしては身分証明書を用いた本人確認に留まると思われますが、民間の信用調査会社への照会なども可能な立て付けではあります。

アカウントへの入金および出金において、ユーザーは、合法的な機関によって発行され、合法的にユーザーの名義である有効なクレジットカード、およびその他の決済手段のみを使用することに同意するものとします。

ベラジョンカジノ一般利用規約

掛け金の入金にはクレジットカードを用いるケースが多いと思われますが、オンラインカジノへの入金がクレジットカード会社の規約ポリシーに抵触している可能性も考えられますので、クレジットカードの利用には注意が必要です。


今回は、このあたりで終わります。ありがとうございました。


なお本投稿における、発表内容は発表者個人の見解に基づくものであり、本投稿にて取り上げられている組織及びサービスの公式見解ではありません。

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