子供の学資保険の選び方:返戻率だけではない注意点とは?

子供たちの将来の学費の準備として学資保険を検討しているのですが、返戻率(へんれいりつ)だけで選んで良いものなのでしょうか?
この記事では、学資保険を選ぶ際の注意点やおすすめの対策について詳しくご紹介します。



返戻率とは?
まず、返戻率について簡単に説明します。
返戻率は、払い込んだ保険料や掛け金の合計額と受け取る学資金・保険金などの合計額を比較して、払い込んだ保険料の何パーセントが戻ってくるかを示す割合です。例えば、返戻率105%の場合、100万円の保険料を払えば105万円が戻ってくる計算です。

しかし、学資保険の返戻率は高くても108%前後で、多くの場合5%前後の増加率にとどまります。これを考えると、果たして学資保険は本当におすすめできるのでしょうか?


学資保険をおすすめしない3つの理由
学資保険には注意が必要な点がいくつかあり、個人的にはおすすめしていません。その理由は次の3つです。

1. ほとんど増えない
  - 学資保険の返戻率は高くても108%前後。長期的に見ても、5%程度の増加にとどまります。
  - 例えば、アメリカの国債であれば2~3年満期で3~4%の利息がつくこともあります。
  - 一方、学資保険では18年間で5%しか増えないケースもあり、利率が非常に低いです。

2. 保証が必要なのか?
  学資保険には、保険料支払者(通常はお父さん)が亡くなった場合に保険料の支払いが免除される保証がついています。
  しかし、死亡保障が十分にある場合、わざわざ学資保険を利用する必要はないでしょう。
  子供の病気や入院に備えた特約もありますが、都民共済・県民共済などの掛け捨て型保険で十分です。

3. 途中解約で元本割れの可能性
  - 途中で解約した場合、払い込んだ保険料を下回る金額が返ってくる可能性があります。
  - どうしても解約しなければならない事態に備えるなら、学資保険よりも普通預金や積立NISAなどの方が安心です。



おすすめの対策
では、子供の学費を準備するためにどのような方法があるのでしょうか?

1. 積立投資
  積立NISAやiDeCoなどで長期的に積立投資を行うことで、平均利回り3~4%の運用も可能です。
  値動きのある商品ばかりに投資するのはリスクがありますが、バランスの良いポートフォリオを作ることで、安定した運用が期待できます。

2. 定期預金
  - 確実に貯金を増やすためには、定期預金も有効です。
  金利は低いものの、元本割れのリスクがなく安心して貯めることができます。

3. 共済保険や掛け捨て型保険
  都民共済や県民共済などの掛け捨て型保険で最低限の保障を確保し、余った資金を積立投資や預金に回すのがおすすめです。



まとめ
学資保険は返戻率が低く、保証の面でも必ずしも必要ではありません。代わりに、積立NISAやiDeCoなどを活用し、バランスの良い資産運用を心がけましょう。また、共済保険や掛け捨て型保険で必要最低限の保障を確保することも重要です。

子供の学費を準備するためには、計画的かつバランスの良い資産運用が欠かせません。ぜひこの記事を参考に、賢く学費を準備していきましょう!

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