私は不思議ちゃん
「不思議ちゃんっていうか、何考えてるかわからない感じですよね」
私に向けられた、部活の後輩からの言葉。ショックはなく「そう思われて当然だ」と受け入れた。
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私は取材ライターを目指している。
しかし、実はコミュニケーションに苦手意識がある。
何より一人の空間が大好きで、友達がいなくても平気だ。
成人式は"会いたい人がいない"という理由で参加しなかったほど。
だから、フリーランスとして在宅で仕事をする道を選んだ時、自分のことがより好きになった。
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私はフリーランスになる前、新卒で全国規模のドラッグストアの会社に入社した。
入社の決め手は「人として成長できそう」と思ったからだ。
真面目に仕事をして、教えてもらったことは忠実にこなしていたと思う。
登録販売者の試験に高得点で一発合格して、薬や化粧品のカウンセリング業務ではけっこう売り上げに貢献した。
(同じ店舗の薬剤師さんよりいい仕事をしている、と褒められたことがある)
なにより、カウンセリング業務で誰かの役に立てることが楽しかった。
お客さまの話をじっくり聞いて、勉強した知識をもとにお困りごとを解決するための薬や化粧品を提案をする。
提案を受け入れて「ありがとう」とホッとした様子で帰っていくお客さまの後ろ姿が大好きだった。
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そんな私は、同じエリアに配属された同期の誰よりも仕事ができる自負があった。
しかし、真っ先に昇進したのは私ではない。同じ店舗に配属された同期のAくんだった。
Aくんは、私と対照的でミスは多いけれど愛されキャラ。そのコミュニケーションスキルは、要注意人物と言われていた薬剤師さんからデートに誘われるほどだった。
(ちなみに、私は薬剤師さんから嫌われていたと思う。あいさつしても無視されていた)
今ならわかる。たとえ、Aくんのようにミスで閉店5時間前にレジを締めてしまったとしても、コミュニケーション上手なタイプに大きな仕事を任せたいと思うだろう。
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私はいわゆる職人タイプなのだと思う。今メインの仕事の「文字起こし」は一人で黙々と進めるものだ。積み上げるほどスキルが上がる。
私の得意分野は、AIが認識できないような音質の悪いものを文字に起こすこと。これからも、文字起こし職人としてスキルを高めていきたい。
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自己アピールみたいになってしまったが、私が一番言いたいのは、
「職人タイプがコミュニケーションを極めたら最強じゃね?!」ということだ。
私は今、取材ライターを目指している。
「取材ライターはコミュニケーション強者がなるもの」という話は、誰もがうなづけることだろう。
不思議ちゃんが取材ライターを目指す。不安しかないが、
職人タイプとしてコミュニケーションスキルを磨くことを、ここで決意表明したい。
これから、その過程をこのnoteで記録していくので、どうか奮闘する姿を温かく見守っていただけないだろうか。
ここまで読んでくれたあなたに、いいことがありますように…。ご縁に感謝いたします。また会いましょう。