学園迷宮エロはぷにんぐ! ~イクぜ!性技のダンジョン攻略~ レビュー

総合評価…星3
BGM…星2.5
グラフィック…星3.5
シナリオ…星2.5
工口…星3.5

BGM

低価格帯ながらも一応展開にあった曲調や選曲、そしてキャラクター達の声の微妙なマッチ具合ながらもまあまあどうにか(?)全ルートプレイすることは出来た。
しかしOP以外は基本フリー音源を使用しているので少し厳し目の評価。というより低価格帯では基本的BGMルームが無いのか良いなあと思った曲が聞けないのはまあどうかなぁとは。とはいえどフリー音源使ってるからそれもそうやなぁと自問自答からの自己解決←

グラフィック

この作品で唯一手放しで褒められる部分の一つ。前回の色に出でにけりわが恋はよりはグラフィックは荒いものの良く言えば一般的悪く言えばテンプレートな絵柄で敵キャラもグロテスクも無ければ可愛げもない程よいモンスター絵となっておりどうにかこうにかと楽しめることは出来た。なぜどうにかこうにかな理由は悪い点にて詳細を述べる。

シナリオ

低価格帯の抜きゲーらしくひょんなことから主人公等が通学する学園が突然の大揺れによりモンスター等が校内にて大暴れするのを三人のヒロイン(主人公の妹含む)達と撃退しながら突然現れた学校の地下迷宮を降りていき諸悪の根源と戦っていく(ついでにヒロイン達と情愛や性愛、ついでの近親相姦)というまあよくある学園ファンタジーモノの作風。
特段悪い点は見受けられなかったが良い意味で主人公は性欲に忠実なキャラであったり三人のヒロインたちもこれと言った初期の性格から矛盾的な部分は見られなかったりしてまあなんやかんやと楽しめれた。
まあ一つ問題点としては何故主人公等が通学する学園がモンスター界と繋がったのかいつの間にか地下迷宮が学園内に出来上がったのかと色々とストーリーとしての大筋的なシナリオとしてはなにもなかったかのように親玉をぶっ倒してそのままぶん投げて終わらせるという漢仕様にはある意味笑った。

工ロ

今作は前回前々回の作品と違い分類上(某エロゲー批評サイト様より引用)抜きゲーの類なので各ヒロインにシーン数は6個ほど備わっており各ヒロイン毎違った行為、そして必ずワンシーンはアニメーションを使用して行為するシーンを備えており発売当時からしても低価格ながらもアニメーション有り(とは言っても今で言うLive2Dとか割とゆらゆらしていくタイプみたいなもの)なのは素直に良いと思った。というよりこの会社はそういうのが基本的エロシーンの強みだなぁとは思った(同会社姉妹ブランド複数作品プレイヤー感)←
内容としては基本主人公と行為するのが大半なのだが時折ファンタジーにありがちな触手ヴァイブに似たキノコなどの異物混入ゴブリンによるヒロインの(ほのぼの)輪姦など主人公と行為しないシーンもあるので苦手な人には少々注意が必要な場面も少々見受けられた。

良い点

本作は会話パートや選択肢を選ぶだけの所謂一般的なエロゲーではなくタイトルにも書いているようにダンジョン攻略というDRPG要素(例を上げるならファミコン版の女○転生シリーズみたいなもの)を取り込んだゲームとなっておりしかも設定ミスなのか序盤から各キャラの最強武器が売店で買えるという(ただし値は数十万と値は張るが)ある種初心者救済のシステムでなおかつ敵が落としていく所持金も割と程よく大金を落としてくれるので各一定の階で設置されている避難所(RPGでいう宿屋みたいな所。しかも無料でHP、MP等が回復できる)を行き来しながら金策して進めていくという点は良いとは思った。
それに登場キャラクター達も割とそれなりと皆キャラは立っててこれと言った矛盾点が無いのは良いと思った(大筋的なシナリオから目を逸らしながら)←

悪い点

一言で述べればシステム全体。更にはダンジョン攻略の不親切さ。ついで展開の薄さ。
上記のグラフィックでも書いたようにどうにかこうにかとなった理由が上の2つが主な原因である。
まずシステム全体。この作品はDRPG作品でありながらもダンジョンパートではキーボード操作は受け付けずマウス操作のみ(バトル画面も同様マウス操作のみ)というシステムで行動するたびにとてつもなく不便不満を垂らしながら進めていった。
そしてRPG要素として欠かせない武器や防具等の説明欄は何一つ掲載されず売店でも購入しなければ(しかもはいorいいえ表記せず勝手に購入される)攻撃力や防御力の上昇率がわからないなどかなり不親切な要素がほぼ大半と埋め尽くされていた。
そしてダンジョン攻略の不親切さについてはアイコンが矢印マークしか存在せずどの道を進んでいるのか全くわからない仕様となっており肝心のエロシーンを開放するイベントも唐突に始まって何がなんだか状態なことが多々見受けられた。一応そのイベントに会ったヒロインを見る回数でラストの個別エンドが変わったりするある意味不親切仕様ではあったが。
敵とのエンカウント率がファミコンソフト並の高エンカウントだったりこれと言ったバグはなかったがラスボス戦での立ち絵が可笑しかったり(後におまけで掲載)

総評

グラフィックエロは普通にいい作品ではあるもののシナリオの投げっぱジャーマン(ただし抜きゲーということで個人的にはかなり甘めに付けてる)やシステム周りの不便不親切さにはどうにかならなかったとはプレイしながらふつふつと思った。
自身として此処の会社の作品は別姉妹ブランド含む約十作品以上とクリアはしているが特段付けなくてもいい要素を無理矢理ブチ込んでクソゲーとして成り立たせてしまうスタイルは良い意味でも悪い意味でもブッ飛んでるなぁとは感じた。
というかこの会社は上記の要素をブチ込むせいでクソゲー化しちゃうんだと思う(小並感)。普通に同会社の他作品では結構面白い作品は結構あるし←

おまけ・余談

今までに無かったラスボス戦。何故かいつの間にかラスボスの九割が減っている謎仕様。

学園迷宮エロハプニング

以下余談
この年(2011年)に大賞として受賞された作品が2つほどありますので11年分だけは2つ書かせていただきます。因みに上記の作品は陽の部、もう一つの作品(は陰の部として語れてたり語れてなかったり←