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平和な世界の上に。

昼に「部屋」を出て、父の見舞いに。病院入口で母とちょうど一緒になった。私、ロビーの七夕飾りの写真を撮ろうと思っていたので、ちょっとだけがっかり。

ノックして病室に入ると、父は珍しくマスクをして寝ていた。
「元気?」
と母が訊くと目を覚まし、
「ん? しんどい。」
「しんどいん? 昨日リハビリしたからちゃう? マスクはなんでしてんの?」
「ん? 風邪ひかんように。」
「んー、もう、外しときぃ。」
「はい。」
ってな会話。
ベッドサイドのテーブルには、まったく封の開いていないゼリーやらドリンクやらの朝食(だと私たちは思った。)が。
「食べないと元気出ないし、いつまで経っても家に帰れないわよ。」
と言って、冷蔵庫に入っていた(冷たくて美味しい)ゼリーを母がスプーンで口元に運ぶと、目をつむりながら、それをすっかり食べきった父親。良かった♪(あとで分かったことだが、テーブルに残っていたのは昼食で、朝のゼリーはちゃんと食べたのだとか。これでまたお腹が空かなくなって、晩ごはんは食べられないかも…。σ(^◇^;))

2時間のお見舞いタイムの日課は、父の好きなBEGINの「パーマ屋ゆんた」と「三線の花」を母がスマホで聴かせること。父は鳴らない口笛を鳴らし、ときどき目をつむったまま「アーイーヤ」などと相槌を挟む。私も、この歌、覚えよっと。

明日は仕事で行けないかもしれない。
来週はなかなか午後は休めないかもしれない。
次の土曜日は仕事だから、次に行けるのは来週の日曜日になるかもしれない。
そのとき、父がもっともっと元気になっていたらいいなと思う。

 *****

私の住んでいる「部屋」からだと、病院に行くのに、途中、「家」のある**市○○○○台を通るんだけど、行きも帰りも遠巻きにし、○○○○台には「登ら」ずに帰ってきた。悲しいな。

帰りのラジオで、昨日の七夕の話題。番組をやっている男の方が、
「私は毎年『世界平和』って短冊に書く。」
って仰ってて、「あっ、ほらねっ!」って。(^▽^)
私も、世界の平和なんかじゃなくて、もっと身近な、自分の身の回りの家族のこととか祈っておけば良かったのかもしれないけれど、息子の将来のこととか考えると、すべての土台は世界の平和の上にあるように思えて、それで近年はずっとそればかりを書いていました。この世の中にある不安や苦しみや悲しさが、ひとつでも多く取り除かれることを祈りたい、そんな気持ちです。