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小雪舞う大晦日。

お節、(何時に届くんだろう?)と思って待っていたら、11時すぎに「ピンポーン♪」って。早すぎもせず、遅くもなく、いい感じやん。
「10度以下で保管」とあるので、寝室に置く。
明日が楽しみ♪ …かなぁ? なんか、ちょっと寂しいけど。

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お節が届いた後、少しだけ買い物に。
今年最後のお花屋さんは、葉ボタン。(これは花…?)
先週のカスミソウがまだまだ元気なのでそれと一緒に入れようかと思うが、もうちょっとお正月らしい方がいいよねとも思い、近所のスーパーで南天(ですか?)を買う(が、もうどれもぼろぼろと実(ですか?)が零れ落ちていて、ちょっとだけ残念な印象…。レジのお姉さんもあたふたとしてくださっているけれど、「もういいよ、そのまんまで♪」って。)。
ビールを買おうと思ったら瓶ビールは無く、仕方なく、久しぶりに缶ビールを購入。しかも普段飲まない銘柄だし…。
そして、うどん(19円)。私、蕎麦アレルギーなので。長ければいいんですよね? 一瞬、冷凍パスタにしようかとも思ったけれど。(苦笑)

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「お節待ち」の時間は、今月27、28日夕刻にNHKラジオで放送された「ニュースで読み解く2021」を聞きながら(とりあえず)11月の新聞を読む。(逆かな? 新聞を整理しながらラジオに耳を傾ける。)
この番組が、良い! 東大名誉教授の御厨貴さん、日本総合研究所国際戦略研究所理事長の田中均さん、経済ジャーナリストの荻原博子さん、東大教授の吉見俊哉さん。2日間、約4時間弱に渡って今年1年の社会・国際問題を解説していくんだけれど、なんかね、救われるような気がしますよ。文字どおり、「慰労」ですな。

吉見「トランプ政権が終わりましたよね。で、今、我々が議論すべきことは、もっと広い大きな目で見てトランプ政権は一体何だったのかっていうことを徹底的に考えなくちゃいけない。それから、9.11から20年。じゃあ、20年経った時点で見て、9.11は一体何だったのかって、これももう一回考えなくちゃいけない地点にいると思うんですよ。さらに、今我々はコロナの中にいる。で、このコロナの中にいるということの歴史的な位相な何なのかということも私は考るべきだと思うんですよ。なんでこんなこと言ってるのかっていうと、コロナにしても、トランプにしても、9.11にしても、私は背景にある歴史状況は同じだと思います。それは何かというと、1980年代から世界は新自由主義的なグローバリゼーションっていうこの津波のような大きな流れの中に全世界が巻き込まれていたわけですね。そうすると、その前期、前半部分はアメリカはたいへん威勢が良かったですから、そうするとアメリカのIT産業を中心に世界へも軍事的な派遣がどんどん拡がっていく。これに対して一番マージナルなところからテロリズムというかたちで暴力的なアタックをしたのが9.11のテロだった。そしてトランプというのはこのグローバリゼーション、それから新自由主義、この中でどんどん貧富の差がアメリカの中でも拡大していった訳ですよ。で、トランプはこの貧富の差、あるいは様々な格差というものを見事に狡猾に利用して大統領までのし上がった訳じゃないですか。で、さらに、コロナだって、なんでこんなに世界的なパンデミックに一気になるのかっていったらば、この30年、40年の歴史の中でですね、世界の経済も人も情報も金融もあらゆるものがものすごい勢いで世界を駆け巡っているわけです。グローバリゼーションです。徹底したグローバリゼーションが進んだ。だから、中国の一部で発生したコロナウイルスの感染症はあっという間にヨーロッパに、世界に拡がって、今我々が今度はオミクロンが来る、で一気に拡がる、何であっても変異種がどんどん拡がる、これ、グローバリゼーションの結果生じた世界に私たちが生きてるんですね。ということは、この40年間起こってきたグローバリゼーション、新自由主義、これの様々な反動と言いますか、揺り返しが起こってきて今いるわけで、今私たちがいる場所があるわけで、そうすると今私たちはある種の「歴史の揺らぎ」って言いたいわけですけれど、その「歴史の揺らぎ」の中でたゆたっているというのか、どう言ったらいいんでしょうね、結構漂流しているんですよ。で、その状況の中でもう一回じゃあトランプが本当に終わったのか、それから、辺境からのテロが本当に終わったのか、それから、今これメチャクチャバブルですから、リーマン・ショックみたいなことがまた起こるかもしれないですよね。要するに、世界が非常に不安定化している、だったらば、問題の根底はやっぱりこのグローバリゼーションにあるんです。このグローバリゼーッションとどう対するか、っていうことを真剣に考えないと、我々日本もそうですけれど、全世界が、結構、すぐに破綻までとは言いませんけれども、でも、ある種それに近いことがいろいろこれからも起こってくると言うように私は思います。気候変動もまったく同じ問題だと考えますね。」

御厨「私は、それを日本のメディアとか日本の国民がどう受け取っているかということが結構大事でありまして、それは何かと言うとですね、やっぱり『勇ましい議論』、それから、これからは要するに『中国に対してもっと厳しく当たるべきだ』とかっていうですね、そういう強硬論、これは昔から『対外硬』って言いますけど、この国は昔から『対外硬』っての好きですから。でね、そちらへ、堰を切ったように動き始めている。いろんな新しい雑誌や新しいSNSの世界で出てくるものを見ていてもですね、いわゆる今までのような『人権』、あるいは『平和』、そういったものを大事にしていこうというのがどんどん隅に行ってですね、そうではなく、今言ったように『勇ましくあろうとする議論』、これが専門家の間でも出てきているわけですよ。だけど軍事専門家ってのは今までホントにねぇ、軍事用語なんかの使い方でも極めて注意をして苦労して使っておられる方が多かったんですけど、最近はですね、俗的な表現で『やっちゃえ』みたいなね、そういうのが多くなって。これがね、SNSの世界で広まると、驚いたことに、昨日まで全然違うことを言ってた人が、ちょっと見ない間にホントに対中強硬論者になってるんですよ。で、『どうしてそうなったのか?』って訊いたら、『だって、毎日毎日SNSに触れてたら、みんなそう言ってる』と。『いや、みんなそう言ってないですよ。あなたがそういうのばかり見てるからそうなるんですよ』『いやいや、このSNSの世界ではこうなってるんだから、世の中はそうなるんだ』っていうふうな妙な関わり方をしている。こういう人たちにね、どういうふうにして、今日ここで出ているような議論を聞いてもらえるかってのは結構大事な話であって、専門家も非専門家もみんな一緒になって強硬論の方に行こうとしてるこの状況をね、来年はやっぱり変えていかないとまずいのではないかと思いますね。」

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*御厨さんのところ、遅ればせながら1月8日、文字起こし完了♪ 2月21日まで聴き逃し配信です。(https://www4.nhk.or.jp/radio-yomitoku/)

皆さま、今年1年、本当に本当にありがとうございました! 感謝!
良いお年を♪