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グレートジャーニー

『グレートジャーニー』とは、
アメリカ大陸を起源とした
新人(ホモ・サピエンス)が、
世界中へ拡散していく様子を表した名称です。
イギリスの考古学者、
ブライアン・フェイガンさんが名付けました。

20万年前ほど前に
アフリカ大陸で誕生した新人が、
ユーラシア大陸へ進出し
本格的に世界へ拡散を始めたのは
6万年ほど前のことです。

6万年より前にも
ユーラシア大陸へ進出していた
グループはいましたが、
7万年ほど前に起こった火山の大噴火が
世界的な気候変動をまねき、
アフリカの一部の地域を除く
人々は亡くなってしまったようです。

新人は通常の動物でしたら
適応できないような異なる環境にも、
火の使用や衣類の発達、

狩猟道具の発明、改良、などにより
適応することができました。

熱帯から寒帯、
標高の高い場所、
海を越えなければ渡れない場所など
それまでの動物界には例がないほど
生息範囲を広げていきます。

各地域では
それぞれの環境に影響を受けて
身体に違いがあらわれ、

多様な世界観をもつようにもなりました。

新人が命の危険をおかしてまで
未知の世界に足を踏み入れていく理由は、
食料難や縄張り争いなどが上げられますが、
知的欲求の高さも大きな要因に
なっているのではないかと思われます。

その欲求は現在も尽きることはなく、
グレートジャーニーは
さらなるステージへ向かおうとしています。

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