きわきりりか

ぐにゃぐにゃだけど尖ってる

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DJBをちらり

うるせぇよ そう思いつつ、いまも進んでいます。 ここは、わたしにとって高速道路です。 みんな車の中、突然止まれば事故が起こってしまう。 でもわたしは、いつだって止まりたくてしょうがない。 方向を確認したい 花を眺めたい ガソリンを入れたい ごはんが食べたい うんちだってしたい 向き合っておしゃべりしたい 寝たい じゃあサービスエリア、休憩所をつくればいいんじゃないか? DJBは、そんなふうにぬるっと生まれた休憩所です。 休憩所には、トイレを掃除する人、売店の人、売店の商

    • 大学4年、

      会う人会う人ほぼみんな「卒業したら何するの?」「進路ってもう決まってるんですか?」「りりかって就活?」と訊いてくる。まさかとおもうじゃん、わたし嘘はきらい。はじめの方は「いや、ね、まぁ、ほんとになんというか、何も決まっていなくて、ええ…」と相手を直視できずにへこへこしていた訳だけど、途中でそのへこへこがよくわからなくなってへこへこを止めた。へこへこといえば、中学校の頃よく「へ(屁)こいた」とか「へっこき虫」とか、横にいた友達が言ってたな。背後に潜みながら腕でおならの音出してみ

      • いやぁ申し訳ない

        人の気持ちはわかるのか 見えないものが この世界を牛耳ってる わかったフリはできても ゆれない 学校で習ったわるいこと やってないのに 人を押し潰すのは なぜだろう いっしょだと 大変なのに トーストをくれるのは なぜだろう 空虚なのは 目に映らないから? 温度がないから? 今すぐ飛ぶから 少しください 人の気持ちはわかるのか あっという間の カタルシス わかったフリよりは ましかも 自由を望み 歩むのに おしゃべりが減るのは なぜだろう 電気が失われて こわいの

        • 神様との電話

          「はいもしもし木脇です」 「もしもしオレオレ」 「…」 「オレだよ、オレ」 「はいもしもし木脇です」 「あの、オレ、というなの神様です」 「そろそろポリっちゃいますよ」 「一旦切らないで!ちょっと、えーっと、話聴いてください。というかポリっちゃうって何」 「警察に出すってことです」 「え何その下界用語。うーんとね、まずわたしはガァチもんの神様です、ほんとに。その証拠に、あれー覚えてるかなー何回か願い叶えたじゃん!」 「例えば?」 「寿司のバイト帰りに電車で元彼と会わせたし

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          信用はしてるよ

          「でも人のこと信用してないんでしょ」  突如としてHygge断った好きな人からのひと言。一瞬固まってから 「期待しないだけで、信用はしてるよ」 と慌てて言ったけれど、その人は「ふーん」とつまらなそうにしていたし、期待と信用の違いをわたしはよくわかっていない。  わたしが冷めていることを誰かに告白すると、必ず納得いかない反応をされるのだけれど、寧ろそれも自分自身が冷めていることの証明になっている気がする。  わたしがわたしを冷めた人間だというのにはいくつか理由がある。まず

          信用はしてるよ

          春冷めをすする

          嬉しいときの顔。おそらく、全人類の8割くらいは微笑んでいる人間の表情を浮かべると思う。先日、21歳になった。「なった」って、本当にそんな感じ。「なれた」のではなく「なってしまった」というわけでもない。誕生日前夜、ひとり徳利からおちょこへ農家の酒を注ぎ、夜ご飯のマッシュドポテトをさっきまで水が入ってた大きめのマグカップに入れ、ゆで卵とマヨネーズも加えてフォークでぐさぐさ刺し混ぜた。なんとも滑らかなポテサラ。それらをお供に初めて0歳から20歳までを振り返ってみる。5分たったかどう

          春冷めをすする

          壁に頭をつけるとき

          「かずし、すご」 オレの友達かずしは、どんな時でも新しい見方をくれる。オレは所謂クズらしい。パートナーがいて、好きな子がいて、友達がいる。だからパートナーと関係を保ったまま、好きな子といっしょにいる。もしパートナーと別れて好きな子といっしょになったら、友達を失うだろうし、好きな子といっしょにいるとたのしいし気が楽。好きな子もそれでいいみたいだし、パートナーもそれを知っててオレといる。 オレが自分をクズだと自認できないのは、どちらも好きだというこの感情が汚いものだと思えないか

          壁に頭をつけるとき

          きたなさ

          手の甲に乗っかってきた欲情 埃を飲み込みすぎて喉は詰まる 寿命が大きく縮んでいく感覚を学習 歯はあってホワイトムスクが匂ってる 清潔でなんてきたないんだろう 差し出されたキンキンに熟した手 すぐに両方で包み込む パパよりも酷くガサガサで爪は何個か青い 笑うとすかすかでツンと匂う 200円の固形石鹸にわくわくしてる 雪が降った12月30日の釜ヶ崎 どうしようもなくあったかかった まだいっしょに走ってくれるかな

          ハイウェイ

          わたしは誰かの景色の中でぷかぷかと浮いているのだろうか。 わたしの中のわたしは中指を立てる。自分を除く特定の人には決して立てないけれど、気持ち悪いと感じる事象が起きた時、立ててしまう。良くないとわかっていながら、惰性に流され1日1回は立てる。 喫茶店で隣の席に座る方々の会話、電車にぶら下がっている広告、講義で指定された教科書、バイトでおじさんからかけられる言葉、気になる企業の募集条件、友達の生活に脚を踏み込んだ時等々、日常に無作為に溶け込むありきたりなこと、それがわたしをそ

          空気を殴ってみても

          思い出すと反吐が出て、顔が歪む。「タッカルビいつぶりだろう」電車に揺られながらさっき一緒に日本のてっぺんに立ったこの友達でも恋人でもない人は言う。「じーと食べたのが最後」「...同じだわ」空はカンカンだけど、わたしは澱んで曇っている。下界に近づいているときから、このまま永遠に、視界に広がるのは赤褐色であればいいと思った。このきつい道を、いつまでもバックステップで笑い合って進もうと思った、ジグザグ歩きするあの人とウサギとカメをしながら。でも気がつくと5合目で、気がつくとぱんぱん

          空気を殴ってみても

          今更なのは

          最近、いや2年ほど前から断捨離にハマってる。私の部屋は妹の部屋と繋がっていて、若干区切りのある21畳程度の広い部屋を分け合っている。分け合っていると言っても、私の部屋が14畳くらいを占めていて、妹の部屋は本棚壁がありかなり窮屈になっているのだけど。断捨離は頭を使うので、疲れてぴょこっと妹の部屋を覗くと、いつもは鍵のかかっている勉強机の引き出しに鍵が刺さったままになっていた。妹は属しているNPOの研修が午後7時まであると言っていた。チャンス。私は一目散にそれに手を伸ばした。そこ

          消化器官の不調かも?

           気がつくとおかしなことになっている。それは水上に炎が存在しているような、白い画用紙に白色の色鉛筆でアメリカ国旗を描くような。そんなことを、私は長らく繰り返している。それが「矛盾」というものなのかもしれないと感じたのは、味覚がなくなった時だった。過労、睡眠不足、セクハラ、不安感など、自分の中で原因は明らかだった。「このバイトを直ちにやめるべき」。解決策を出すことは容易いことであったが、私は解決策が浮かんでから2カ月以上もの間、そこに留まることを「自ら」選択した。なぜか。私はマ

          消化器官の不調かも?

          長い夜のすすめ

          歳をとるにつれ、人前でおんおん泣くことがめっきり無くなった。あの子が思うよりも、生きることは難しく儚い。そして世界はシンプルで気持ち悪い。隣人さんへ、どうしていつも夜中から朝方にかけて人を家に招くのか?私は夜が怖いから逃げ(寝)なければいけないのに。そんなこんなで、日付が変わってからよく外に出るのだが。独りで布団にくるまっているよりマシ。歩いて向かうは学校の校庭で、そういえばここで何人かの人と語った。話したんじゃなくね。でも人っていうのは社会みたいで、これからその人達とここで

          長い夜のすすめ

          その話がもうピース

          足を止め荷物をよいこらしょと下ろす。どっこいしょと座る。なぜしているかわからない旅の途中。まだまだ道は長いのだろうが地図がないから、ただただ放浪している様な、そんな気分によく嫌悪感を感じる。アツくなったせいで怪我を負い、周りのようにさっさと歩けないのも大きなコンプレックスで、やるせない。そんな私を横目にーいや視界にすら入っていないのかもしれないースタスタと地図を片手に歩いていく大多数は、正直目障りだった。 右足を慎重に置き歩いていると、前からトイレの便座ほどの高さでスキップし

          その話がもうピース

          消費

          箱で猫はないていた 憐れむ者の餌とは 置かれた缶詰は血を生む 猫はそれをなめている リアルに味覚はないと 知らぬ者は味わう 気持ち悪さのオードブル 目を瞑らねば足は動かん

          カラスからゴジラへ

          いつだろうか。カラスが私から離れて行ってしまったのは。ビデオに残る保育園の卒園式の映像。周りの子ども達がケーキ屋さんやお花屋さん、仮面ライダーになりたいという中「大きくなったらカラスになりたいです」と瞳をギラギラさせて言っていた私は、あの頃に比べて随分と夢から遠ざかってしまった様だ。無自覚のうちにいじめをしてしまっていたかもしれない小学校、部活の先輩に図書館の前で「覚えとけよ」と言われた中学校、更衣室でパンイチのまま泣いていたところを先生に見つかった高校、そしてメインの留学を

          カラスからゴジラへ