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坂の上の目玉(詩)


どんよりまぶた雲から

ぬおっと飛び出て

ギラギラした橙の一つ目玉

坂の上でどっしり待ち構えて

睨んでいる

ハイビームで抵抗する

飴色に誘われて

車が次々と坂を上っていく

今日の懺悔を強要してくる

車を次々に飲み込みながら

ご満悦な目玉に突進する

坂を上り切ると

遥か遠くへ逃げ去る目玉

そして萎んでいった

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