見出し画像

カタツムリが泣いた日(詩)

カタツムリは

雨が来ないと泣いていた

一生懸命泣いていた

地割れの隙間の日陰で

じっと待っていた

でも雨は来なかった

とうとうカタツムリは

家を脱いで旅に出た

いつからか誰もいないその家から

涙の音色が響いてきた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?