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【詩】丑の刻


丑の刻に詣りけり

鳥居の霞は近し

鷺の波紋に耳澄ます

一刻は伸びをし気を緩め

それにつけ込む間が潜む

誰そ彼の視覚に惑わされ

意識の結界を呼ぶ間にも

空気が逆転する時に

ピアノ線に水草が絡む

方位磁石は己を指し

丑は寅へと衣をまとう

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