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2022年

今年を振り返ってみると、あまり仕事ができなかった年のように思います。

長く一緒に仕事をしてきたアメリカとイギリスのレップから離れて、海外の仕事が減ったということもあるかもしれません。やっぱりレップが仕事をそれだけ持って来てくれていたのだろうか?クライアントからは直接僕宛に連絡が来ることが多かったので、これはあまりハッキリとはわからないのですが、影響は多少あったとは思います。

依頼はめっきり減り、暇になったので長く中断していた油彩を描き始めました。自分の描きたいように描ける個人的な絵は楽しく、しばらく調子に乗って描いていましたが、そうするといつのまにかイラストレーションの締切が迫って来て、また油彩を中断ということの繰り返しです。

そんなときに急性胆嚢炎になり救急車で病院へ運ばれ、入院して手術をしたりと、なかなか絵に集中できない年でありました。そして、年末のコロナ罹患です。こちらは軽い症状とはいえ、仕事場へ行くことは控えて家で過ごしました。

いろいろなことで絵に集中できないとはいえ、歳をとって集中力がなくなり、情熱もなくなり、体力もなくなったことは顕著だったと思います。いつも眠いし。

これからの人生としては、健康寿命と実寿命をどれだけ近づけられるかがテーマになってきます。それだけが重要で、あとはどうでもいいです。そのためには毎日のウォーキングと、定期的な筋トレを継続しなければと思っております。その範囲の中で絵を描いていければ。とにかく健康でないと絵が描けません。

長く生きるかどうかは問題ではないと思うようになりました。むしろ突然死歓迎かもしれません。

今年の前半までは毎日のように見ていたシラスのゲンロン完全中継チャンネルも、何か自分のような人間は全く求められていない気がして、一旦サブスクを解除してから、全く見なくなってしまいました。今でもたまに見たいなと思う回があるので、またいつか再開して一気に見ようかと思っています。

シラスの代わりに見始めたのは、YouTubeの岡田斗司夫チャンネルです。岡田斗司夫氏の考えていることは昔からけっこう面白いと思っていて一目置いてはいたのですが、人柄にあまり好感が持てないなと思って、そんなに真面目にフォローはしていませんでした。ところが最近は本人の提唱するところのいい人戦略をとっているためか、好感度が増して来た感じがして、彼のYouTubeの会員になってみました。

とはいえ岡田斗司夫氏の言っていることは、おおむね面白くて納得感もあるのですが、どこか完全には信用していないです。(笑)

僕はアニメに全然興味がないので、岡田氏の語るガンダム講座とかそれ以外のアニメの話題は聴いていません。ただ、彼がときどき紹介する面白かった本や、映画の話は参考にしていて、実際それをもとに本を買ったり映画を見たりすることがあります。

いつだったか、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』という本について熱く語っていたので、読んでみたら非常に面白かったです。ただ、彼が配信で言っていたような驚きは正直なところ感じず、それほどではないのでは?と思ってしまいました。

同じように『Coda あいのうた』という映画についても、騙されたと思って見たのですが、たしかにすごく良い映画で面白かったものの、彼が言うところのラスト3分の感動みたいなものは、まあわかる気はするけど、それほどでもないのでは?と、ちょっと大袈裟なのでは?と思ってしまいました。僕の感受性が足りないのでしょうか。

こういうところも岡田斗司夫氏を完全に信用できない点です。(笑)彼が何か面白いと思ったことを語るときに、彼自身が笑いすぎていて、それを見て騙されることもあるけど、逆に興醒めしてしまう感じもあります。もうちょっと淡々と語ってほしいような。大きなお世話ですが。

個人的に英語の勉強も兼ねて、原書で読んだこの本はなかなか興味深かったです。

難しい単語頻出で、だいぶ覚えましたが、もうすでに忘れているかもしれません。そしてコロンやセミコロンをあらためて意識することになった本です。内容は、社会から隔絶されて隠されているアメリカの屠殺場の現場を、そこで実際に働いてみることによって、屠殺の全工程を詳細に記述し、視界の政治について考察した論文です。Every Twelve Secondsというのは毎日この屠殺場で12秒に一回牛が殺されるという意味です。

ちなみに日本語版はこれです。

話は変わりまして、今は頼まれてあるエッセイの原稿を書いているところです。もともと文章を書くのは非常に苦手で、だから絵を描いて来たのですが、noteを書き続けて来たおかげで少し慣れて、楽しくなって来ました。

しかし、自分勝手に書くエッセイと違ってテーマを決められて仕事で書くとなると、これはなかなか難しいです。文章を書くときに学んだことは、とにかくなんでもいいから細かい部分は気にせずにどんどん思いついたことを書いてしまうと良いということです。とにかく書けるだけ書いちゃって、あとから直せばOKなのだなと。

ということで、今年も大変お世話になりました。noteを読んでくださったみなさん、どうもありがとうございました。良いお年をお迎えください。

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