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目印通信

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仕事やイベントの情報とか、一見誰かの役に立ちそうでいて実は役に立たない、けれど何か伝えたいことがあれば書きます。たまにエッセイも。
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2019年4月の記事一覧

自虐は

僕は自虐というのはある意味じゃ甘美なモノだと思っている。だからついやってしまう。しかし、中毒性はあるものの、自分がやっていることだからやめるのも自分でできる。僕のようなネガティブな人間は、存在していること自体が迷惑という意識がベースにあって生きているので、それを基準にしてつい自虐的になり甘えてしまうのだ。 「自虐は自分を傷つけるからやめよ」 ワダさんのこのnoteを常に覚えておきたい。自虐でも自愛でもなく、できるかぎり淡々と生きていくのが目標。

The White Crow

The New Yorkerの映画レビュー記事、“The White Crow” and the Difficulty with Dance Moviesにイラストを描きました。 この映画はソ連のバレエダンサール、ドルフ・ヌレエフがパリに公演に行った際にフランスに亡命したときのことを描いたものです。 The White Crow

宝の地図をみつけたら

STEVE HARRISON “BIG IN JAPAN”

ARTS&SCIENCEのAT THE CORNERで開催中の展示を見てきました。 お馴染みのマグやティーポットと違って、巨大な作品が多くて迫力がありました。昨日の時点でも小さめ作品はけっこう売れているような印象。大きいのは置く空間を選ぶでしょう。目の保養でした。 今回の展示の図録は、新聞のような形式で折りたたんである大きい冊子で、ちょっと迷ったのですが、結局2014年までの作品が載っている本を買い、御本人にサインしてもらってギャラリーを後にしました。 京都でも別の内容

早川世詩男展「そらへ」

ギャラリーハウス・マヤで開催中の早川世詩男さんの個展へ行ってきました。え?これ原画?という具合に、もしかしたらデジタルプリントと見紛うほどのクラフトマンシップ!久しぶりにクラフトマンシップという言葉を思い出したくらいです。恐ろしくきれいな原画で、心底驚きました。 絵の内容も本当に素晴らしかったです。気持ち良い色、空間、フォルム。 そんな早川さんは、僕の『虹のふもと』装画を褒めてくれたのですが、そのとき、僕のは特に何の変哲もない普通の絵だなという思いがよぎりました。 早川

ゴルフの悪魔

週刊文春 創刊60周年記念 短期集中連載 ビートたけしさんの『ゴルフの悪魔』全四回終了しましたので、全部の挿絵を載せます。上にあるものほど新しい順番です。 これは長嶋茂雄さんが長い山芋を持っている絵です。長嶋さんのおもしろエピソードは、たけしさんがよく喋るネタなので聞いたことあるかと思いますが、この小説にも出てきました。 だいぶ昔、初めてこの山芋のエピソードを聞いたときに、僕が作った俳句があります。長く見えるように全部ひらがなです。(笑) ながいもをながきすがたでもちか

American Illustration

アメリカの年鑑コンペはもう他は出さないことにして、American Illustrationだけに絞りました。それで今年も何とか下の四点が紙の年鑑のほうに入選することが出来たのですが(紙の年鑑に掲載されるselectedとwebに掲載されるchosenがある)、応募するのにエントリー料がかかる上に、本に掲載されると出版料が一点につき95ドルもかかります。 高い…。 まあ、選ばれるのは光栄だし、当然嬉しいのですが、今の時代年鑑の存在意義も薄れて、以前ほど効果がわからない感じ