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前回の記事で書いたイラストレーションにおける動物の擬人化についてもう少し。 実際のところ、擬人化した動物の絵を描いて仕事をしている人はかなり多いのではないでしょうか。 実は、僕は全くゼロというわけではないですが、ほとんど擬人化動物の絵は描いてきませんでした。なぜでしょう。たぶん難しいからだと思います。 現実の世界では、僕はどちらかというと人間が苦手で、動物が好きです。でもそれが絵の世界になると逆になり、なぜか動物はあまり描かず、人間を描くのが好きです。どうしてなのかは自
ぼーっとしていたらあっという間に時間が経ってしまいました。歳をとるにつれてぼーっとしている時間が長くなり、自分でも大丈夫なのかと思うところです。 前回のつづきです。
だいぶ昔の仕事ですが、The New Yorkerについて。
『枯れ葉』が映画のポスターでしたので、同じ映画に関連する例として『DOGMAN』について書いてみます。というのは、DOGMANのときは、完成形が見えずにスケッチブックやモニター上でああでもないこうでもないとやってなんとか形にするのとは違い、映画を見ている時に絵の最終形が頭の中に見えていたからです。
時間が開いてしまい自分でも何を書いていたか忘れました。 どういう絵にしようかと悩んでいた場面でした。絵を考えるときには、僕の場合、言葉から始めるときと、ビジュアルから始めるときの二つパターンがあります。 絵にコンセプチュアルな要素が必要なときは、言葉から始めることが多いですが、今回は映画のポスターですし、リクエストされたモチーフとビジュアルがすでにありますので、サムネールを描くことから始めます。
先日書いた発想の方法という記事の中で、完成形が見えずにスケッチブックやモニター上でああでもないこうでもないとやってなんとか形にする例を具体的に説明してみます。 ネット上にイラストの描き方のテクニック的な解説はあふれているものの、どうしてそういう絵を描くに至ったのかという思考過程の解説はあまり見かけないような気がして。感覚的でもあるので、思考の過程というほど大げさなものではないのですけどね。 一番最近の例で思い当たるのは、大島依提亜さんより依頼された、アキ・カウリスマキ監督
僕は喋ることが本当に苦手でして、その無能ぶりにいつも呆れています。そんなときにツイッターで見かけて興味を持ったのがこの本。早速買って読み始めていますが、共感できる着目点が多く、ある意味でひねくれていて良いです。ちなみに著者の頭木さん自身は口が立つようなので、そこは僕とは全然違うのですが、口が立つ人が勝つというのは腕力が強い人が勝つのと同じだから良くないと言っているところが良いです。 さて、イラストを制作するときに、どうやって描こうと思う絵を思いつくのかと訊かれることがありま
11月ももう半分過ぎ、個展のための絵を焦って進めているところです。 小さい柴犬のシリーズは別として、他の新作は現在キャンバスに描きかけになっている分だけで、もうこれ以上新しいのは描けないと思います。 過去に展示したことある絵も2点含める予定です。未発表の新作(といってもインスタなどで見せてはいますが)は全部で7点、もしかしたら8点です。ちょっと少ない感じもしますが、絵がそれなりに大きいのでMAYA1の壁は埋まるでしょう。 MAYA2は仕事で描いたデジタル作品のキャンバス
考えてみました。 まず、クリシェ(cliché)とは何かというと、使い古された陳腐な表現のことです。イラストレーションでいうと、例えばアイディアを表す電球、焦っている状態を表す額の汗などがそれに当たると思います。 コンセプチュアル・イラストレーションを考える際には、クリシェは避けて通れません。なぜならば非常によく伝わるからです。
別にネガティブな意味ではないです。むしろポジティブに言ってます(笑) 仕事で描くイラストレーションが全くのゴミではちょっと困るかもしれませんが、パーソナルワークはゴミでいいというか、ゴミである可能性が高いことは常に意識しています。
YouTubeを見ているとたまに業界の本物の第一人者がやっているチャンネルに出会うことがあります。 ある日、そんな第一人者の一人であるテスタさんのチャンネルがオススメに出て来たので見ていました。テスタさんは著名な投資家です。 僕はある時期にけっこう本気で株をやっていたことがあります。チャートを分析してタイミングを割り出したりする作業は結構好きで、たまにうまく行くこともありましたが、結局はだいぶお金を失っただけで全く向いていませんでした。なので今はもうやってないのですが、そ
テキスタイルデザインはぜひやってみたい仕事の一つでした。 これまでは全く依頼が無かったのですが、去年に続いて今年もTani JapanのUnderdogというチャリティシリーズでパターンをデザインしました。 in/out Puppiesというデザインで、ストライプの白と黒は、わたしたちの内面と外見が表裏一体であることを表し、そのどちらもが、その人の魅力であることを意味しています。 Taniのファブリックは本当に着心地が良くてオススメです。自分でも愛用しております。
日本限定の表示でしたが、Google Doodleの敬老の日を描きました。Google DoodleというのはGoogleの検索ページのところに表示される小さいバナーのことです。 これまでに制作されたGoogle Doodleはここで見られます。僕が描いた敬老の日について詳しくはこちらです。 さて、ここからはラフスケッチを含めた制作プロセスなどを書いてみたいと思います。
たぶん今時の人はInstagramやBehance、ArtStationのようなところを見たクライアントから連絡が来て始まるのだと思います。 最近は英文で、仕事依頼のようなメールが頻繁に届きますが、本物かどうか疑わしいものが多いです。僕の印象では、メールに自分(僕)の名前が書かれていないものはだいたい詐欺だと思ってます。そういうものは内容も漠然としていることがほとんどです。 ただ、かなり具体的な依頼内容で、メール内に企業やプロジェクトのリンクが貼ってあり、見に行ってみると