「アヴァロン」色の映画 週報019(2020/11/29週)

 本当は映画館に行きたかったけれども、あまりにも寒いので週末は家にこもっていた。いい機会だったので今まで後回しにして観ていなかった映画「GODZILLA FINAL WARS」をようやく観た。本作の主人公は、優れた能力を持って生まれたミュータントたちによって組織されたM機関に所属している尾崎真一。M機関の隊員たちは身体能力に優れていて、40Mくらいありそうな怪獣の上に飛び乗ったりしていた。そんな尾崎は、ライバルである風間勝範を相手に訓練だったり、悪い宇宙人に操られたり、と色々な理由でちょいちょい戦う。ふたりの戦闘シーンを中心に画面がセピア色に近い彩度の低めな色になる。そんな色合いの画面を見ると押井守監督による劇場作品「アヴァロン」を思い出す。「アヴァロン」の他には「GOEMON」や「CASSHERN」もこんな色合いの印象が強い。全ての作品に共通するのは2000年代の作品であるということとアクションシーンでCGを使った加工が多めに行われていること。これが当時のCGと実写の映像をなじませるための最適解だったのだろうか。附に落ちる解はまだ見つかっていないけれども、私の中の「アヴァロン」色の映画がまたひとつ増えた。

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