コーヒーと可愛い店員さんに心を温められて癒されてます!
〇〇:□□社の件、対応完了しました。
上司:おう、ありがとう。
〇〇:また何かありましたら報告します。
上司:頼んだ。
〇〇:、、、ふぅ。
一仕事終え自分の席について一息ついていると、同期が話しかけてきた。
同期:〇〇最近調子良さそうじゃん?
〇〇:まあ、そこそこ?
同期:そこそこってなんだよ。入社3年目にしてすごい活躍してるじゃん。なんかズルしてんのか?
〇〇:いつも通りやってるだけだけど。
同期:できるやつはいっつもそういうんだよ!今日飲み行くぞ。なんでできるようになったか洗いざらい吐かせてやる。
〇〇:やだ。お前酔っ払うと面倒だから。じゃあもう定時だから。 お疲れ様でしたー!
同期:はぁー、おつかれー。
同期をさらっとあしらって定時である5時にきちんと仕事を終わらせて足早に〇〇が向かった先は、
カランカラン、、
??:いらっしゃいませ!あっ、〇〇さん!今日も来てくださったんですねっ!
〇〇:今日もお疲れ様、彩ちゃん。もうこの店の虜になったからさ。
彩:もうすっかり常連さんですねっ!こちらの席にどうぞ!ご注文は何にしますか?
〇〇:じゃあいつものホットコーヒーと、ナポリタンで。
彩:はいっ!少々お待ちください。
〇〇が向かったのは会社から徒歩圏内にある喫茶店。裏道を通るとあるいわゆる隠れ家的なお店だ。
〇〇は最近よく仕事後にこのお店を訪れているのだ。お客さんで失礼ながら繁盛しているわけでもなく、この光が適度に入ってくる感じが〇〇は好きだった。
そして何より...
彩:おまたせしました!お先にホットコーヒーです!
〇〇:ありがとう。
彩:ごゆっくり!
この彩ちゃんの笑顔に癒されるのだ。彩ちゃんはマスターの娘さんで学校の終わりにこのお店の手伝いをしている。仕事の疲れを笑顔をコーヒーで癒されて1日を終えるのが〇〇の最近の幸せだった。
〇〇:ふぅ、、おいしい。
彩:こちらナポリタンになります!
ところで〇〇さん!ちょっとお話ししませんか?
〇〇:いいけど...仕事は大丈夫なの?
彩:今お客さん他にいないからゆっくりしてていいよってお父さんが言ってくれたので!
〇〇:じゃあ、お話ししよっか。
彩:はい!
〇〇:最近学校はどう?
彩:楽しいです!でも勉強が難しくて...
〇〇:彩ちゃんって勉強もしかして苦手なの?
彩:恥ずかしいですけど//。今日も宿題が難しくて止まってて。えへへっ。
そんな話をしていると突然。
彩:そうだ、彩最近コーヒーを淹れるの練習してるんです!
〇〇:へぇー、お店の手伝いのため?
彩:それもあるんですけど....、〇〇さんに私のコーヒー飲んでもらいたくて。えへへ//
〇〇:(かわいい〜)じゃあ、ちょうど飲み終わったし頂こうかな?
彩:わかりました。ちょっと待っててください!
ナポリタンを食べながら待っていると、
彩:お待たせしました!ホットコーヒーです!
〇〇:ありがとう。
〇〇が少しだけ口にすると、
〇〇:(苦っ!)
彩:どうですか?
〇〇:おいしいよ、、、
彩:むっ、本当ですか?〇〇さん嘘ついてる顔してます。嘘はだめですよ!
〇〇:強いていうなら...、苦すぎるかなって。
彩:...そっかぁ。
〇〇:いやでも、全然飲めるから! 熱っ!
そういってどんどん飲み進めていく〇〇。
彩:別に無理して飲まなくてもいいです。
でも絶対〇〇さんに美味しいって言わせるようなコーヒー作ってみせますから!
〇〇:楽しみにしてる。じゃあ僕はそろそろ帰るね。
彩:ありがとうございました!またお越しください!
1ヶ月後
〇〇:忙しくて来るの久しぶりだなぁ。
仕事が繁忙期だったのもあって今日は久しぶりの来店。
カランカラン、、
彩:いらっしゃいませー!あっ、〇〇さん!お久しぶりです!こちらへどうぞ!
〇〇:久しぶり。今日はちょっとだけ混んでるね。
彩:はい!ありがたいことなんですけど、〇〇さんと話せないのはちょっと寂しいです...。でも仕事はしなきゃなので!ご注文は何にしますか?
〇〇:じゃあいつものホットコーヒーで。頑張ってね。
彩:わかりました!がんばります!
周りのお客さんを見てみると近くの大学で何かあったのか大学生が何人か来ていた。
大学生A:ちょっとお嬢ちゃん!
彩:はい!どうしましたか?
大学生B:ちょっとお話ししようよ〜
彩:すいません、今仕事中なので...
大学生A:そう言わずにさぁ。それにいっぱい客がいるわけじゃないんだし。ねぇねぇ今何歳?
大学生B:彼氏とかいるの?
彩:あの...
大学生A:ちょっとー、答えてよ。
目に涙が溜まってくるほど追い詰められている彩ちゃんを見て黙っていられる〇〇ではなかった。
〇〇:迷惑なんですけど、
大学生A:あ?なんだ?
〇〇:ここは心を休めたい人が来る店なんです。そんな大声で喋られると休まる心も休まりません。それに店員さんが泣きそうになってて可哀想だと思わないんですか?
彩:〇〇さん、、
大学生B:何あんた、この子に惚れてんの?年離れてるし似合わないよ。
〇〇:そういうわけじゃないですし似合わないのは百も承知です。普通に迷惑なんです。
大学生A:ちっ、めんどくせ。帰ろうぜ。
大学生B:そうだな。
そういって二人は出ていってしまった。
〇〇:大丈夫?彩ちゃん。
彩:大丈夫です、ありがとうございました。
〇〇:お客さん、いなくなっちゃったね。
彩:あんなにうるさかったらゆっくりできないですから、しょうがないです。それより、ホットコーヒーもってきますね。
〇〇:ありがとう。
しばらく待っていると彩ちゃんがコーヒーを持ってきた。
彩:こちらホットコーヒーになります。、、ちょっと座ってもいいですか?
〇〇:うん。
彩:さっきは本当にありがとうございました。〇〇さんが来なかったら私きっとくじけちゃってました。
〇〇:全然、気にしないで。
彩:それで、このコーヒー私が作ったんです!ちょっと飲んでみてください!
〇〇:じゃあいただこうかな?
彩ちゃんが心配そうな顔をする中〇〇は飲み進めていく。
〇〇:おいしい!
彩:ほんとですか!?よかったぁ。めちゃくちゃ練習したんです!
〇〇:よく頑張ったね。コツとか掴んだの?
彩:それももちろんあるんですけど...。前とは違うところがあって。
〇〇:?何が違うの?
彩:恥ずかしいんですけど、〇〇さんへの感謝の気持ちと愛情をたっぷり込めました!だからおいしいって言ってくれてすっごいうれしいです!
〇〇は突然愛情を込めたと言われて混乱してしまった
彩:いつも優しくしてくれて〇〇さんと話してると安心できて、さっき助けてもらって気づいちゃいました。私〇〇さんのことが好きです!私と付き合ってくれませんか?
〇〇:、、いや俺も彩ちゃんのことは好きだけどささすがに付き合うのは、、ほらさっきの人が言ってたみたいに年の差もあるし!似合わないよ!
彩:それは関係ないです!愛があれば楽しいです!
〇〇:それに彩ちゃんはかわいいし優しい子だからさ、もっといい人がいるって!
彩:いません!私には〇〇さんしかいないんです!
〇〇が渋っていると、
彩:わかりました、、
〇〇:わかってくれた?ちょっとさすがに、..
彩:私のことをもっと好きにさせればいいんですね!じゃあこれからアプローチしまくるので!覚悟しててください!
〇〇:(絶対耐えてやる!)
一体この攻防はどうなってしまうのか!?
可愛すぎて結果はほぼ見えてますね、、
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?