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女友達が俺に一目惚れしたらしいんだが、それが俺と気づいていない。

史緒里:ここ!ここで私はそのイケメンに助けてもらったの!

〇〇:へー

史緒里:ちょっと!もっと興味持ってよ!

〇〇:いやだって会えるわけないじゃん?

史緒里:そんなことない!きっと会えるはずだもん!

〇〇:休日に何の理由もなく史緒里に連れられてる俺の気持ちを考えてくれ、、

可愛らしく顔を膨らましているのが友達の久保史緒里。助けてもらったイケメンの人を探すためにわざわざショッピングモールまで一緒に来たんだけど、

会えるわけがないんです。なぜなら実は史緒里が探しているイケメン、多分俺だから(自分でイケメンっていうの恥ずかし!)

なんでこんなことになったかというと、、

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それは約1週間前のこと。

〇〇:これ勝ってるでしょ!

美月:いや!私の方がお金は持ってるから!

〇〇:でも物件の数は圧倒的に俺の方があるし!

〇〇は休日に姉の美月と二人で貧乏な神が出てくるゲームをやっていた。

結果は、

〇〇:うそだー!

美月:いえーい、勝ったー!

〇〇:あそこでスリに遭わなきゃ勝ってたのにー!

美月:まあまあ、これが実力だよ〇〇。じゃあ、負けた〇〇には罰ゲームとして言うこと聞いてもらおう!

〇〇:聞いてないんだけど

美月:そりゃあ今言ったからね!

〇〇:これが理不尽か、、

美月:それじゃあ、〇〇には私と明日デートしてもらいます!

〇〇:えー、、、やだよ。明日ずっと寝てようと思ってたのに。

美月:これは強制!私とショッピングモールでデートね!〇〇の服を探しに行こう!

〇〇:俺の?

美月:だって〇〇ファッションに全然興味ないから私服かっこよくないじゃん!それに素材はいいのに身だしなみにも気使わないし。それを明日直しに行こう!

〇〇:まぁ、、どうせ予定はなかったし、いいよ。

美月:よし!明日、私が〇〇をかっこよくするぞー!

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次の日の朝

美月:我ながら完璧だ、、まさか弟がこんなカッコよかったなんて、、

〇〇:いや髪の毛整えていい感じの服着ただけでしょ、そんな変わんないって。

美月:何言ってるの?鏡で自分を見てみなよ!女の子みんな振り向くようなイケメンだよ!

〇〇:ふーん。まあいいや、早く行こ。

美月:ちょっと!待ってー

ショッピングモールまで電車で一緒に行くこと小一時間。

美月:着いたー!まずはあそこのお店いこ!

〇〇:早いって、ちょっと待ってよー

お店に入ると早速美月が服を手に取り、


美月:お!この服〇〇に似合いそう。あ、こっちもいいなぁ。〇〇はどっちの服の方が好き?

〇〇:うーん、、まあどっちもどっちなんだよなぁ。どっちも好きだな。

美月:ちょっと試着してみよっか。店員さーん!

〇〇が二つとも試着してみた結果、

美月:うーん、どっちも似合うなぁ。というか素材が良すぎてなんでも似合う。どうする?

〇〇:じゃあどっちも買うか。

美月:お金大丈夫?

〇〇:別にあんまり最近お金使ってないし、姉ちゃんが似合うって言った服なら大丈夫でしょ。

美月:〇〇、、。よーし!お会計済ませたらもっと服探そう!美月ちゃんが〇〇に似合う服を一緒に探してあげよう!

〇〇:えっ?まだ帰んないの?

美月:まだ午前だよ?今日は午後までデートなんだから!

〇〇:えー、、、

お会計を済ませ、次のお店を探していると

美月:え!あの服かわいい!ごめん、ちょっとだけあそこのお店見てきてもいい?

〇〇:わかった。じゃあここで待ってる。

今日は休日ということもあってだいぶ混雑していた。

〇〇:それにしても結構買ったな、もっと買うって考えるとお金足りるかな?

そんな独り言を言っていると、

??:やめてください、

男:いいじゃん、別に一人なんでしょ?ご飯一緒に食べようよー

と女の子がナンパをされていた。

〇〇:こんな混んでるのにナンパするかね?

さすがに見ているだけなのは嫌だったので、

〇〇:あの、俺の彼女に何か用でも?

と言ってみた。女の子は最初ぽかんとしていたが、気づいたとたん俺の話に乗って来てくれた。

??:一人じゃないです。この人と、彼氏ときたので!

男:ちっ、なんだよ男持ちかよ、、

と言って男は去っていった。

〇〇:案外諦めるの早かったな、大丈夫でしたか?

??:はい、ありがとうございました!

女の子と目が合って、びっくりして後ろを向いてしまった。

〇〇:(待って!史緒里じゃん!)

史緒里:?、どうかしましたか?

〇〇:いや、何も、ないです。

史緒里:じゃあ、なんで顔逸らしてるんですか?

顔を見られないようにしていたが、史緒里がむりやり俺の顔を覗き見てきた。

史緒里:嘘、、

〇〇:(バレた、、休日に会うのは恥ずかしいな)

史緒里:えっめっちゃイケメン!

〇〇:えっ?

史緒里:あの!もしよかったらこのあと一緒にご飯!行きませんか?

〇〇:(気づいてないの!?)いやー、、それはちょっと、、

〇〇が対応に困って渋っていると、

美月:〇〇ー!

〇〇:(今来たら面倒くさいことになるって!)

史緒里:〇〇?〇〇さんって言うんですか?

〇〇:連れがきたので!それじゃあ!

美月:ん?

〇〇は美月の手を取って逃げた。

史緒里:あっ!行っちゃった、、

〇〇:危なかったぁ、、

美月:なんか手繋いで走るのドラマみたい!

〇〇:あぁ、ごめん。

〇〇が手を離そうとすると、

美月:今日はこのままね!

と美月が手をまた繋いできた。

美月:よーし。じゃあご飯食べに行こ!

〇〇:はいはい、、じゃあフードコート行くか。

この後特に何もなく、〇〇も史緒里と会ったことをすっかり忘れていた。しかし、


次の日の学校。

史緒里:〇〇おはよー!

〇〇:おはよう史緒里。

史緒里:今日数学小テストあるけど勉強してきた?

〇〇:忘れてた、、史緒里教えて!

史緒里:まあ、私も今日の朝思い出したんだけどね!

〇〇:ダメじゃん!

史緒里:てへっ!

〇〇:可愛くいっても解決しないよ!どうしよう。

史緒里:まあまあ、〇〇!私たちなら一発勝負でもいけるって!

〇〇:頑張るか!

史緒里:おー!



昼休み

史緒里:ぁぁ、、、

〇〇:はぁ、、、、

史緒里:ダメだったね、、

〇〇:俺たちに一発勝負は無理だったよ、、

史緒里:お昼ご飯のお米がいつもより湿気てる気がするよ、、

〇〇:まあ一回忘れよ、、

史緒里:楽しい話しよ!なんか楽しい話ないの?最近何かあったとかさ!

〇〇:別に何もないなぁ、昨日とか姉ちゃんにずっと外で連れられてて何もなかったし、、

史緒里:昨日といえば、そうだ!聞いてよ〇〇!昨日さ!めちゃくちゃイケメンな人に会ったの!

〇〇:(はっ!忘れてた!)へ、へぇー、そ、そ、それはよかった、どんな人、だったの?

史緒里:あんまり喋れてないんだけど、ナンパから助けてもらった!

〇〇:.ふ、ふーん、優しい人、だったんだね、、

史緒里:そういえば名前が〇〇さんって言うらしいんだけど、

〇〇:(ギクッ!)

史緒里:〇〇とおんなじ名前だね!

〇〇:そ、そうだねーー

史緒里:何かあったの?なんか変だけど?

〇〇:いやー、別に、何も?

史緒里:そう?それならいっか。いやーあの人にもう一回会いたいな〜!そうだ!来週も行けば会えるかも!

〇〇:はっ?

史緒里:ちょっと来週の日曜ついて来てよ!

〇〇:えっ?

史緒里:これは強制だからね!

〇〇:ちょっと?姉ちゃんみたいなこと言わないで?

史緒里:もう一回会えるといいなぁ〜。会えたら、連絡先交換してもらって、デートの約束とかしちゃったり?そのまま、、ぐふふふ、

〇〇:ダメだこりゃ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーと、回想が長くなったがこういうわけで今俺はショッピングモールにいます。

史緒里:いないなぁ、、

〇〇:そもそも1週間経ってまたショッピングモールに来ることある?

史緒里:そういうこと言わない、信じてればきっと会える!

〇〇:はぁ、ちょっとトイレ行ってくる。

トイレでゆっくりしながら考えていた。

〇〇:(その人実は俺なんだって言える状態じゃなくなってるからなぁ、最後まで探すか、、)

〇〇:はぁ、史緒里お待た、、ん?

史緒里:やめてください、

男:いいじゃん、一人なんでしょ?一緒にご飯食べ行かない?

〇〇:(またかよ、ていうか手口一緒かよ!)

〇〇:あの、俺の彼女に何か用でも?

男:あ?誰だお前?

〇〇:史緒里の彼氏ですけど、

男:ふーん。まあいい、じゃあしおりちゃんって言うんだっけ?一緒に行こっか?

〇〇:(諦めないのかよ!)ちょっと、俺の彼女なんで!行くよ史緒里。

史緒里:あっ、うん。

〇〇は史緒里を連れて走って逃げた。

〇〇:ふぅ、もう追いかけて来てないな。史緒里大丈夫か?

史緒里:うん。

〇〇:よかった。じゃあ探すか。

史緒里:、、うん。

その後もお昼までずっと探していた。

〇〇:やっぱりいないな、お昼食べるか。午後も探す?

史緒里:いや、たぶんもう探す必要ないと思う。

〇〇:?

史緒里:ずっと考えてたんだけどさ。先週助けてくれたのってもしかして〇〇?

〇〇:えっ?いやそんなことないけど?

史緒里:だって私の助け方も一緒だし、よく考えたら名前〇〇だし、そもそも〇〇に似てた気がするし、考えれば考えるほど〇〇な気がするんだ。

さすがにもう誤魔化せないので、

〇〇:、、、うん。実は先週、史緒里助けたのは俺なんだ。

と真実を述べた。

史緒里:やっぱり。、、、ん?てことは私もしかしてずっと本人にかっこいいとか優しいとかいってた!?

〇〇:うん、正直恥ずかしくて帰りたかった。

史緒里:恥ずかしい//。もう!責任とって付き合って!

〇〇:えっ!?

史緒里:だって〇〇優しいし、よくみたらかっこいいし!というかそもそも好きじゃなかったらこんな一緒にいないもん!

〇〇:はっ!?

史緒里:で、〇〇はどうなの!?私のこと好き?

〇〇:、、好きだよ!こっちだって、ずっとこんなかわいい女の子と一緒にいて好きにならないわけないでしょ!

史緒里:ふふっ。じゃあここからはただのデートね!

〇〇:そうするか!じゃあご飯食べよう!

史緒里:じゃあ〇〇の奢りねー!

〇〇:何でだよ!

この後のデートは楽しいものになりました。

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