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面倒見がいい幼馴染に見合う男になろうと思います

??:〇〇起きて〜、学校遅刻するよー!

〇〇:んぅ、はるかぁ、おはよぉ、

賀喜:ほら、布団から早く出る!

〇〇:寒っ、布団剥がさないでよ!

賀喜:〇〇が起きないからでしょ!ほら早く準備していくよ!

彼女の名前は賀喜遥香。しっかり者で俺には勿体なさすぎる幼馴染だ。


学校に着くと、

〇〇:あー!宿題やってくるの忘れた!

賀喜:もう、また忘れたの?

〇〇:うん、ごめん!宿題みせて!

賀喜:もう、仕方ないなぁ

??:また〇〇君、かっきーに宿題見せてもらってるの?

賀喜:さくちゃん!そうなの、また〇〇こうなの、どうにかならないかなぁ?

さくら:もっとしっかりするきっかけがあればなぁ、けどかっきーもかっきーだよ、だって世話焼きすぎなんだもん。

〇〇:ありがとう遥香。宿題おわったよ。

遥香:写しただけだけどね。もっと〇〇に厳しくした方がいいのかなぁ。

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〇〇:授業つかれたぁー、ようやく昼ごはんだー。

遥香:寝てたでしょ、授業中ずっと

〇〇:まあそれは置いといて、お昼食べようよ。遥香のお弁当楽しみだなー。

さくら:えっ!〇〇君ってかっきーにお弁当作ってもらってるの?

賀喜:うん、〇〇が私のご飯美味しいから毎日食べたいっていうから。はい〇〇これ弁当。

〇〇:ありがとう!

さくら:それってもはやプロポーズなんじゃ。

〇〇:まぁまぁ、遥香今日も一緒に帰れる?

賀喜:ごめん、今日ちょっと用事があるから先帰ってて。

〇〇:?、わかった。いただきまーす。

さくら:かっきー、今度私にも作って!

賀喜:うん、いいよ!

〇〇:うまい!やっぱ遥香の料理上手いなぁ。

さくら:〇〇君、その卵焼き1つちょうだい。

〇〇:どうぞ!まじで美味しいよ!

さくら:いただきます! うまっ!めちゃくちゃおいひい。

賀喜:うれしいなぁ。

〇〇:やっと学校終わったー、今日は遥香と帰れないから一人で帰るか。

さくら:〇〇君ー!かっきーいないんでしょ?途中まで一緒に帰らない?

〇〇:さくら、いいの?じゃあ一緒に帰るか!

さくら:それにしてもかっきーの用事ってなんなんだろうね

〇〇:さぁ?先生に呼び出されたとかじゃない?

さくら:そんな呼び出されるようなことしないと思うけどなぁ。

〇〇:やべ!宿題教室に忘れた!ちょっと走ってとってくるから待ってて!

さくら:いってらっしゃい

〇〇:危ない、危うくまた遥香に怒られるとこだった

宿題をとってきて帰ろうとすると、となりの教室から声が聞こえた。

〇〇:なんだ?

中を覗くと、そこには遥香と別のクラスの△△がいた

△△:賀喜さん!僕と付き合ってください!

俺はびっくりしてその場から走って逃げてしまった

〇〇:今まであんま感じてなかったけど遥香ってやっぱりモテるんだな

さくら:お、〇〇君。宿題とってきた?

〇〇:いや、実は、、、

俺はさくらに事の経緯を説明した

さくら:なるほどねぇ、まあかっきーはモテるからねぇ。今までもかなり告白されてきてるし。

〇〇:そんなに!?

さくら:かっきーが〇〇の面倒見てあげてるから、そこに惚れちゃった子が多いみたい。

〇〇:じゃあほぼ俺のせいってこと?

さくら:さすがにそれだけじゃないと思うけどね。それより〇〇どうするの?

〇〇:どうするって?

さくら:かっきーのこと。好きなんじゃないの?

〇〇:いや、遥香はただの幼馴染だよ。

さくら:でも、かっきーに彼氏ができたらどう思う?

〇〇:なんかモヤモヤする。

さくら:それがかっきーが好きってことなんだよ。

〇〇:そっか、俺遥香のこと好きなんだ。ねぇどうしようさくら、俺遥香取られちゃう。どうすればいい?

さくら:まずはかっきーに頼られるような存在にならなくちゃ!

〇〇:頼られる存在?

さくら:そう!やっぱりかっきーにいつまでも世話してもらってちゃダメだよ。

〇〇:そうか。やっぱ自分でなんでもできる人にならなきゃな。

さくら:その調子だ!積極的にアピールしよ!

次の日の朝

賀喜:〇〇ママおはようございます!〇〇を起こしにきました!

〇〇母:おはよう、遥香ちゃん。それがねぇ、今日はもう起きてるのよ。

〇〇:おはよう!遥香。

賀喜:おぉ、〇〇。今日は早いね!どうした?

〇〇:俺今日からしっかりするから!遥香に意識してもらうために!

賀喜:???、よくわからないけどがんばって。

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昼休みに入ると

賀喜:〇〇ー、お昼ご飯食べよー。

〇〇:うん、ちょっと待ってて。今授業のノートまとめてるから。

賀喜:ほんと変わったねぇ。はい、先にお弁当渡しておくね。

〇〇:あっ、ごめん。今日お弁当自分で作ってきちゃった。今日は2つ食べるよ。明日からは作ってこなくてもいいから。今までありがとね。

賀喜:えっ、うん。わかった。

その時の遥香の悲しそうな顔に気づくことができなかった。

〇〇:そう遥香次の日曜日暇?

賀喜:うん。暇だけど。

〇〇:じゃあ映画見にいこうよ。

賀喜:うん!行く!楽しみにしてるね!

〇〇:じゃあ、ご飯食べよっか。

賀喜:うん!

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家に帰ってくると、さくらから電話がかかってきた。

さくら:どう?かっきーへのアピールの調子は?

〇〇:とりあえずはいい感じだと思う。それに日曜日遥香とお出かけすることになったんだ!

さくら:おぉー!デートじゃん。それはもうデートだよ〇〇君!で、どこに行くの?

〇〇:映画見に行くんだ。今話題の恋愛映画観にいこうと思って。

さくら:映画で感動してるかっきーに優しくして、惚れさせよう大作戦だ!やるねぇ、〇〇君!

〇〇:あんまりそこまで考えてなかったんだけど、、

さくら:よし!このデートのラストで告白しちゃおう!

〇〇:えっ、早くない?

さくら:いや幼馴染に早いも遅いもないでしょ?

〇〇:そうか、でもまだ自信ないよ

さくら:こういうのは勢いが大事!いっちゃおう!

〇〇:なんかさくらの勢いがすごい、、。よし、わかった!このデートで告白する!

さくら:がんばって!

この後もデートの戦略を立てていった。
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今日はデートの日。今日は俺が遥香の家に迎えに行く。

〇〇:失礼します。遥香いますか?

賀喜:〇〇おはよう!

〇〇:おはよう遥香。今日の服かわいいね。

賀喜:そう?〇〇に褒められるなんて嬉しいな。

〇〇:よしじゃあ行こっか。

賀喜:うん!楽しみだなぁ、映画。


映画館に着いた。
〇〇:遥香映画中何食べる?

賀喜:じゃあ私ポップコーン。

〇〇:じゃあ俺が買うからそれ半分こして食べよ。

賀喜:そうしよ!


映画を見終わり、

賀喜:ぐすん、めちゃくちゃいい映画だったっ、

〇〇:ほんとに、まさかヒロインの子が最後亡くなっちゃうなんて。

賀喜:それで男の子が女の子の意思を継いで夢を叶えるのほんどによがづだ。ずずっ

〇〇:これハンカチどうぞ。

賀喜:ありがどっ。

〇〇:ちょっとベンチで休んでから、どこか行こっか。次どこにいく?

賀喜:あそこのゲームセンター行きたい!

〇〇:じゃあ行こう!

賀喜:行こう!


賀喜:あのぬいぐるみ可愛い!やっていい?

〇〇:もちろん

賀喜:よーし、とるぞー!

しかし500円使っても全く取ることができなかった

賀喜:全然取れないー!もう諦めようかなぁ

〇〇:ちょっと俺に変わって

〇〇が変わると300円で取ることができた

賀喜:〇〇すごーい。こんなに早くとっちゃうなんて!

〇〇:はい、遥香これプレゼント。

賀喜:いいの?

〇〇:もともと遥香にあげようと思ってとったものだし。

賀喜:ありがとう!大事にする!

賀喜:今日はありがとう!楽しかった!

〇〇:俺も楽しかった!

告白するなら今しかない。そう思った

〇〇:ねぇ、はる  賀喜:でもなんか寂しいな

賀喜:なんか〇〇が頼りになりすぎて、寂しい。

〇〇:えっ?

賀喜:いや、ごめん!こんなことお出かけの終わりに言っちゃって。帰るね!

そういって遥香は走って帰ってしまった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー家に帰るとすぐ、さくらに電話した。

さくら:デートどうだった?告白成功した?

〇〇:それが告白しようとしたんだけど、なんか俺が頼りになりすぎて寂しいって言われて、ダッシュで帰られちゃった。

さくら:そんなぁ。

〇〇:もしかしてもう遥香、告白受けて彼氏がいて早く帰りたかったのかな、、

さくら:もしかしたらそうかも。残念だね。

〇〇:さくらは否定してくれよぉ。

その日の夜は全く眠れなかった。

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次の日、遥香は家に迎えにこなかった。学校についても、

〇〇:遥香おはよう。今日どうしたの?

賀喜:〇〇!?、ごめん、ちょっとトイレ。

とすぐに逃げられてしまう。

〇〇:ダメだー、完全に嫌われた。もう終わりだ。

さくら:今まで一緒にいたんでしょ。嫌われてないって。ほら体育行くよ。

〇〇:うん

体育はバスケの授業だった。
〇〇:やべっ!

□□:おーい、〇〇集中しろー。

遥香が気になりすぎて、フリーのシュートが立て続けに外れてしまう。すると、

賀喜:痛っ!

体育教師:賀喜大丈夫か?おーい誰か保健室につれてってやってくれ。

〇〇:俺がつれていきます。

体育教師:〇〇頼んだ

〇〇:行こう遥香。

遥香:うん、、

〇〇は遥香をお姫様抱っこして保健室に連れて行った。

さくら:〇〇君かっこいいー!

保健室には先生がいなかったので、〇〇が手当した。

賀喜:ごめんね。

〇〇:全然、遥香のためならこのぐらい。

賀喜:そうじゃなくて、今日〇〇のこと避けてた。

〇〇:気にしてないよ。俺はたとえ遥香に彼氏ができたとしても、嫌われても、遥香を助けるいい幼馴染でいるつもりだから。

賀喜:?、私彼氏なんてできてないよ?

〇〇:えっ、違うの?

賀喜:私が〇〇を避けてたのは〇〇に失礼なこと言っちゃったから。

〇〇:全然失礼じゃないと思うけど。

賀喜:私が失礼だと思ったの。でも今日思った。〇〇が変わっちゃったのも寂しかったけど、一日一緒にいれなかったのも寂しかった。やっぱり〇〇は私に必要だね!

〇〇:俺にも遥香が必要、遥香とずっと一緒にいたい!遥香好きだ。俺とずっと一緒にいてください!

遥香:うん!私も〇〇のことが好き!ずっと一緒にいる!

〇〇と遥香は保健室で抱き合った。

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次の日になって、
遥香:〇〇!おはよう!

〇〇:おはよう遥香!

〇〇と遥香は手を繋いで登校した。

さくら:おはようかっきー!〇〇君!って二人手繋いで登校してるってことはうまくいったの?

〇〇:うん!あっ、遥香今日宿題忘れちゃった。宿題見せて!

賀喜:また?もうしょうがないなぁ。

さくら:あれ、〇〇君しっかり者になるんじゃなかったの?

〇〇:やっぱり遥香に頼った方が幸せだなぁって。

賀喜:私も〇〇と一緒にいられるの幸せ!

〇〇 賀喜:えへへ

さくら:ちょっと面倒くさくなりそう、、


〇〇と遥香は大人になってもバカップルだったそうな

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