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おっちょこちょいな幼馴染はバレンタインに告らせたい

こんにちは!私の名前は菅原咲月です!

〇〇:咲月ー、帰ろ。

そしてさっき私の名前を呼んだのが幼馴染の〇〇!そして私の好きな相手でもあります!

咲月:待ってー!うわっ!   いてて、、、

〇〇:大丈夫?ほら、立てる?

咲月:うん、ありがとう。

優しいー!惚れちゃうんですけど!まあもう惚れてるけど、、、。あの場面で手を差し出してくれる男の人〇〇以外いないって!

〇〇:じゃあ帰ろっか。

咲月:うん!

〇〇:そういえば明後日までの宿題ってどのくらい終わった?

咲月:あ!忘れてた、、帰ったらやらなきゃ。


ところでみなさん。2月の大イベントといえばなんでしょうか!?そう、バレンタインです!恋する乙女の大舞台!私も〇〇にチョコを渡そうとしています。


えっ?告白するのかって?チッチッチ。甘いよ君たち。私は〇〇に告白させるのだよ!

うんうん分かる。告白させるってどうやって?って聞こえてきた。私の方法はこれだ!

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咲月:これ、バレンタインのチョコレート。自分で作ったの、〇〇にあげる。

〇〇:ありがとう。

咲月:じゃあ私他の男の子にも渡さないといけないから。

〇〇:えっ?俺以外にも渡す相手いるの?

咲月:うん。最近仲良くなった子がいて。

そうすると〇〇は「えっ?咲月と仲良い男なんて俺しかいないと思ってたのに。」と独占欲がだんだん湧いてきて、

〇〇:咲月、俺以外の男なんて見るなよ。ずっと俺の咲月でいてくれ。俺咲月が好きです。俺と付き合ってください。

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咲月:はい!

〇〇:どうした、急に。

咲月:はっ、なんでもない。こうしちゃいられない、急がなくちゃ!それじゃあ、また明日!

〇〇:おー、また明日。


家に帰ってさっそくチョコレートを作り始めたのだが、

咲月:あー、チョコにお湯入っちゃった!

咲月:あれ?チョコが固まってないなぁ。

と、料理をいつもまったくしない咲月にとって一人でチョコを作るのは至難の業。しかし今家には親がおらず咲月一人、頼る相手もおらず困っていました。

咲月:もう作る時間もないし、、。しかたない、とりあえず今年は市販のチョコで済ませよう。スーパー行かなきゃ。

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近くのスーパーに行くと当然シーズンなのもあいまって、色んな種類のチョコが売っている。

咲月:どれがいいかな?

??:あれ、咲月じゃん。

咲月:おー、茉央。どうしたの?

茉央:いや明日バレンタインだから、チョコ作ろうと思て買い出しに来たんよ。咲月は?

咲月:私は作ろうと思って準備してたんだけど作れなくて、諦めて市販のチョコにしようと思って。

咲月:そっか、〇〇君に渡すん?

咲月:もちろん!幼馴染だからね。〇〇が好きなマドレーヌ作ってあげようと思ったんだけど、、

茉央:幼馴染だからじゃなくて、好きなんやろ?〇〇君のこと。

咲月:えっ!?バレてた?

茉央:いや普通に会話の中で言ってたし、〇〇君が鈍感すぎて気付いてないだけでみんな知ってる。

咲月:えー、言ってた?全然気づかなかった。じゃあ私買うの決まったから。チョコ作り頑張って!じゃね。

茉央:ばいばい!

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日は変わってバレンタイン当日。学校の男女が盛り上がっている中。当然咲月は、、

咲:(渡すタイミングがない!)

全然流れに乗れていなかった。〇〇は優しくてクラスの女子からの人気も高いためなかなか渡すタイミングがない。

女1:〇〇君。これチョコどうぞ。

〇〇:ありがとう。

女2:〇〇君、ガトーショコラとパウンドケーキどっちがいい?

〇〇:じゃあパウンドケーキで!ありがとね。

咲:(いやでも私には放課後という二人きりになれる時間があるから!)

〇〇:咲月どうした、考え事して。

咲月:なんでもない!

茉:〇〇君放課後時間ある?

〇〇:うん、まああるけど。

茉:じゃあ私に時間ちょうだい。ちょっとでいいから。

〇〇:咲月ちょっと放課後教室で待ってて。

咲:(私の時間は何処へ、というかなにー?)わかった。

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放課後

咲月:だめだー。ぜっんぜん集中できなかった。

〇〇:なんで?

咲月:うわ!びっくりした。急に話しかけないでよもー。

〇〇:で、なんかあったの?

咲月:いや何も(あんたのせいでしょ!)

〇〇:なんか今日変じゃない?

茉央::〇〇君。ちょっと、、

〇〇:あー、じゃあ咲月ちょっとまってて。

咲月:うん。

といって茉央と〇〇は行ってしまった。

咲月:と言って待っていられる恋する乙女がいるかー!

と咲月はこっそり二人を追いかけた。

咲月:さて、どんな会話してるのか?

だが授業が終わってちょっとしか経っていないため周りの音がうるさくて断片的にしか聞こえなかった。

咲月:全然聞こえないなぁ。

バレないように少しずつ近づいていると、

茉央:ーー〇〇ーー好きーー。

咲月:(告白してるー?!、茉央って〇〇のこと好きだったの!?!?、しかもきちんと箱に包んでチョコ渡してる!)

咲月:(こうしちゃいられない、今日こそちゃんとチョコ作らなきゃ!茉央に負けないようにちゃんと!)

咲月は〇〇をおいて家に帰った。


だけども昨日作れなかった咲月が今日チョコ作れるわけもなく、、、

咲月:だめだぁ、、このままチョコ渡せずに茉央と〇〇が付き合って私は一人寂しい女に、、、

そんな後悔をしていると、突然家の呼び鈴が鳴った。

咲月:誰だろ、、

ドアを開けると

〇〇:よう咲月

咲月:〇〇!?なんで?
そうか、茉央と付き合ったという報告をわざわざ私にしに来たのか、、。あー!なんて私は馬鹿なんだー!ずっと好きだった〇〇をこんなふうに取られるなんて!

〇〇:いや咲月今日変だったから心配で来たんだよ。それに五百城さんとは別に付き合ってないよ。ところで好きってどうい

〇〇が喋っているのに咲月がしゃべりだした。

咲月:嘘だー!だって告白されてたじゃん。まさか、、断ったの!?茉央の告白を!?あんないい子そうそういないのに?

〇〇:いやまず告白されてないし、五百城さんからはマドレーヌもらっただけだよ。

咲月:でも、好きとか茉央言ってたよ!

〇〇:あー、それは・・

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茉央:はい、これ!咲月から昨日〇〇君がマドレーヌ好きって聞いたから作ったの。

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〇〇:というわけで、決して告白されたわけではない。

咲月:そっか、、よかった。

〇〇:ところで好きってどういうこと?

咲月:えっ?〇〇マドレーヌ好きでしょ?

〇〇:いやそうじゃなくて、ずっと好きだった〇〇をこんなふうに取られるなんてー!って言ってたじゃん。

咲月:・・・はっ!それは、、、私が〇〇のこと好きなの!もうちゃんとチョコあげようと思ってたのに、、

〇〇:俺咲月のこと好きだよ。

咲月:へっ?えーーーーーー!!!!!!!!

〇〇:うるさーい!

咲月:だってだって、今好きって。

〇〇:うん。俺咲月のこと好きだよ。

咲月:私も!私も好き、大好き!ほんとはチョコ渡せればよかったんだけど、、

〇〇:じゃあ一緒に作る?二人で作ればできるでしょ。

咲月:うん!今作ってる途中だから一緒に作ろっか!それを〇〇にあげよう。ふっふっふ美味しすぎて気絶しないでよ!

〇〇:いや一緒に作るんでしょうが。ところで咲月、明日までの宿題もちろんやったよね?

咲月:あー!昨日チョコ作りに夢中で忘れてた!チョコ作っといて!よろしく!

〇〇:おい!

でもこの時間幸せだよね!





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