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幼馴染が好きなのに転校生と少女漫画みたいな状況に巻き込まれるのですが...

母:〇〇早く起きなさい!

〇〇:うーん、、にゃぎはぁ?

母:和ちゃんなら今日日直だから先に行くって昨日言ってたじゃない。

〇〇:そうだ、やべ!遅刻する!

母:歯だけ磨いてから行きなさーい

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〇〇:やべぇ、まじで遅刻する!

学校までの通学路をダッシュで走っていると、

〇〇.??:うわぁ!

交差点でぶつかってしまった。

〇〇.??:ごめんなさい!

ぶつかった相手はとてもかわいい同じくらいの年の女の子だった。

美空:すみません!急いでて、、失礼します!

そういって彼女は行ってしまった。

〇〇:かわいかったなぁ。まあもう会うことはないと思うけど。やべもう後3分じゃん!

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〇〇:ギリギリセーフ!

先生:ほぼアウトだ〇〇。まあ今日は許してやる。

〇〇:よっしゃ!

和:遅かったねぇ〇〇。私が起こさなかったからかな?

俺の前の席に座っているのが幼馴染の和。いつも俺は面倒を見てもらっている。そして俺の好きな相手だ。

〇〇:和が起こさなかったから遅刻しかけたじゃん。

和:仕方ないでしょ、日直だったんだから。

先生:はーい、静かにして。今日は実は、、転校生がいます!

和:〇〇転校生だって!男の子かな?女の子かな?

〇〇:どっちだろうね?

先生:一ノ瀬さん、入って。

教室に入ってきたのはさっきぶつかった女の子だった。

〇〇:あっ!

美空:あっ、さっきの男の子!さっきはごめんね?ぶつかっちゃって。

和:何?知り合い?

〇〇:いやさっき登校してる途中に曲がり角でぶつかっちゃったんだよ

先生:自己紹介してもらえる?

美空:はじめまして。一ノ瀬美空といいます。これからよろしくお願いします。

先生:じゃあ。あっ、ちょうど〇〇の隣が空いてるな。じゃあ一ノ瀬さんそこの席で。

美空:はい、わかりました。よろしくね。名前なんていうの?

〇〇:〇〇っていいます。

和:私井上和です。〇〇とは幼馴染です!気軽に和って呼んでね。

美空:よろしくね!〇〇君、和!私のことも美空ってよんでね!

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授業が始まって

先生:じゃあ今日は教科書36pから始めるぞ

美空:先生、私まだ教科書とどいてないんですけどどうすればいいですか?

先生:あー、となりに見せてもらいなさい。

美空:〇〇君机くっつけよ!

〇〇:うん、これ教科書で今日はここから。

授業が始まってしばらくすると、

美空:ねぇねぇ〇〇君。

と小声で言いながら教科書を指差してきた。そこにはりんごの絵が書かれていた。

〇〇:(なるほど絵しりとりね)

授業にもう飽きていた俺はその誘いに乗ることにした。あいにく絵が二人とも下手ではなかったためスムースに進んだ。だけども

〇〇:(これは魚と、、)

美空:多分違うと思う。

〇〇:さかなじゃないの?

美空:これサバだよ、

〇〇:ほぼ魚じゃん!

美空:いやサバだよ!

先生:魚だかなんだかわからんがうるさい。〇〇この問題わかるか?

〇〇:えっと、、、なんでしたっけ?

先生:ちゃんと授業は聞けよー。じゃあ一ノ瀬この問題わかるか?

美空:えっとぉ、、15?

先生:いまは国語の授業中だけどな、、。二人とも授業聞いてない罰として放課後体育館掃除だ。

〇〇 美空:えー

先生:じゃあ井上、この問題わかるか?

和:はい、主人公はこの時ーーー

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昼休みになって、

和:いやー、〇〇馬鹿だねぇ。絵しりとりしてたら美空と盛り上がって大声出しちゃうなんて。

〇〇:いやだって絶対サバだと思えないって、

美空:二人とも、一緒にご飯たべよ!

〇〇:どこで食べる?

美空:屋上が空いてたから屋上で食べよ!

和:へぇー、珍しいね。屋上が空いてることなんて初めて。

〇〇:じゃあそこで食べようか。

屋上への移動中、和がふと言った。

和:それにしても漫画みたいだね。二人の初対面。

美空:たしかに!あんなの漫画の中だけの話だと思ってたよ!

和:でも漫画だったら二人がくっつくってことじゃない?

〇〇:いやそれはないでしょ?

といいながら〇〇は考えた。

〇〇:(しかしほんとに漫画みたいな展開だな。それに屋上で昼ごはんを食べるっていうのもふつうはありえないし。でも俺は美空じゃなく和と付き合いたい!)

美空:えー、でも私〇〇君とだったら楽しいと思うけどな。

あざとい、、いやでも俺は和が好きだから頑張って避けなければ、、

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放課後になって、

〇〇:なんで今日体育館使う部活ないんだよ。

美空:ほんとにね!私なんて転校初日だよ?無理に決まってるじゃん!

〇〇:まああの先生は変なとこあるから。じゃあモップがけからやろっか。あとで和も手伝いに来てくれるらしいし。

美空:はやく終わらせるぞー!

〇〇と美空は広い体育館を掃除し始めた。

とは言っても広い体育館、先生の監視下でない状況でちゃんとやるわけもなく、

美空:ねぇ〇〇君バスケやろうよー。あれ、ボールどこ?

〇〇:倉庫の中にあるんじゃないの?

美空:見つかんないなぁ、ちょっと来てー!

〇〇:多分奥の方にあるんじゃない?

二人とも倉庫の中に入った時、

先生:おーい、二人とも掃除おわったのか?あれ、いないな。体育館倉庫開きっぱなしじゃないか、ちゃんと閉めろよ。

そういって体育館倉庫を閉めてしまった。奥の方にいた〇〇たちが気づかないうちに。

〇〇:多分ほら、ここにボールが。

美空:ほんとだー、じゃあやろっか。

そういって倉庫から出ようとしたのだが、倉庫が開かなかった。

美空:あれ、扉開かないんだけど。

〇〇:まさかそんなわけ、、ほんとだ。

閉じ込められてしまった二人。

〇〇:どうしようか、、

美空:とりあえず電気つけてなかったからつけよう。って、きゃ!

〇〇:危ない!

暗かった倉庫の中で美空はこけてしまった。なんとかマットの上に落ちたが〇〇が美空の上に乗っている状況になってしまった。

〇〇と美空は至近距離で目があってしまい動きが止まった。そんな状況で

和:〇〇ー、美空ー。ここにいるのー?

と扉を開けてしまった。開けた和に見えたのは〇〇が美空の上にいる光景。

和:、、、

和は何も言わず扉をしめた。

〇〇 美空:ちがーう!別に何もしてない!

和:大丈夫!私何も見てない!そんな〇〇と美空が至近距離で見つめあってる状況なんて見てない!

〇〇:いやそれ見たって言ってるから!違う!たまたまこけた美空を助けようとしてなっただけだから!

和:そんな少女漫画みたいなことないでしょ!

〇〇:いやあるんだって!

和に弁明するだけでその日は終わった。

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次の日の朝

和:〇〇行くよー!

〇〇:ちょっと待って、まだ上着着てない。

和:はやくー!

いつものように一緒に登校する二人。

和:それにしても昨日のはほんとに何もなかったんだよね?

〇〇:本当に何もないから!

和:でも不思議だよねー、まだ転校してきて一日でこんな少女漫画の純度100%みたいなことある?

〇〇:それは不思議だけども、、

和:きっと〇〇と美空は運命に導かれてるんだね。私より全然相性よさそうだし。

〇〇:そんなことないよ。和は俺の大切な幼馴染だし。

和:でも漫画だったら幼馴染は負けヒロインだよ。このまま私は美空と〇〇のストーリーを見てる友人なんだろうなぁ。

悲しそうな顔をしながら言う。

和:って、なんか変なこと言っちゃったね。そうだ!宿題がまだ終わってなかったんだった。先に行ってるね!

〇〇:あっ、ちょっと、、

そのまま学校が始まっても和と喋ることができず、

美空:ねぇ、和と喧嘩したの?

〇〇:いやそういうわけじゃないんだけど、、

美空:ふーん、まぁ次体育バレーだよ。いこ!

体育が始まり別コートで試合をやっていると、隣のコートからボールが飛んできた。その方を見るとコートで座り込んでいる美空の姿が。

美空:痛い、、

和:美空、大丈夫?歩ける?

美空:大丈夫、いった!

先生:まともに立てなそうだな。誰か連れて行ってあげてくれ。

和:〇〇が連れて行くのがいいと思います。

先生:じゃあ〇〇頼んだ。

しかし保健室にいくと、

〇〇:あれ、先生がいない。

美空:ちょっと捻っただけだから。

〇〇:じゃあ冷やさないと。ちょっと待ってて。

〇〇が準備していると美空が喋りかけてきた。

美空:和大丈夫かな?なんか変だったよ。やっぱり何かあった?

〇〇:朝ちょっと色々あって、、

美空に朝の出来事を説明すると、

美空:なるほどねー。確かに少女漫画みたいな状況ばっかりだね。保健室って普通二人きりにならないし。でも幼馴染が負けない話だってあるよね。それに〇〇君和のこと好きなんでしょ?

〇〇:えっ!なんでバレてるの?

美空:そりゃあ、ねぇ。見てたら分かるよ。それより早く告白しなよ。このまま勘違いされたままでいいの?

〇〇:そりゃ告白はするけど、もし断られたら。

美空:あんなこと言って嫌いなわけないでしょ。ほら放課後にでも告白しなよ。もし断られたら私と少女漫画みたいな恋をしてみればいいじゃん。

〇〇:断られたら考えとく。

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そして放課後

〇〇:和!

和:〇〇。私早く帰らないとだから、美空と一緒に帰りなよ。

〇〇:和と二人で帰りたい。

和:でも、、。わかった。

帰り道、

〇〇:和さ。朝、幼馴染は負けヒロインって言ったじゃん。

和:うん

〇〇:あれってさ。なんでだと思う?

和:さあ?

〇〇:多分幼馴染とだといつもと変わらない話になっちゃうからだと思うんだ。今までの主人公のありきたりな生活の象徴として幼馴染がいるんだと思ってて。

和:なるほど、、

〇〇:でも俺思うんだ。幼馴染と過ごすありきたりな生活ってさ、すごく幸せだと思わない?一緒に登校して、笑いあって、たまに喧嘩して。俺そんな生活を和とずっと送りたい。俺、和が好きだ。俺と付き合ってくれ。

和:〇〇、、、。うん!私も〇〇が好き!一緒にありきたりな生活を過ごそ!

二人はありきたりですこし特別な日々を過ごしたとさ。


美空:あれ、私忘れられてる?





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