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泣きたい時は我慢しない

 『人生でしたい100のことを書くノート』の62項目に

泣きたい時は我慢しない(人がいない時)

と書いた。人がいる時に泣くと、どうしてもそれを嫌がる人もいるから。ひとりの時なら許してもらえるんじゃないか、と思って。

 子どもの頃によく「泣くんじゃない」と怒られた記憶がある。それがきっかけかは分からないけれど、人の前で泣く頻度は減ったような気がする。

 そんな私が最近泣いた。ある有名な女優さんが亡くなったニュースを見て。見たすぐはショックで信じられなくて、でも涙は流れなかった。それが、仕事中や帰りに涙が溢れそうになった瞬間があった。どうにかその時は乗り越えたけれど、家に着いてお風呂に入っている時に泣いてしまった。

 私は、彼女について詳しいわけではないし、舞台を観に行ったこともなかった。ただ、その人が声優をつとめたアニメ映画をシリーズで観たことはあった。きっと誰もが知っている作品。それは思い入れがあって、サントラも買ったな。でも、ずっと昔からおいかけているファン、と言うわけではなかった。

 それでも、我慢できず泣いてしまった。同世代だから、と言うこともあるのかもしれない。お会いしたことはないけれど、勝手に私が身近に感じていたのかもしれない。

 今はまだ、もう一度彼女の作品を観ることはできないと思う。CDを聴くのも辛いと思う。でも、もう一度観れる日が来たら、聴ける日が来たら。その日、また彼女と会えればと思う。その日まで、その日が来るまで

我慢しないで泣こう

 これが、我慢に代わる私の選択肢。


 

 

#我慢に代わる私の選択肢