ルックバックを読んでしまった

ルックバックを読んでしまった。
不意打ちに、胸に大きな風穴を空けられて、えぐられた衝撃。
声を上げて、わんわん泣いた。

2年。言葉にならなかったあの時から、2年。

言語化できない感情を表現してくれるものと出会えたとき、どうしようもない感動で震える。
そもそも言語化できない感情を表現してくれてるわけだから、その感想をうまいこと書こうとした時点で感動が薄れる気がして、説明をする気には一切なれない。

ただ、この作品で、少しだけ、少しだけ、救われた人たちが、いると、思う。

Don't look back in anger.

そうするしか、ないんだろう。
それはあらゆる視点と、あらゆる意味で。

芸術は、救済だと、思っている。
わたしはいつもいつも、本、音楽、美術、絵、漫画、舞台に、救われてきた。

芸術というものに触れることが出来てなかったら、
わたしはきっと、もうとっくの昔に、へこたれてすたれていただろうと思う。

だからこそ、昨年からのコロナの流れで最初に休演、休館に追い込まれた芸術分野へ、いろんな想いが溢れてしかたなかった。

今はもう、その場所を傍観するだけの、部外者だけど。

その中にいることを諦めたのは、自分自身だから。

ひとの心を救うものは、ひとの命の救済の場面においては、どうしても、後回しにされるのだな、と。
だけどそこに現れた音楽で、やっぱり、救済されるのだな、と。

漫画とアニメに救われてきた人間たちが2年前に感じた絶望を、
漫画を通して、救ってもらえた。

ルックバックを読んで思うのは、それだった。

だからそう、結局、続けるしか、ないんだと、思う。
何事も。すべてのことを。
続けることでしか救済されない。続けることでしか、返せない。
生きている人間が、続けるしか、ないんだと思う。

いろいろと難しくて
続けること以外で生きていること確かめられない
〜firely〜

受けとったものに感謝をして、
与えてもらったものを全力で受けとって、
生きていかなければ。生きていかなければね。



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