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シシバチのこと

「おいー!今暇しとるんかぁ?シシバチの巣とってきたけんのぉ、蜂の子一緒にとらんか?」

闇夜(新月)の夜
地域の方からの連絡
シシバチ(スズメバチ)の巣を
とってきたらしい

「シシバチはの、夜になったら、偵察のハチ数匹だけを巣の外に配置し、あとのハチは巣の中に戻るんよだ。その巣をこの袋でかっぽりかぶせてとるんよだ。」

すごい、、、

今回は木造の建物に
巣ができていたので
ビニールかぶせて閉じ込める作戦だったらしい

もし、木造でなかったら
巣の下から火炙りにし
熱で巣内のハチを殺し
巣を取るんだそう、、、

すごい、、、

巣を見てみると、、、


小さな白い動くものが入ってる穴

うごめいている幼虫が入ってる穴

白い蓋がされている穴
もう空っぽの穴がある

しかも
耳をすますと
カチカチという音が、、、
幼虫が口を鳴らしているらしい

中心からどんどん巣立つらしく
空の穴はもうハチがでていったところらしい
まだ蓋されてない穴の幼虫は
シシバチから肉団子と呼ばれる
餌をもらい成長中
蓋をしたらあとは
中でハチに羽化していくのだそう

巣は何層にもなっていて

柱もあって
まるでマンションみたい!
ハニカム構造ってすごいな、、、

その幼虫や
ハチになりかけの蛹を
まち針やピンセットでとって


一度火に通す
そうすることで

幼虫の中にある未消化のものを
取り除くんだそう

そのあと
醤油と砂糖で甘辛く味付けし
蜂の子を食べる

季節の変わり目など
体調がすぐれない時や
疲れている時などに食べると
いいみたい!

味はおいしい!
甘辛い味のあとに
ローヤルゼリーの味がやってくる

食感は
幼虫ならば濃厚
ハチに変わり出したものは
歯ごたえがありジューシー
そんな感じ

「昔はようみんな、とって、食べよったんじゃけんどのー。」

木頭の昔のあたりまえも
どんどんと触れることができなくなっていて
無くしたくないなと感じていて
できることはできるだけ
やらせてもらえたらと
地域の方にお願いしている

一緒にやってみることには
話を聞く以上に
学ぶことや気づきは多いなと
木頭の暮らしの知恵に触れるたび
そう感じる

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