わこ

うたをつくってうたってます。ワタクシていうバンド。

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最近の記事

捨てる

物を捨てることについてわたしはとりわけネガティブだった。 今の今まで使っていたものがゴミ袋に入ってるのは寂しいし、もう見ることが出来ないのは悲しい。 思えば昔から捨てることを避けてきたわたしは、実家では履けなくなった靴とか着なくなった服を自分でゴミ袋に入れたことがなくて、 学校に行く直前に、おかあさんにサッと渡すことでその罪悪感のようなものから逃れていた。こういう意識下にある姑息さというかあざとさみたいなものを見つけるとへこむけど、向き合わなくてはならない。 そしてそのまん

    • ネンマツネンシ

      実家を出て6回目の12月が来た。 思えば高校までは、餅ついて、適当に大掃除手伝って家族で紅白とかガキ使とかみて、ゆく年くる年見て寝て、初日の出見て、雑煮たべて、そっから親戚の家を回る、 という、この行動だけが、わたしの年末年始 そのものだったとおもう。 なんとなく今年を振り返ったり、来年の抱負を決めようとかいうやつも無心で受け入れてきたんだけど、20歳になったあたりからどんどんそれがわかんなくなってきてしまって、 理解ができなくなってしまったものには安易に乗れなくなってし

      • 回顧 懐古 がんばるうさぎくん 解雇

        12月にフルアルバムを出すと決めた。 今年中に出そうとは思っていたけどフワフワしていたわたしに、ことある事に仲良くしてくれる楽しいミュージシャン、アクロバット★少年たちに、CDを出すから一緒にレコ発やろうぜと誘っていただいた(ほんとうれしい)。 そのお陰様で一切先延ばしにならず、 12/2の土曜日、名古屋は新栄のCLUB ROCK'N'ROLLのライブにて、ワタクシフルアルバムの発売がきまった。 アクロバット★少年、ほんとうにありがたい&うれしい。ホマレ。 令和元年5月、ワ

        • もくてきをかんがえる

          最近とてもつかれている。 わたしは、まだまだ適当な生き方をしながらも、なりきり社会人として、月末には今月の収支を整頓とかするようになった。 昔はそんなのできなくてもうどんぶり中のどんぶり勘定、自分のこともちゃんとできないのADHDかよとか思ったものだけど、マジで微塵もそんなことはなく、 前向きにあせらず、何度も挑戦を繰り返せば、いちおう形くらいにはなる。 やっぱ努力の前に理由を探さないことが大切だとおもいます。とか偉そうなことをかんがえる。 家を出てもう6年目になった。

          音楽の辞め方

          ただ音楽を続けていてくれと言われたことがある。 人前で自分の曲を歌い始めた最初の頃は、そんなこと突然言われても、ん…? だったのだけど、最近はそう言うのもなんとなくわかるなと思う。その人の真意はわかんないけど、、 音楽やっている友達が減るのいやだもんな〜くらいにはわかる。 わたしにジリジリと近づきつつある 30代前後というのはこれの節目で、音楽をやめるか続けるかの分岐点のような気が、なんとなくしている。 例えばバリバリなとこに就職したり出世したり、結婚して子供ができたり

          音楽の辞め方

          アボイド学生

          最近歳の近い人とよく話すようになった。 バイト先を変えたら若い人ばかりの職場になったし、バンドも続けてたら歳の近い人もたくさんみつかった。 わたし家では好き放題叫んで騒いで気楽に過ごしているのだけど、人前(特に学生時代を思い出すような歳の近い人)では人に緊張したり、嫌われたくない気持ちが全面に出すぎてうまく自分の好きなところを出せない。 その出せなさが、絶妙に気色悪い。 当時のわたしは色々研究を重ね、自分を抑えて抑えて、最終的に可もなく不可もない、人の記憶に全く残らない、

          アボイド学生

          美容院

          わたしは、髪を切ったり染めたりするのが結構好き、なぜならめっちゃ楽しいから。 時は遡り、洋服や化粧に全く興味のなかった高校生時代、 スカートを折ったりリボンを緩めたり、ワイシャツの首元のボタンを外したりすることの良さが1ミクロンも分からず、 分からなかっただけなのだけど、勝手に模範生徒と呼ばれて大量の女子生徒の前によく立たされていた。 言われたことはやるし、選択肢を出されたら最善を取ろうと努力してきたが、可愛くありたいという、選択肢もゴールもない欲求には乏しい、分かりやすく

          ピアノ

          ソファで飛び跳ねることしか脳がなかった幼稚園児の頃のわたしは、自分からピアノを弾きたいと言ったらしい。 衝撃的な体験をしたわけでは全然なく、確かテレビでピアノの演奏を見たときにぼーっと弾きたいと思ったのを憶えている。 お父さんが、なぜだろうか電子ピアノを持っていたため話は早く、 いとこが通っているピアノ教室に通うことになった。 毎週土曜日、おばあちゃんの車に10分くらい乗って、花壇のキレイな一軒家のドアを開けて、 「こーんにーちわー!」 と叫ぶ。 「はーい!どうぞ

          ピアノ

          ひかり

          DVは受けた人が繰り返すという記事をなんかで読んで、それからしばらくそのことを考えていたときがあった。 わたしの家族は誰からも手を上げるようなことがなかったから、頭だけで考えることしかできなかったのだけど、 わたしの想像では、暴力を受けて育った子はその痛みがわかっているから、絶対そんな大人にはならないと誓うだろうし、逆に暴力を振るう人はこれまでが恵まれてきていて、イライラすることがなく、その発散の仕方を知らない人なのかなと思ってきた。 実際は違うこともあるみたいで、 どれだ

          ファーストアルバム

          ファーストアルバムがとてもかっこよくて本当に好き。と思うことが多い。 そうじゃないこともあるけど、なぜかファーストアルバムは、とにかくかっこいいものが多い。これ以上表現出来ない自分の語彙力の低さに、こうして発言することの申し訳なさをおぼえる。 わたしは神聖かまってちゃんとか椎名林檎、東京事変、星野源とかを比較的お気に入りで聴いてきたんだけど、 全部好きだけどやっぱファーストは特別かっこいい……と思ってしまう。 ファーストアルバムが有名とか、1曲だけ売れたようなバンドだって、

          ファーストアルバム

          通り道、長い廊下

          20歳の社員の女の子が、大人ってずるいなと思ったんですよ〜、と言った。 その子の先輩が会社を辞めたいと上司に伝えたら、それから上司に露骨に避けられ続けて退職するまでに何ヶ月もかかった、という話で、 あー大人ってこんなかんじなんだって思いました、だからあの上司は嫌いです。と言う。 その時パッと、まあそういうこともあるよな〜中間管理職も大変だな〜と内心思ったけど、 そうか、それはなんか嫌ですね。みたいな返事をした。 この会話を最近よく思い出す。 わたしはあのとき反射的に、同

          通り道、長い廊下