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朝顔の種

ゴールデンウィーク前、長男が小学校から朝顔の種を5粒貰ってきた。
縦割り活動で、2年生のお兄さんにもらったという。お兄さんのサイン入りの袋に入ってきた。昨年収穫した分かなぁ、と思いながら植えた。

連休が開けた。
期待に反してプランターは休み前のままである。

ある日、連絡袋に朝顔の種の空袋が入ってきた。授業で植えたものらしい。
袋の注意書に、蒔く前に水につけないでください、発芽促進剤が塗ってあります、とある。

そういうものかと思って諦めていたら、ある日芽が一本生えてきた。
一週間ほど経ち、もう一本生えてきた。
しかし双葉のまま萎れてしまった。

1本だけでも、生えて来たなら儲けものである。本葉も出てきたし、そろそろ植え替えて支柱を立てようと思っていた。すると、蒔いてから一月も経って、もう一本芽が生えた。

何が起こっているのか。今更ながら、正しい朝顔の巻き方を調べてみた。朝顔は種皮が硬いため、少しヤスリで削るか、殻を一部割ってから蒔くものらしい。
わたしも学校の授業でしか朝顔を植えた記憶がない。意外と人間、経験したと思っても、ものを知らないようだ。
ともかく、最後の一本は遅咲き(咲いてないけど)だがタフな朝顔と感じられた。

未だ反応がない2粒を、救出して蒔き直そうとしたが、植え替えの瞬間に捜索したものの見つからなかった。
今日は植え替えた朝顔の隣に、朝顔ではない芽が生えてきた。



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