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祖母の死

2020年6月祖母が亡くなった。

家庭の事情で10年以上も会えなかった。
それまではよく姫路の田舎に遊びに行っていた。
おばあちゃん子で夏休みなど、休みの時は何泊も泊まって過ごした。
おばあちゃん家にはワンコと猫がいて、ワンコとは散歩したり、猫は寝てたら布団の中に入ってきたりと楽しかった。おばあちゃんの作るカレーはルーが濃くて思い出の味だ。
一緒に姫路市街にもくり出してヤマトヤシキ、山陽百貨店での買い物について行った。
いつものコースは花北のダイエー、サティでおばあちゃん達が買い物してる間にゲームコーナーでゲームして遊んだ。お昼はよくとんかつ屋でごはんおかわりしてた。
電車で来た時は山陽百貨店の地下で売ってる鶏卵まんじゅうをお土産にした。今でも大好物だ。
おばあちゃんはいつも優しくていつでも味方だった。
大学合格の時電話したら泣いて喜んでくれたのが印象に残っている。
知らせが来たとき涙は出なかった。
お通夜には弟の車に乗せてもらって向かった。道中無言だった。
すだれ越しにお風呂に入り、死化粧をしてもらい、そしてすだれが開き、棺に運ぶのを手伝った。
間近で見る久しぶりのおばあちゃんに涙ではなく、会えてホッとしたし、会えて嬉しかった。
お通夜を終え、次の日のお葬式でのお別れの時、棺にたくさんの花を添えた。最後のおばあちゃんの顔を目に焼き付けた。
お骨を拾って、骨壺におさめたおばあちゃんをお寺まで運ぶのに、車を運転してない僕が喪主のおじさんの車の助手席に乗ることになった。
お寺に向かう途中、涙が溢れた。
お寺ではおばあちゃんと一緒に拝んでいた懐かしいお経を読んだ。

お寺さんの話。一生は流れ星の如く一瞬光るだけなんだと。

93歳だった。

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