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ハワイで、楽しもう!

「姫、ハワイって面白いんですよ。行ったことありますか?」

「なめるなよ、行ったことないわい!」

「姫って意外なところ、残念ですよね。」

「ん?よう聞こえんかったけどな、もいっぺんいうてみ!?!?」

「いえ、いつも、美しく、可愛らしいな、って」

「そうだったかな、なんだか、もっとチャレンジングなことを言われた気がしたけど、気のせいかな?」

「はあ、気のせいでしょう!((^◇^;)」

「で、はわいがどうした!?」

「ハワイって、島々が一列に、北西から南東に並んでるでしょ?あれ、なんでか知ってます。」

「なんでかって?知るかよ、ハワイがそう並びたかったんだろ???」

「そう言われればそうなんだけど、あれって、太平洋プレートの動きそのものなんですよ。」

「ほう、プレートに乗って、島が動くということかな?」

「そうですね。今の噴火口があるところは昔からあそこなんですけど、プレートを突き抜けて出てきた島は、プレートに乗って、動きますよね。」

「そりゃそうやな!www」

「だから、北西に動いている島ほど、昔の噴火でできたものなんですよ。」

「あー!なーる!!」

「ミッドウェイ島もその名残なんですよね!」

「あれは、随分離れておるじゃろ?」

「2800万年ほど前の噴火の名残で、もう、島はほとんど侵食されて、環礁ができていますね!綺麗なものです。」

「太平洋プレートは、一年に10cmくらい動くんじゃったよな?で、2800kmくらい離れてるからか!w」

「そういうことです。」

「ハワイは、島ができて、孤立したまま、少しづつ動き、ある程度はなれると元の場所に島が新たにできるでしょ!?だから、進化する生物や生態系の自然の実験室にもなっているんです。」

「ラテンアメリカあたりから、何かの都合でハワイまで植物のタネがくるとしますよね!で、そこに根付くけど、そこに根付いたやつは、そのまま、孤立状態で何世代も繰り返します。」

「あ、なるほどね!島自体は、できたときの噴火の規模や時系列的なでき方によって、平たいところが多かったり、高い山だったりするな!すると、そういう環境に撒かれたら、数千世代後、どのような進化したかってのがわかるというわけか?」

「さーすが、姫!そういうことです。」

「もう、いろんな動植物が、そういう観察対象になってるんですけど、古くから有名なのは、銀剣草ってやつですね。」

「ふーん!?」

「最近の遺伝子レベルの研究で、これはもともとアングロアメリカの西海岸から着いたものらしいとわかっていますが、島によって、葉の形や寄り集まり方、生える場所の高度など、違っていて、何百万年という適応進化の結果と思えるんです。」

「どれどれ?」

「ほうほう、確かにかなり違っていて、分類上も、別亜種になっているんじゃな?」

「遺伝子レベルでの進化も認められるんでしょうね?」

「こんな実験は、絶対できないから、貴重なものだなぁ!w」

「他にもハワイならではの、動植物、いろいろあるらしいですよ。」

「調べてみるといいかもね!」

「できたら、”ハワイでブラタモリ!”ってやって欲しいですよ、もう。」

「あれは、バラエティならではのわかりやすさと、NHKならではのフットワークの軽さがあるのう!あれをきっかけに、本気で興味を持つ子供が一人でも、二人でも出れば、それはそれでまた意味がある。」

「交代してからろくなロケにも行けてない浅野アナも行きたいって言ってますよ!」

「それは、今思いついたよな、お前。」

「でも、多分、そうですよね!」

「まあな!w」

「とにかく、生態、進化、生物多様性なんてことを本気で知るためのきっかけは、こういう真面目なバラエティがいいです。」

「頭でっかちな、わけのわからん団体の運動から入ると、本当の生態系のことは学べない!」

「その通りです。」

「で、今回のオチは、ブラタモリに期待するということで!」

「そういうことで!」

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