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ノックスの十戒とか、ヴァンダインの二十則とか。
「姫、今日は、TBSのドラマの話しましょう!」
「”危険なヴィーナス”華僑じゃな!w いや、佳境!!!」
「華僑の話はまた、今度。」
「わかってるわい!www 小日向文世さんが相変わらず、渋い!w」
「へぇ。今日は渋いとこつきましたね!」
「いつでも、イケメンの若い男しか見てないと思うなよ。」
「そう思ってました、すいません。」
「東野さんの原作だからなー。」
「あそこまで大きくなられると、勝手なことしにくいってのはあるんでしょうね!?」
「むしろ、ドラマ化してくれた方が、遊べる部分もあるんじゃろうな?」
「ああ、推理モノには、昔から、ノックスだの、ヴァン・ダインだの、いろいろありますね。」
「どの業界も、カテゴライズしておかないと、後々面倒なことが起きかねないという予防線じゃよな。」
「まあ、創作そのものとは関係のないことですよね、でも。」
「創作そのものとは関係ないけど、評価する方からの予防線じゃよな。『彼の多用する手法は、〇〇○なので、この分野のものとは認めない』ってのが一番楽な評価方法じゃからな!」
「頭使わないで、偉そうにできる方法でもありますよね。で、別にミステリーなどに限らず、審査する側に立つようになると、めんどくさいから、これでいいや!ってみんな使い出す。」
「きちんと読んで、ちゃんと評価するってのは、思ったより、大変でな、その上、いろいろポリティックスが絡むから、これが手っ取り早い!」
「審査が本業って人はほとんどいないんで、面倒なことはさっさと終わらせようとするからですね!www」
「まあ、そうじゃが、しかし、きちんと枠組みを設定する方が、むしろ、創作の自由度が増すことがあり、工夫のしがいもあったりするから、不思議じゃな。」
「なんでも好きなようにやっていいと言われて作ったものは、意外と、誰かの真似ばっかりだったりする。」
「まあ、修行時代はそれで、何か身につけばいいんじゃけどな、第一線に立つようになると、”真似ばっか”星人とか言われ出すので・・・・・・・。」
「”学び”とは、”真似び”!最初は、誰かの真似から始めないと始まらないけどな!どこかで、自分自身の”芸”にイレ込んで行かないと、ただの秀才さんに終わる。」
「大変ではありますね。で、ま、そのノックスの十戒ですが、
ノックスの十戒
1。犯人は、物語の当初に登場していなければならない
2。探偵方法に、超自然能力を用いてはならない
3。犯行現場に、秘密の抜け穴・通路が二つ以上あってはならない(一つ以上、とするのは誤訳)
4。未発見の毒薬、難解な科学的説明を要する機械を犯行に用いてはならない
5。中国人を登場させてはならない[2]
6。探偵は、偶然や第六感によって事件を解決してはならない
7。変装して登場人物を騙す場合を除き、探偵自身が犯人であってはならない
8。探偵は、読者に提示していない手がかりによって解決してはならない
9。サイドキック(ホームズのワトスンみたいな人のこと)は、自分の判断を全て読者に知らせねばならない
10。双子・一人二役は、予め読者に知らされなければならない
となっておりますね!(Wikipedia)
「ん?そうじゃな???」
「これの何がいけないんですか?」
「ま、要するに、推理モノは、読者も推理するんで、最後の最後に、『実はって出てきたものが、主人公の爺さんの隠し子で、そいつが全ての犯人でした!』では、読者は推理のしようもない!w」
「楽しみを奪うな!みたいなことですね!!」
「そういった制約の中で、どのくらいありえない犯罪を起こし、そして、探偵さんがその謎に迫って行くか!?」
「読者の感情移入がそこにこないとね!」
「で、ヴァン・ダインさんも、さらに、20個くらいいうてるな!これも、Wikipedia じゃが・・・。」
ヴァン・ダインの二十則
1。事件の謎を解く手がかりは、全て明白に記述されていなくてはならない。
2。作中の人物が仕掛けるトリック以外に、作者が読者をペテンにかけるような記述をしてはいけない。
3。不必要なラブロマンスを付け加えて知的な物語の展開を混乱させてはいけない。ミステリーの課題は、あくまで犯人を正義の庭に引き出す事であり、恋に悩む男女を結婚の祭壇に導くことではない。
4。探偵自身、あるいは捜査員の一人が突然犯人に急変してはいけない。これは恥知らずのペテンである。
5。論理的な推理によって犯人を決定しなければならない。偶然や暗合、動機のない自供によって事件を解決してはいけない。
6。探偵小説には、必ず探偵役が登場して、その人物の捜査と一貫した推理によって事件を解決しなければならない。
7。長編小説には死体が絶対に必要である。殺人より軽い犯罪では読者の興味を持続できない。
8。占いや心霊術、読心術などで犯罪の真相を告げてはならない。
9。探偵役は一人が望ましい。ひとつの事件に複数の探偵が協力し合って解決するのは推理の脈絡を分断するばかりでなく、読者に対して公平を欠く。それはまるで読者をリレーチームと競争させるようなものである。
10。犯人は物語の中で重要な役を演ずる人物でなくてはならない。最後の章でひょっこり登場した人物に罪を着せるのは、その作者の無能を告白するようなものである。
11。端役の使用人等を犯人にするのは安易な解決策である。その程度の人物が犯す犯罪ならわざわざ本に書くほどの事はない。
12。いくつ殺人事件があっても、真の犯人は一人でなければならない。但し端役の共犯者がいてもよい。
13。冒険小説やスパイ小説なら構わないが、探偵小説では秘密結社やマフィアなどの組織に属する人物を犯人にしてはいけない。彼らは非合法な組織の保護を受けられるのでアンフェアである。
14。殺人の方法と、それを探偵する手段は合理的で、しかも科学的であること。空想科学的であってはいけない。例えば毒殺の場合なら、未知の毒物を使ってはいけない。
15。事件の真相を説く手がかりは、最後の章で探偵が犯人を指摘する前に、作者がスポーツマンシップと誠実さをもって、全て読者に提示しておかなければならない。
16。余計な情景描写や、脇道に逸れた文学的な饒舌は省くべきである。
17。プロの犯罪者を犯人にするのは避けること。それらは警察が日ごろ取り扱う仕事である。真に魅力ある犯罪はアマチュアによって行われる。
18。事件の結末を事故死や自殺で片付けてはいけない。こんな竜頭蛇尾は読者をペテンにかけるものだ。
19。犯罪の動機は個人的なものが良い。国際的な陰謀や政治的な動機はスパイ小説に属する。
20。自尊心(プライド)のある作家なら、次のような手法は避けるべきである。これらは既に使い古された陳腐なものである。
(i)犯行現場に残されたタバコの吸殻と、容疑者が吸っているタバコを比べて犯人を決める方法
(ii)インチキな降霊術で犯人を脅して自供させる
(iii)指紋の偽造トリック
(iv)替え玉によるアリバイ工作
(v)番犬が吠えなかったので犯人はその犬に馴染みのあるものだったとわかる
(vi)双子の替え玉トリック
(vii)皮下注射や即死する毒薬の使用
(viii)警官が踏み込んだ後での密室殺人
(ix)言葉の連想テストで犯人を指摘すること
(x)土壇場で探偵があっさり暗号を解読して、事件の謎を解く方法
「ふーん、TVドラマや映画にすると、この辺、『やっちゃえ、日産』的に、どうでもよくなってたりしますね!」
「東野さんも、自分でやりにくいことは、むしろ、映画やドラマでやって欲しいんじゃなかろうかと思うね!」
「ま、むしろTVドラマ化、好きなんじゃないかな???」
「あーそういう見方もありますね。」
「設定やプロット段階では、いろいろ考えておられるに違いないけど、いざ、ってなると、かけない事だらけ!って感じがするもんね!」
「今回の”危険なヴィーナス”では、原作では、かなり抑えめに書かれている、伯郎と楓のラブロマンス的な部分が、結構、クローズアップされていて、ディーン・フジオカさんの嫌味な色男(勇磨くん)がまた、嫌らしく絡むとこがね、TVドラマっぽくていいね!w」
「原作では、もう少し、サラッと流してますよね。」
「で、やっぱり、今期もキャストされました!”小日向文世”この人しかいないって感じになってるなぁ、TBS!」
「確かに、うまいんですよね。大河で、秀吉やったときも感じましたが、伏線のためのさりげない演技がうますぎる!」
「今更いうけど、危険なヴィーナス、この小日向文世さんの”兼岩”さんのさりげない視線とか、ちょっとしたセリフに注意して見ておくと、『あーー!』ってあとで、なりますよ!」
「って、姫、もう、かなり遅いですよ!」
「パラビとかで、最初から見れるから、その人たちのためじゃよ!」
「まあ、後からなら、なんとでも!」
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