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車シロウトの新車購入記 ep4:Xデー、来たる

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手放す車にAirTagを検討

昔、アニメ『クレヨンしんちゃん』を見ていて、確か給料日が近くなると「Xデー」として、野原家に緊張感が走り、安売りの食材を買い込んだり節約したりしていた記憶がある。幼心に「ああ、給料日前ってそんなに大変なんだ」と思うとともに、Xデーというワードが強く記憶されたものだ。

それから幾星霜、筆者も労働に身をやつし給料や報酬を得るようになったが、幸いにして給料日前にXデーが到来したことはない。しかし、3月24日、仏滅の日にいよいよXデーが到来した。

そう、CX-30の納車である。契約したのは2月25日だったので、ちょうど1カ月だ。早すぎやしねえか!?

人間とはまったく勝手なもので、次の車を買ったとたん、乗り換えてしまう車に愛着が湧いてくる。想定より早い納車ではあったが、出不精の筆者にしては頑張ったと思うほどに、コペンとそこそこに出かけた。気分はまさに「One more time one more chance」、向かいのホームや路地裏の窓、そんなとこに出かけた。

「道の駅 いちかわ」にて

最後の晩、2階の寝室から駐車場を見下ろす。敬愛するアーティスト、ロックバンド「すかんち」のフロントマンであるRolly氏の愛車「たまごちゃん」に関するエピソードを思い出す。筆者は別にそんなに自分でメンテナンスをしてもいないが、やはりノスタルジックな気分になってしまう。

筆者のコペンにとって、長い長い15万キロにおよぶ旅のうち、筆者が乗ったのは非常にわずかであった。いったい彼(なぜか女性という感じはしない)は、マツダのディーラーからどのような余生を歩むのか? 気になって仕方がない。目立たない場所にAirTagを付けて追跡しようかと考えたくらいには気になる。

2階から見下ろす

とはいえ、ほとんどの車は最後、いずれも等しくスクラップに帰する。そう思えば、星の数ほどある先駆者たちと同様に彼も天寿を全うしたのだ。いや、それにこれから新たな持ち主のところで大活躍を果たすかもしれない。

Xデー、来たる

Xデー前日、いうならばWデーの話が長くなった。Xデー当日、もう今後コンバーチブルなんておそらく乗ることがないだろうから、ドアを開けずに飛びおりてミニのスカートひらりで男の子たちの視線を釘付けにしたり、屋根の開け閉めを動画で撮影したり、家の周りを一周したりした。

カギ

ものの数分走り、ディーラーへ。「1時間~1時間半くらいかかる」といわれていたので、一体何をするのかといぶかしんでいたが、結局1時間もかからず終わった。

まず、車検証など各種書類の確認。パッパと終わらせて、CX-30のところへ。コペンを横並びになっている粋な演出でお出迎えだ。

ふたまわりくらいデカい

レンタカーのように傷がないかをぐるりと確認する。ぬるりとした光沢に深い赤がよく映える。特にボディに問題はない。早速乗り込む。ああ、これもレンタカーのような香り。建設中の住宅みたいに、シートに袋がかかっていたり、内装のピアノブラックにもカバーが付いていたり。ピアノブラックが傷つくのが怖いので、内装はカバーをそのままつけておいてもらうことにした。

アプリから鍵の開け閉めをしたり、目的地を送信したり、クルマの位置を確認したりできるらしく、その設定をしながらさまざまな便利機能の説明をしてもらう。高速のオートクルーズだけは、怖くて使わないだろうなあ。

トランクの開閉などを含め、一通りの説明を終えて、コペンとCX-30とともに写真を撮ってもらい、再びディーラー室内へ。さようなら、コペン。今までありがとう。

あとは細々した確認と、店長やメンテナンス担当の方からの軽い挨拶があって、引き渡し。記念品にとハーバリウムをもらった。花束とか、東京フレンドパークⅡのパジェロみたいな、バカでかいカギとかじゃなくてよかった。

ちなみに、納車時のガソリン量は3割ほど。高い買い物なのだから、満タンにしてほしいものだ。

今回はここまで。今後はちょっと乗った感想や購入したアクセサリについてなどを予定しています。


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