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ひなまつりの話。

一日遅れですが、雛祭りのお話。

うちには立派な七段飾りがあり、小さい頃は母が毎年出してくれていました。わたしが生まれたときに父方の祖父母が買ってくれたものだったと思います。
妹二人にもその都度人形が贈られていたので、今覚えばよく「わたしのもの」って言わなかったな、と。共用と思っていました。

さて、雛人形を雛祭りが終わっても飾っていると、嫁に行き遅れるって聞いたことはありませんか?
母は毎年、「お嫁にやりたくないから」と長々片付けませんでした。
微笑ましい話ですよね。

しかしその二十年後。三十過ぎても嫁に行かない三人娘に、こんなはずじゃなかったと母は言いました。
自分は21で結婚して22で長女(わたし)を産んでる。だから40過ぎに孫ができると思ってた。26には三人の子供がいたのになんでうちの子は誰も嫁に行かない。

理不尽だと思います。

(25の頃の恋人は14上で、親のが年が近いという理由で交際反対されてます。理不尽だと思います。)

次女が数年前に結婚しました。雛人形の呪い(お雛様ごめんなさい)から脱却できたようです。
もしかして、ガラスケースに入ってるが故に元々飾られていた妹たちの人形は、雛祭りの呪いの概念には含まれない……?
だとすると、呪いはわたしに一挙に押し寄せてるのかもしれません。

なんて、若い頃はこの人と結婚したいとかもありましたが、今更結婚する気はもうないので、関係ないんですけどね。
でも理不尽だなって思ってしまいます。

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