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根伸ばしが落ちついたならば piece_vol.44

東京は夏日。風もなくさすがにむわぁんとしてるので今年初めてのクーラーをつけた。

暑くなる前に外の用事は済ませてしまおうとルートを考えてたら「来なくてもいいけど来ればオモロイよー」と何処かから飛んできた。オモロイってなんだよ。そんなん聞いたら気になるじゃないかー。

暑さよりもオモロイ方が重要なので先ずはそちらのいつもの神社へ。
裏門入ってすぐの場所で辺りを伺う。

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うっわー、優しいなぁ。この前の静かさとはうってかわって、今日は入口付近の樹々全体がふわぁんとまるく包んでくれてるような穏やかな優しさで溢れていて、心がゆるむ。
なんだなんだ?あまり感じたことない感覚だぞ。丸くくるまれてるんだけど、、流れてる。そう、流れてる感じがするんだ。通っているというか。くるまれてるのに通っている何だか不思議な感覚。でも嬉しくなる感じ。
何だろう?何が始まってるんだ?

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これは今朝部屋からの空。
朝から賑やかで楽しそうだなーと思ってた。
数日前に空を見たとき上にスコーンと抜けたなぁとは感じてた。今までよりも更に彼方上方へひろがりが拡がっていた。

今日はパパと子供が多いな。お外で遊ばせる担当かしらん。そんなん思いながらひんやり冷えてる大きな石の上に座ってしばし休憩。
この石も好きで、空いてれば座っちゃう。手のひらピタッとつければ樹と同じで地に流してくれる。こんちわ~と座りながら手をつけると両手から振動が伝わる。休憩しながらこの優しい振動をいつも楽しむ。

座りながら目に入るいつもの景色。人と地と空と樹と、鳥と建物と陽と風が思い思いに動き戯れて移ろい過ぎるのを、流れるように同時に観れる素敵な場所。飽きない。
うん?遠くの樹がやっぱり何か違うな。やっぱり何か「上」なんだよなー。何だろう。

本殿正面を少し離れた場所から眺める。御神木も含めた全体が見渡せる。

と、わかった。

横の繋がりが完了して上下へのひろがりが始まったんだ。
今までは各々単独の主幹を育むのがメインだった。それぞれがそれぞれを省みて水を蓄え風でホコリを払い、その間も少しずつ少しずつ根を地に伸ばし主幹土台が支えられるようにしていたけれど、それは各々個々で粛々とやられていた。
それぞれ地中の根張りが進み、樹同志の横のネットワークが繋がったんだ。横はホールドされてるようにガッシリ組まれてる。強風やらそこらでは揺るがない土台が固まり各々の主幹は揺らぎはしても飛ばされることはない。

なので今度は上下に開く。というか拡がる。横は深みを増す。
地は根をゆっくりと更に伸ばし相互の確認をしつつも土台を強固にしていく。
天は制限なく広がりつきぬけられる。何処までも何処までも。

ああだから"上"だったのね。現象として現れるのはもう少し時間かかるのかな。
上への拡がりは逆円錐形なのね。ジブンという存在から上に行くにつれてぐわぁんと広がっていく。メガホンみたいね。空へ向けてジブンのオトを拡声するみたいな。で、空のどこかで他のオトとハーモニー奏でてみたりして。すてきね。
そのメガホンは上からのオトもジブンに入りやすくしてくれるのかな。

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眼に映るものすべては色んな事を教えてくれていて。
樹はなぜ地に根を張りのばすのか。なぜ上へ上へと伸びるのか。なぜ葉が落ちるのか。
大樹になるほどその根は広く深くなり、何百年何千年とそびえ立つものは根すら幹となり。
植物は大地を支えとするように、人は違うようで同じであり、地から離れて生きることは出来ない。姿形が違うだけで同じなのだから、植物の在り方から教えて貰えばいい。

根をしっかりと大地に張るほど倒れにくくなり、幹が太くなるほど安定する。
どれもこれも小さな種から始まっていること。誰があんな小さな粒から、にょきにょきと芽を出し色んな形の植物に変身するなんて想像できるだろう。何があの粒に秘められているんだろう。そして種そのものだけでは芽を出すことは出来ず。様々なサポートを受けご縁が繋がって芽が出ることが出来る。

種そのものの種類はあれど、その「型」からでる植物は千差万別。ご縁の異なりにより様々な現れが現る。
ヒトが植物と違うのは「創造」というミラクルを含んでいることで。それぞれの「型」を土台にそこから創造による無限の可能性が飛び出す。

それには先ず主幹をドンと落ち着かせ根を広げ大地の支えを受け安定させないと。飛ばされちゃう。でも大地ではなく空で風に吹かれてピュラピュラ飛んでいるのが好みもあろうから、それはそれでよしなのだけど「どこに飛ぶのか不安だわ」とかもれなくついて「アタシ芽が出ないの」となってもいや地なり水なり必要ですからとなってしまう。もしかして風に吹かれながらも芽は出るかもだけど、やっぱり風まかせでピロピロ飛んでいるのは変わらないから。

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横のホールドは重く身動きとれないものではなく、しなやかで通りのいい心地よさ。そしてそれぞれを見守りはしても干渉はせず互いの違いの良さを認めているもの。
それがあるから上へグンと安心して広がってもいける、そんな感じ。

本殿正面近くに寄ってみる。
「オモロかったろ?」
「オモロかったですねー。でーんと繋がったんですね。でも気持ちいいです。」
「ん。あとは安心してどこまでも広がり翔べるだろ?好きなだけジャンプせい。無限だぞ~。」
ペコリと一礼して後にする。だいぶ暑くなってきた。

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ウエへの広がりの扉は開かれている。
ヒカリは真っ直ぐに降りてきている。
すべてに。平等に。

ヒカリの通りをよくするかはジブン次第で。
地に根を広げるかもジブン次第で。
どのようにヒカリを受けるかもどれくらい主幹を安定させたいかもジブン次第。
サポートは、ご縁は、すべてにいつも同じように降りそそいでいる。

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そろそろ、本気を出さないか。
ほんとうの気を認めないか。

私にとって
私の中のワタシとは
何なんだ?

私にとって
ワタシとは
どういう存在なんだ?

いまいちど
そこへ立ち戻り


無限にひろがる
羽ばたきへの
橋は架けられている


ありがとうございます。 お受けしたサポートのお気持ちは、この巡りのなかで循環させられるよう、ありがたく使わせて頂きます。感謝致します。