【3部作】智とnote 最終回 智とSNS。SNS(note)の目指すべき姿。
その1では 智について
その2では 智の発展を阻む共感について
その3(最終回)では、智の在り方と正しい共感を基にしたSNS(note)の機能やあり方論について語ろうと思う。
その3に触れる前に、改めて整理。
正しい智について
自分で自分の地図や道筋や自分の興味関心を前進できたことを誇れることであり。そのためには、同じ道を行く先輩から教えを得るか。同じようで少しだけ違う横の誰かとのやり取りを通じて、自己を再認識するかの2種類のベクトルしかない。なので、その2種類を最大化することが、智とsnsの1つのテーマだと思う。
正しい共感について
共感を自己目的化、評価されることを自己目的化すると、不確実で不安定で泥沼で、破滅の道しかない。これはその2でかいた。特に自分が好き!とか興味があります!なところを共感されたいと思うこと程、疲弊に負えないことはないし、共感されたから~と満足して悦にいることも自分をゆがめているとしか思えない。その2では、明確に正しい共感について書かなかったので、ここに書いておく。
正しい望ましい共感とは、以下の3点だ。
・自分とは異なる相手の視点を理解し、自分のものとすること(拡張)
・相手の価値観を理解し、自分の根底の価値観と同一とすること、その領域や分野において、その道を進む仲間とみること。見なせること。参考やライバルや刺激しあう意見交換。
・一時の気休めでありながらも、感情的慰めのために誰かと愚痴るように吐露すること。
その1やその2で述べた通り、自分で自分を肯定すること、自分で自分を誇れること。自分で自分の地図や道筋が前進したことに満足する事が肝要だ。他人と関わりわかってもらいたい。共感してもらいたい。理解してもらいたいと思うのではなくて、その人とのかかわりで、自分の知らないことがどれだけ知れたか。相手の視点による指摘で、自分の至らない何かに気づけたか。等々。自分の前進に主眼を置くことである。これが正しい共感だ。(もはや共感という表現ではないかもしれないが)
正しい共感の2つ目は、価値観の共感が肝要である。我々はベースに価値観があって、それらが束になって行動方針や行動傾向になり、最後に、目に見える行動や活動として表に出てくる。この表に出てきた部分で共感しようとすると、共感の沼にはまる。振れ幅が大きくなりすぎるからだ。正しい共感とは、その表出した部分ではなく、根底の部分を共有して仲間とみなせることである。仲間と見なして共に行くことだ。
例えば、分野の違うプロ同士が、プロとは何か、練習や成長とは何かみたいな価値観や行動方針で仲間になったり会話したり。全然違う家庭で育った二人が、価値観を共有共感して、夫婦になって暮らしたり。
まとめるなら、本当の共感とは、自己を拡張すること、拡張に向いた共通共同の仲間を見つけ仲間になる事である。より遠くに行くために。言い換えるなら、互いを見つめ合って互いのなかに自分を探すことではなく、根元が一緒で同じ方向を見ているかともいう。智の話に近くなるが、細部は違えど、同じ視点を持ち、同じ方向を見ているかどうか判断することが本当の共感と言える。
誤った共感について
・自分が理解していること、経験した事。自分がすでに通った道にいる同志を褒める賛同することで、自己満足的に過去の自分を自己肯定する事。(アドバイス指摘なら良。)
・自分の表層の感情や行動や経験の共有を求めること
共感の沼にはまっていると、上記の誤った共感をとりやすい。自分が”わかっていること”を、自分もそうだったと追憶するような共感である。一瞬のイイネやスキの大半だ。何も残ってはいない。わかっていることを更に確認しても、何も前進しない。
また、うまい、まずい、楽しい、好き、嫌いといった単なる感覚の共感をしても、上っ面のものなので、同じく前進したことにはならない。感情的解決は、感情を慰めるが、物事の理解や解決や前進にはならない。多用してはならない。
最後に、共感は、人間の心の自然な動きの1つである。誰かとどういう形でも繋がりたいと思うのは自然なことだ。なので、誤った共感に身を委ねることがあっても良い。しかし、そればかりを繰り返して満足し始めると、沼に陥ってしまう。本来の自己が歪む。
noteの誤り
謝った共感が多用されている。わかったことの復習、私も同じこと昔や今に思ったよ。その気持ちわかるーのスキのことだ。何も前進していない。つまり、新しいなにかを理解しようとか、人との意見の違いについての相互理解の方法論の拙さがnoteに溢れているとも言える。そこを改善すれば、より智に則した、利用者が真に満足していけるSNSになると思う。以下より具体論。
SNSの目指すべき姿 noteの目指すべき姿
これまであげた内容をより促す機能の充実を図ることである。
1、文章の評価指標、評価制度の多様化多細化。スキを分類し参考になった等の指標の導入。
2、付箋の導入。記事と付箋のレイヤー化。コメント欄ではない記事の上積み
3、他人の記事やらをマインドマっプ的にまとめていけること。マガジンという線ではなくて。
4、仲間を見つけやすくする、文章の思想内容による分類や関連付け、レペリング、
5、仲間と様々な自分、様々な領域での繋がりを用意にする複数アカウントではない親アカウントと子アカウント的な複数ペルソナ的な管理。
6、仲間同士で遠くにより進むための広義のサークル、コミニュテイ的なスペースの構築
1は、自分で自分の成長を客観的に見れること、あるいは、客観的に見て自己反省したり次の課題を見つけやすくすることだ。サッカーを練習している人がいるとしよう。がむしゃらに練習しててもいいが、一月前よりも、ボールの飛距離が十メートル伸びましたとか、初速と最高速がこんなに増えましたとか言われれば、誰だってその成長に満足できるはずだ。カラオケの精密採点しかり。その人がどんな項目を重視するかは不明だが、多種多様な評価視点で、その人が書いた文章を評価して、その成長を見つけてあげればいい。もし、ここが弱いみたいだし、こんな練習はどうとか?こんな課題はどう?みたいにメニューを提案できれば、なお良い。それを参考にするもしないも受けての自由だ。
あとは、共感のスキは残しつつ、成長や前進のための参考になった!とかの他成長視点の指標の導入をしてみるとどうだろう。
2は、記事に付箋をつけられるとどうだろう。反対意見や疑問点やら、コメントで一番下にだけつけなくてもいいはずである。本文内に異論や反論や質問ある点は、付箋をねじ込めば良い。本人以外がそこに付箋で返信も可能で、後から記事を読む人にも反対意見や反対視点を確認しやすい。付箋レイヤー機能を切ってもいいし。付箋をつけられたくない人がいてもいいだろうし。書くも自由、書かれないも自由。いうも自由、聞かないも自由。好きにみんなが言いたいこと気になることを自分なりの前進のためのに、書けばいい。
3は、マガジンの見直しだ。あれも線過ぎて使い勝手が悪い。マインドマップのように自由に自分で項目を作り分類して、そこにページを貼り付けられるようにすれば良い。サーフィンのマインド。観賞、技術論練習方法、プロの動画、ギア関連とか。そんな風に項目をつくって記事をひもづけて並び替えや移動も自由にする。個人的にフリーマインドというソフトが大好きで、あのイメージです。更に副次的な効果として、マインドマツプ自体を元参照データにしてしまえば、同じようなマインドを構成している人をひもづけて情報を提示したり、そこから出会いを作れる。これこそ検索ワードやキャッシュや閲覧履歴をベースにするよりも、本当でより正確なあなたにおすすめを提案できる。なんかすごい発見をした気がする。
4は、1の文章の評価と関連するが、文章をより精密に評価分類関連付けすることができれば、より高いレベルで親和性のある仲間を見つけやすくもなる。あなたと似た記事、似た興味の人をもっと精度高く提案できるようにするわけだ。
5は、ミステリ、サーフィン、哲学?、性的な内容等、様々な自分は仮面を持っている。その日やタイミングで興味関心は異なる。そのすべての自分を繋がっているすべての人と共有するできる必要はない。各々の仮面(興味関心)ごとに繋がりやすくする方が合理的だと思う。誰だって、真面目な哲学を語った翌日に同じ人のSM論なんか見たくもないわけだ。自分の中では整合性があっても、他の人には、なんだそりゃとなりかねないわけで・・・。フォロワーを意識して、書く内容を統一させたり委縮するのも正しくないだろう。なので、仮面に応じたアカウント管理=主アカウントに興味やテーマごとにわけた子アカウントの作成を容易にすることを提案したい。
6は、3のマインドマップ機能と同様なモノを、グループマインド機能、グループマインドとして実装することだ。サーフィンの初心者でレベルアップに注目している人々のサークル、コミュニティのグループマインドを作れるようにするわけだ。そこには、自分で今日知った記事や情報や、自分の記事を関連付けてもいい。自分と同じ興味やレベルの人が、勝手に情報を足してくれる。自分もそれに賛成反論したり、参考にする。そして張り付けたりもする。グループの智として、グループで成長しやすくなる機能はどうだろうか。
まとめ
少しイメージしてみよう。
その日SNSを開く。今はサーフィンの気分の日だからサーフィン子アカウントを選択する。すると、自分のマインドマップが表示される。練習法、道具、大会のトッププロ映像とか、そんな項目がでてくる。で各項目ごとに新着の情報や、これはどう?な提案の新着情報有ります!のアイコンがぴこんと出ているわけだ。その時の興味に応じて、各項目の各記事やら情報を見に行けばいい。今はいいかと思えば、いくつかのピコンと出ているのアイコンは保留する。
はぁ勉強になった、ためになった。満足したと思えばそこでおしまいだし。もっと気になる!もっと知りたいとなれば、もっと検索なり、その項目や項目を知って興味が出た単語やワードで深堀してもいい。あるいは、所属しているグループマインドの方に顔を出して、他の人がこんなのみつけたよ~な話題に乗っかってみてみてもいい。気分を変えて漫画・エンタメの子アカウントに切り替えて、そっちにいってもいい。
今日感じたことや考えた事を自分なりにまとめておこう。生産活動をしておこうとして、記事や作品を作ってみる。あなたの○○が以前より成長しています。と評価されたりもする。まぁこの辺で。
個の成長、集団に関わっての成長、集団のマインドを参考にしての成長。どういう成長も否定せず肯定し共存するそんな趣味や興味関心をベースにしたSNSのモデル理論が作れたような気がする。というか、自分にはこれ以上に便利なSNSや情報構造の在り方は今のところ思いつかない。こんなプラットフォームができれば、世の中の成長や同じ価値観に属する人との満足感で、みんなもっと幸せになると思う。著作権フリーですので、ご自由にお使いください。形にできる人が凄い人なので。
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