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【外伝1】僕が上京した理由 中編

初めて東京に着いたのは 日曜日の早朝6:30
格安の夜行バスから降りたち 日曜日の早朝もあり人気もガラガラ。
でも 東京駅のエントランスに入った時は風がブワっと吹き抜けるような感じがしたのは今でも覚えてます 『ここから 新たなスタートなんだ』と

建築会社の人と話をして「こちらは大工をいつでも歓迎している」
と聞いて 即上京を決断。
あの頃は 自分の「感性」が全て頼りだったから 無謀とか無茶とかいう概念は全くなかった。

で、住むところを探すのがこれが大変だった。
当時の私はお金がない 諸事情で実家の方も家計が火の車だった。
2Kで家賃4万 これは譲れないラインだった。
ただ 東京はべらぼうに家賃が高い。大手賃貸の不動産に行ってもそんな条件あるわけもなく(東京都内で2K 4万はほぼ無理)、最終的に頼るのは本来学生が顧客メインの不動産だった。
東京に住むのは無理と判断して 埼玉南部のギリギリ東京が射程圏内に入る物件だった。

築年数不明 リフォーム後とはいえ天井裏にネズミが走り回ってるわ クーラー無しといった 絵にかいたようなボロアパートだった。

大工なら 脚立やら道具やらある以上
2Kで 外にちょっと庭があるアパートが理想だったが、4万の予算だとどうしても物件は限られてくるのだ、だがこの最初の物件が現在の資産を築く礎になったと思っている。(ここは後に口述しよう)

住むところをようやく決めて 時間に余裕があってふらりと大工道具を売っている金物屋によってみたが 私はそこで一つの確信を得たのだった。

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