見出し画像

「限られた時間、最大の結果を」(建築・4回・岡田創)

昨日、後期リーグが開幕し、4-0と点数的には快勝でのスタートでした。ただ、試合後のミーティングでもあった通り、前半に得点しきれなかったことなど課題は見つかったと思います。

さて、長年指導者がいないチームだったサッカー部に指導者を招聘する可能性が出てきました。
僕が3回生の時に、チームの構造やチームの目指すサッカーが大きく変わって以来、今回もチームの変革の時なので、これから一人一人がどうしていくべきか整理するためにも、昨日考えていたことを書き残します。

※今回は敢えてメモ帳に書き残したままのゆるい文調のままでいこうと思います。


章は以下4つあります。

1.ヤノさんの指摘
2.課題を自覚すること
3.チームのこれから(後期リーグに向けて)
4.最後に


1.ヤノさんの指摘

これは昨日、試合終わりのミーティングまでに早く帰らないといけない人や試合にこれなかった人もいたので、共有を兼ねたものです。

指導者候補のヤノさんに試合を見ていただき、(選手それぞれの特長とか全く知らずに初めて見た上で)改善点や良かった点などコメントしてもらいました。特に攻撃面で、オーバーラップをする攻撃の厚みなどは可能性を感じていただけたことなど、チームの印象は良かったかなと思います。

解散後、悠真と洸海が残ってヤノさんからより詳しいところまで改善点を聞いたりしていたので僕も途中からその場にいて聞いていました。全部ではないですが、箇条書きにするとこんな感じです。


・ロングボールを数的不利な状況で無謀に放り込むのではなくてDFラインに相手食いつかせて十分なスペース作ってから放り込む。あるいは相手ボランチとトップ下のスペースが特に空いていたからそのスペースに落ちてきた選手を使う。そうすれば相手ボランチとDFラインのスペースが生まれてそのスペースを使う。このような戦い方も取り入れることで、体力的にも精神的にももっと楽にプレーできるのではないか。前半から圧倒できたのではないか。(ある程度までは、めちゃくちゃ走れるチームを目指すのもいいけど、体力の底上げとは別に上のカテゴリーを目指す上ではこういうことが大事になってくる)

・コントロール、体の向きなどが疲れていくにつれて特に雑になっていたのは感じた。今日のグラウンドの凸凹は難しい部分もあったかもしれないけど、少なくとも体の向きを作ることは疲れていてもできるはず。練習からやっていくしかない。

・カウンター受けるシーンが多いから、まずは潰し切らないとダメ。あとはDFラインの統率(誰かが出た時の他の選手が絞りきれていない、特に前半はガタガタになっているところをロングボールを狙われていたなどを修正)が必要。

などを指摘されていました。

僕自身多く思い当たる節があります。また試合映像がYouTubeの限定公開で上がってから、得点シーンだけ着目するのではなく、指摘された改善点にも注目して見てほしいと思います。


2.課題を自覚すること

ところで、もう一点話を聞いていて思ったことがあるので、それについて考えたことを伝えます。(個人的にここからの方が伝えたいのでめちゃくちゃ長いけど読んでほしい)

こんなやりとりがありました。

悠真「…例えばパスを出すにしても受け手の方向を向いて出すのと、(目線や体の向きで)横に出すフリをしてから受け手に出すのとでは全然違う。前者だった場合DFは簡単にわかってインターセプトできる。…」
ヤノさん「…今の(身振りや説明)いいね。みんなにも伝えてあげるといいと思う。…」

これを聞いて僕が思ったのは「え、悠真は何回も言うてくれてるけどなぁ」でした。
「《後ろ4vs3+前2vs2のラインアップ》とか《4vs4+2フリーマンのポゼッション》の練習で再三悠真いうてたやん。でも確かにまだまだ全員がそれできてるとは言い難い状況やな。」って思いました。

悠真は今までの練習の時に「ギャップに楔のパスをどうやって通すか」っていうことに注目してそのことを伝えようとしていました。

図のように相手がギャップを閉じている場合無理矢理通すのではなく、


①遠く(近く)の別の選手の方向に体向けるなり目線を飛ばすなりして相手を動かしてギャップを通す

②いわゆるエサのパスを撒いてギャップを通す

③ギャップを通すために一番可能性のある角度を作れる選手が動いてギャップを通す

画像2

の3つを悠真は説明していたと思います。
覚えていますか。


これは昨日のアップでいうと最後の《2vs2+2サーバー》が実践できる練習メニューやったと思います。
印象に残っている場面でいうと、まっすーと悠真がチームで、俺と俺の味方とのギャップに悠真が③みたいに通そうとしてたけど、まっすーは悠真のイメージよりも後ろにボールを渡してしまって結局楔のパスは出せませんでした。悠真とまっすーはこの回が終わってからイメージのすり合わせをしていて2人は次はもっとプレーが噛み合うと思うし良かったけど、これを2人だけで終わらせてはいけなくて、チーム「全員」がこのイメージをできるようにならないといけないと思います。

ではどうやってそのレベルまで持っていくかというと、自分で気づいて(≒自覚)、「再現」できる状態に全員がするしかありません

【イメージの共有】とは、そういうことだと思います。

試合や練習のプレー中に味方からいろんな指摘が飛び交います。(例「今のはダイレではたけ」「今の落としズラすな」「体の向きおかしい」「今のカバー出だし遅い」「今はもっと絞って」…)
ありがたいことに、僕もいろんな場面でいつもチームメイトから指摘をもらっています。指摘することそれ自体はすごくいいことです。黙ってサッカーはできないので
でも、その指摘で一時的に「正す」ことはできたとしても、それだけでは進歩はありません
指摘を受けた本人が次同じ状況で「再現」できないと同じです。何も進歩しません。


結局のところ本人が何が課題なのかを自覚してどうすべきなのかを「能動的に(≒自分で自力で)」判断できるようにならなければ何も進歩しません

自分語りになりますが、ここ最近特に僕自身の課題なのは「守備の時に、予測して動き出すタイミングが遅いこと」です。練習のゲームでそういう場面は全てスクリーン録画して都度見返しています。マネさんが入る前には自分のプレーを見直すことができなかったから、2人にはいつも感謝しかありません。
ありがとうございます。

しかしその課題を0にすることはなかなか難しいことで、昨日も「もう少し出だしが早かったらカバーもっと楽だったのに、潰し切れたのに」というシーンがありました。

一方で、試合の中で修正して「狙ったところにわざとパスを出させて自分の狙ったタイミングでインターセプトをして、さらにドリブルで前進する」というプレーも前後半通してできたという部分もありました。(ちなみに下鳥羽での紅白戦の時も自分のインターセプトから結果的にゴールに結びついたなど、個人的には自分が普段からよく狙っている形ではあった。)


ただ、課題を自覚していないと、考えてプレーしていないため、具体的に何がダメだったかが今ひとつ落とし込めていない場合ミスをミスとして認識することさえしない場合が多いです。これでは進歩は望めません。


3.チームのこれから(後期リーグに向けて)

個人が全ての場面において「能動的に」考えて判断できなる状態でなければ、指導者がいてもいなくてもチームは進歩できないと思います。

指導者に来ていただくことは、個人的には賛成です。ただ、必ず「能動的で」あってください
「これからコーチに教えてもらう」という受動的な意識の人が万が一いるとしたら、今すぐ考えを変えてほしいと思います。

コーチや監督は気づきのきっかけを与える(≒指摘)ことをより客観的に、的確にする人であって、誰かを自動的に上手くする人ではありません

繰り返しになりますが、上手く強くなるためにはプレーする本人の自覚が絶対に必要です。そしてどうすればいいか分析してください。
その分析の結果、【意識】が足りないのなら今すぐ変えられる可能性があります。
一方で【技術】が足りないのなら時間がかかります。大変です。もしかしたら手遅れかもしれません。すぐにでも練習しましょう。全体練習の時間だけで足りないのなら全体練習前の時間で練習しましょう。パス、トラップ、シュートなど【技術】は一朝一夕では上手くならないものです。

少し前のミーティングで「技術はすぐに上手くならないけど意識は比較的すぐにでも変えられる」という話をさせてもらったと思います。また思い出してくれたら幸いです。

僕は4回生なので、あと1ヶ月ちょっとで引退します。3回生で来年度も続ける人は最高学年となり、2回生は運営も入ってきてチームの中心となり、1回生もいよいよ後輩を引っ張っていかなければならない立場になります。

強豪校のように週5の練習量をコンスタントにすることは他部活との兼ね合いなど様々な理由からできません。
長期的にみても時間的余裕は意外とありません

チーム全員がもっと危機感をもって自分の課題、チーム全体の課題と向き合って練習していきたいと思います。


ちなみにこの「自己の課題を自覚する」という内容は2021年6月16日に全体LINEのトークで話したことと関連しています。(検索で「トレル」と入れると一発で出てきます。)
また時間がある時に合わせて見てください。


4.最後に

悠真が今後主将になって2022年度は悠真を中心にチームを作っていくことになると思います。それに先立ってまずは

・技術の底上げ
・イメージの共有

の2点を後期から取り組んでいきたいと悠真は言っていました。(違っていたらごめん)

2月、京都選手権でグループリーグを勝ち抜いて決勝トーナメントで1部2部相手とやりあい、2022年度前期リーグで上位に入って後期リーグで3部昇格を掴むためには全員が当事者としての自覚を持たなければ成し遂げられないと思います。
でも、実現してほしいと願っています。「もっと上のカテゴリーでプレーすべき選手がいる」と耕太朗が以前言っていました。僕もそう思いました。そしてそういう選手に全員がなっていってほしいと思いました。

今年度の後期リーグ戦は、前期の順位が1つ足りず、昇格争いのない、言ってしまえば消化試合です。本当に悔しい。悠真の言っていたことと被りますが、全勝でリーグ優勝することを狙うのは一つの目標です。関西学生アウォーズの個人表彰を狙うのもそれはそれで素晴らしいと思います。でも一番大事なのは、チームが成長するために何が必要か全員が考えてプレーすることだと思います。(選手もマネージャーも)

後期リーグを決して無駄にしないでほしい。

前期リーグ開幕当初は3部昇格が今年度の僕の最大の目標でした。残念ながらそれは叶わず引退します。なんなら1回生の時から「俺が今年昇格させて来年は人工芝のグラウンドでレベルの高い相手に勝ちたい。」と思い続けてきたので、本当に悔しいです。
でも僕が京都工芸繊維大学体育会サッカー部の未来のためにできることは必ずあると思ってて、それが今の4回生の一つの目標です。プレー内外で示していきたいと思います。

ーーー

ただサッカーしているだけで僕は楽しいですが、僕はゴールが決まったり勝ったりした時の、ハイタッチやハグで喜びあうあの瞬間がめちゃくちゃ好きです。
昨日の開幕戦は4発快勝ということもあり、楽しかったです。

そして、全員が考え、同じイメージを共有できて、難敵にも粘り強く戦い、そして圧倒して勝てた時は、それ以上、最高に楽しいだろうと思います。
それを実現したいです。
そして後輩のみんなで発展させてほしいです。

まだまだ頑張ります。
あと少しお付き合いよろしくお願いいたします。

以上めちゃくちゃ長文失礼しました。

画像1

4回 前主務 岡田創

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?