第6期指す将順位戦B級1組～2回戦全対局振り返り～

　こんにちはKitchieです。
　今回も私が現在参加させて頂いている第6期指す将順位戦B級1組の対局を振りかえろうと思います。

２回戦も無事に全局が終了

　予定日よりもオーバーしてしまった対局もありましたが、不戦試合なく無事に全局が終了しました。
　それでは対局日順に振りかえります。

１．○▼居飛車党 - ▽じっきょー

居飛車党さんの金無双急戦が炸裂

　この対局は後手のじっきょーさんの四間飛車に対して居飛車党さんが金無双急戦で戦いを挑みました。

＜6八銀左ではなく6八金上＞

　その後、右辺で戦いが起こり、居飛車党さんが見事な手順で2筋を突破し龍を作ることに成功しました。

＜一方的に龍を作ることに成功＞

　その後は危なげなくリードを保ち居飛車党さんが勝利を収めました。

＜投了図＞

　先手玉は一度も王手がかからず完勝の内容でした。

２．▼ダルマ流 - ▽星村歩○

星村歩さんが相穴熊を制す

　こちらの対局も後手が四間飛車に振る将棋となりました。

＜先手後手ともに穴熊に＞

　その後はお互いに堅い玉を活かして大駒が激しく動く展開になりました。

＜嫌な位置への拠点づくり＞

先に拠点を作った星村さんに対し、ダルマ流さんも▼6四桂と振り飛車穴熊に絡む手を指しますが、先にくさびの打ち込まれた居飛車穴熊が先に崩壊する結末を迎えました。

＜投了図＞

３．○▼ぜの - ▽りゅう

ぜのさんが玉頭戦を制す

　この将棋は先手のぜのさんが三間飛車に振り、後手のりゅうさんが金無双急戦の戦型となりました。

＜右銀を繰り出す仕掛け＞

　その後、左辺での戦いは先手が振り飛車らしい上手い捌きをみせて互角の展開となり、戦線は玉頭へと拡大していきます。

＜ぜのさんは飛車をぶつけて捌きを狙う＞

＜りゅうさんは端攻めを狙う＞

　その後は右辺が戦いの中心となり、激戦の末ぜのさんが勝利されました。

＜投了図＞

４．▼なちゃちゃ - ▽宝さん○

宝さんが見事な攻めで完勝

　この将棋は相振り飛車の将棋になりました。

＜宝さんは浮き飛車で5筋に振りなおす戦い方＞

　その後、宝さんの方から仕掛けられ、見事な攻めっぷりでそのまま押し切って勝利されました。

＜玉頭へ狙いを定められる宝さん＞

＜駒を捌いてから痛烈な角打ち＞

　後手玉の陣形には手付かずの完勝でした。

５．○▼八巻田　航樹 - ▽midori

八巻田　航樹さんが見事な飛車捌きをみせる

　この将棋は先手の八巻田さんが四間飛車、後手のmidoriさんが船囲いから右銀急戦を仕掛けた将棋でした。

＜後手のmidoriさんは右銀急戦。端の位を取らせているのが気になるが。＞

　その後、先手の八巻田さんが見事に攻めをいなす駒捌きをみせて、お互いに龍を敵陣に作る展開になりましたが、囲いの差で振り飛車有利となりました。

＜巧妙に飛車を8筋に＞

＜投了図＞

　序盤の端の位も最後に生きてくる振り飛車の良さが存分に出た将棋でした。

6.○▼Kaz - ▽マルマイン

相掛かりを制しKazさんが連勝

　この将棋は相掛かりの将棋となりました。

＜お互いに横歩を取る展開に＞

　その後、中段飛車を活かす駒組が続くのですが、本局はお互いに素晴らしい香打ちの手が出たのでそこをピックアップ。

＜▽8五香　歩の裏に香打ちで飛車に当てる好手、桂馬で取ると▽7八飛成がある＞

＜▼3四香　終盤に飛び出した田楽刺し＞

　　上の図からKazさんが寄せ切って勝利をつかみ取られました。

７．○▼Kitchie - ▽アノニマス

高田流左玉で今期初白星

　この対局はこちらの記事で詳しく振りかえっております↓

８．▼つくえの果て - ▽Rajendra○

Rajendraさんが角交換四間飛車で勝利

　この将棋は後手のRajendraさんが角交換四間飛車を選ばれました。

＜角が向かい合った積極的な振り飛車＞

　その後、振り飛車側から仕掛けが入りましたが、先手のつくえの果てさんも良い切り返しで中盤を迎えました。

＜後手はと金づくりに成功も、先手は2筋を破れそう＞

　その後はお互いに右辺での激しい戦いが行われ、最終的にはRajendraさんが受け切りで勝利されました。この将棋は王手が先手玉に1回かかっただけで決着がつく珍しい内容でした。

＜投了図＞

９．▼eat452 - ▽にたまご○

にたまごさんが中飛車左穴熊の堅さをみせて白星

　この将棋は先手三間飛車に対して後手は中飛車左穴熊の戦型になりました。

＜石田流三間飛車対策の中飛車左穴熊＞

　中盤、大駒を交換する激しい展開となり、先に囲いに傷をつけたのは先手のeat452さんでした。

＜激しいやり取りの末先手が後手の穴熊に喰らいつく＞

　しかしながら、穴熊の堅さは一筋縄では破れず、その堅さを活かしたにたまごさんの堅陣な指し回しもひかり、勝利をもぎとられました。

＜後手の穴熊はどこまでも堅かった＞

１０．▼うみかぜ - ▽おっさん○

おっさんさんがゴキゲン中飛車で地下鉄飛車撃破

＜後手ゴキゲン中飛車+穴熊に対し先手は独創的な右玉＞

　その後4筋から戦いが起こり、おっさんさんが上手く先手の右辺に攻め込まれました。

＜穴熊らしく猛攻＞

　そのまま上手く攻めを継続されたおっさんさんが勝ち切られました。

＜投了図＞

振り返りを終えて

　2回戦では相居飛車の将棋が1局、相振り飛車が1局、他は全て対抗形という面白い偏りがありました。
　まだまだ始まったばかりなので、それぞれが自分の持ち味で戦うのか、相手の裏を掻いて戦うのかという探り合いもあると思われます。
　連勝スタート者は4名でこのまま勢いを持続したいところ、連敗スタート者も4名でこちらははやく1勝を手に入れたいところでしょうか。
　まだまだ始まったばかりの第6期指す将順位戦、これからの戦いも楽しみです。