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第6期指す将順位戦B級1組~4回戦全対局振り返り~

 こんばんわKitchieです。今回も私が参加させて頂いている指す将順位戦B級1組の全対局振り返りをしていこうと思います。

4回戦では2局が不戦試合、1名辞退者が出ました。

 それでは今回は全8局を対局日順に振りかえります。


1.▼Kaz - ▽ぜの○

ぜのさんが4連勝

  この将棋は先手のKazさんが早繰り銀で一気に攻めていく序盤から始まりました。

観戦自由対局室(持ち時間15分) 平手 2021_07_22 19_06_16

<後手の矢倉に一気に攻め込む>

 しかし、後手ぜのさんの上手い切り返しもあり、第二次駒組がスタート。お互いに相手玉を上から攻める形で終盤に入ります。

観戦自由対局室(持ち時間15分) 平手 2021_07_22 19_32_31

<お互い玉周辺に怖い拠点がある>

 激しい終盤の末、ぜのさんが勝利され4連勝を飾りました。

観戦自由対局室(持ち時間15分) 平手 2021_07_22 19_49_26

<投了図>


2.▼midori - ▽ダルマ流○

ダルマ流さんが右四間飛車を受け切って勝利

 この将棋は後手ダルマ流さんがウソ矢倉の出だしをみせ、先手midoriさんの右四間飛車を受ける展開になりました。

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<先手右四間飛車対後手矢倉>

 先手midoriさんの猛攻が炸裂し、あと一押しというところまで進みましたが、そこからダルマ流さんの受けの手が悩ましく、局面が徐々に難しくなっていきました。

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<先手の攻め駒を攻める受けが見事>

 midoriさんも頑張って攻め続けましたが、中段玉寄せにくしでダルマ流さんが受け勝ちを収めました。

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<投了図>


3.○▼Rajendra - ▽Kitchie

Rajendraさんがリベンジ成功

 この将棋はこちらの記事で詳しく触れております↓


4.▼宝さん - ▽星村歩○

星村さんが得意の居飛車穴熊で勝利

 この将棋は終盤しか観戦できませんでしたが、先手の宝さんの四間飛車に対し、後手星村さんが居飛車穴熊で対抗した模様です。

観戦自由対局室(持ち時間15分) 平手 2021_07_27 22_25_11

<終盤の局面、持ち駒を考えれば居飛車穴熊が堅い>

 最後は端から先手玉を詰ませて星村さんが勝利されました。

観戦自由対局室(持ち時間15分) 平手 2021_07_27 22_25_19

<投了図>


5.○▼じっきょー - ▽りゅう

終盤にドラマが!じっきょーさんが白星

 この将棋は先手四間飛車、後手のりゅうさんが居飛車で銀冠に組まれる形となりました。

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<銀冠が完成する前に仕掛ける先手のじっきょーさん>

 中盤では後手のりゅうさんが龍を作ることに成功し、端攻めと絡めて調子が良い模様でした。

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<お互いに玉頭に嫌味があるが、龍が作れた後手が良いか>

 終盤まで難しい展開が続きましたが、最後はじっきょーさんが逆転で白星を手繰り寄せました。

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<終盤の一コマ、この手が勝負の分かれ目だった>


6.▼居飛車党 - ▽うみかぜ○

うみかぜさんが華麗に勝利

 この将棋は後手のうみかぜさんがノーマル三間飛車に対して、先手の居飛車党さんが金無双急戦で挑まれました。

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<5三銀型の三間飛車に組まれるうみかぜさん>

 その後、5筋から戦いが起こりましたが、うみかぜさんが見事な飛車角の捌きを見せて優勢を築かれました。

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<角が飛車を遠くから睨んでいる>

 最終的には美濃囲いに手付かずでの完勝となりました。

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<投了図>


7.○▼マルマイン - ▽にたまご

マルマインさんが熱戦を制す

 この将棋は後手のにたまごさんのゴキゲン中飛車に対して、先手のマルマインさんが超速3七銀戦法で挑まれました。

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<銀対抗となり、マルマインさんは面白い端攻めを仕掛ける>

 その後はにたまごさんも5筋から反撃し、中盤はお互いに激しく難しい展開が続きました。

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<この局面では後手有利に感じる>

 終盤はとても難しい内容でしたが、先手マルマインさんが中段玉で粘り、最後は見事に寄せて勝利を掴まれました。

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<かっこいい角捨て>


8.▼アノニマス - ▽おっさん○

おっさんさんが上手く勝利をものにする

 この将棋は後手のおっさんさんのゴキゲン中飛車に対して、先手のアノニマスさんが超急戦をみせる出だしで始まりました。

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<ここで▽5六歩なら超急戦だが、それは回避された>

 その後はお互いに駒組が続き、アノニマスさんが斜め棒銀の攻めを見せたのに対し、おっさんさんは端にあやをつけにいきました。

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<角取りを無視して端へ>

 この端が功を奏し、一気に決着、晴天の霹靂でした。

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<▽8七飛成で一気に先手玉は詰み>


振り返りを終えて

 今回は今期のB1で初めての不戦試合&辞退者がでました。残念ではありますが、長丁場の棋戦ゆえ、それぞれの生活事情のタイミングと上手くかみ合わないこともありますね。

 そして、全勝者が1名となりました。トップはどこまで連勝を伸ばせるのか、果たして誰が独走を止めるのかという点にも注目しながら、つづく指す将順位戦B級1組5回戦をお楽しみください。

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