【自戦記】第6期指す将順位戦B級1組2回戦【高田流左玉対三間飛車】

2021年7月3日 20:34

　こんにちはKitchieです。
　今回は、私が参加しているオンライン将棋大会「指す将順位戦」の自戦記となります。
　前回は敗れて黒星スタートとなりましたので、今期初勝利を目指した戦いとなりました。

2回戦のお相手はアノニマスさん

　アノニマスさんとは今回が初手合い。事前に過去の棋譜を調べてみた印象では、矢倉・横歩取りを指さない居飛車党というイメージ。
　相居飛車の将棋では角換わり・相掛かりがメインで、対振り飛車には流行型の対策を興じてくる傾向があると思いました。

　前回と変わらず、将棋倶楽部24での実戦で居飛車・振り飛車問わずさまざまな戦法を試してみました。
　全体的に調子が悪く、戦型選択には迷いましたが、アノニマスさんが指し慣れている流行型を避けるという理由から、角換わり拒否や横歩取らずなどの力戦調の居飛車でいこうと決めました。

　私の先手で対局が始まりました。初手▼7六歩に対して、アノニマスさんは▽9四歩。
　全く想定のしていない出だしとなりました。対局前にツイッターで「居飛車も振り飛車も指す私に戦型選択は委ねられる」といった投稿をしたので、それによって揺さぶりをかけてこられたのかなとも感じました。

　序盤早々からお互いに端を突きあう。居飛車で行くと決めているのだから飛車先を伸ばしても良かったのですが、相手視点では私が振り飛車を指す可能性を含みにした方が嫌味なのではと考えてこのような対応をしました。

　私が4八銀と居飛車の雰囲気を見せたところで後手のアノニマスさんは三間飛車に振りました。
　過去の棋譜でアノニマスさんの振り飛車はみたことがないので、ここからは完全に前情報なしの力勝負になりました。

　対して私は高田流左玉で迎え撃ちます。この戦型はたまに指しているので特に迷うことなく進めました。

　ずっと角が向かい合ったまま駒組みを進めてきましたが、ここで後手から角交換。▼同銀右に▽3六歩と飛車先を切ってこられました。

　後手が先に▽3三角と打ってくれたのはこちらとしてはありがたく思いました。そして私が悩んだのは王様をどう囲うかという点。本譜は6八に移動させましたが、後の展開で5八や6九の方が良かったと後悔します。

　数手進んで後手が▽4四銀とした局面。一目でこれは馬作りが確定だと▼3二角と飛びついたのですが、打った瞬間に▽2四角の王手角取りが見えて血の気が引きました。

　しかし運良く、後手の次の一手は▽5五歩。
　これがこの対局のターニングポイントでした。私は馬を作ることに成功し、ここで形勢有利になりました。

　ここからはアノニマスさんが状況を良くしようと動きをみせて攻めてこられました。
　私としては、一度救われた命を大切にするため、得した銀も惜しまず使い徹底的に受ける方針で進めました。

　後手の攻めを徹底的に切らせるべく拠点となりそうな部分も根こそぎ刈っていき、天王山に馬をつくるという展開になっていきました。

　後手の攻めが止まったところから攻めに転じます。局面をみると横たて斜めから後手玉を包囲している状態となってました。

　数手進んで詰みまでいき、後手のアノニマスさんが投了されました。

　まずは白星がついてほっとしています。しかしながら、本局では3二角と手拍子気味に飛びついて悪手を放ってしまっている点は反省して、次からはそういうことのないように心がけたいと思っています。
　そして、対局してくださったアノニマスさんありがとうございました。

　次のお相手はマルマインさん。初手合いの相手であり、イメージとしては初手に飛車先を突く生粋の居飛車党という感じ。
　今期での昇級を目指すには正直もう1敗もできないと思っているので、今回の勝利の流れに乗っていきたいと思います。

将棋がスキ

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