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『キッチンHERO(ヒロ)』誕生まで。 #6

2020/8/18
今回は、『メニュー開発(=What)』について、やってきたことを1つ紹介します。「楽しく、コツコツと。」というのが今回の投稿のキーポイント。

ちなみに、いきなり脱線しますが、キッチンHERO(ヒロ)の理念(=Why)に、「神戸のヒトや、マチを、食を通して『カラダに健康』を、『ココロにポジティブ』を届けたい。」というのがあります。

せっかく(兼業農家である)ヒロシとやるんだから、地元・伊川谷の野菜、お米が生かせるメニューにしたい。健康を届けるためにも、食材の素材や鮮度にこだわり、それを生かせるメニューを開発したい、という気持ちだけはありましたが、最初はそれ以外は何も決まっていませんでした。

そんな中始めたのが、LINEのアルバム機能を利用した、ヒロシの夕食の記録です。言わば、『ヒロシの献立』ですね。一部抜粋した写真を、ギリ見えないくらいで紹介します。あまり見せると、「メニューとして世に出してないものを公開するな」ヒロシに怒られそうなので小さめで。。。苦笑 アルバムのタイトルは、「ぐらんめぞん谷口家」(谷口はヒロシの苗字)。笑 昨年当時、人気のあったキムタクのドラマ、「グランメゾン東京」にならって、そう名付けていました。ふざけてるようですが、やるからには楽しく☆という想いのもとからのネーミングです。一時は、それを屋号に採用してしまおうか、と考えていたほど、一応真面目に考えていました。

また、背景として、前回の投稿で紹介した、義理の母の病気がキッカケで実家に帰ってきてヒロシですが、実家に戻ってきてからは毎日、自分と家族の分の夕食をつくっていましたし、今でも毎日夕飯をつくっています。なので、せっかく毎日つくっている夕飯を、メニューのヒントにしていきたいと考えたのが始まりです。時には、既製品を盛り付けただけのメニューもあるけど、それでも全然OK。

できるだけ毎日、夕飯のアルバムを積極的に披露してもらう。その意識が、こだわるべきポイントを見つけ、アイデアの蓄積を支え、バリエーションの引き出しの土台をつくってくれました。

また、アイデア出しが「習慣」になれば、こっちのもんです。苦にならず、時間も労力もかけず、意識しないうちに気づいたらメニューの引き出しが増えている。習慣って、強いと実感した経験もありました。

少し余談ですが・・・僕は、事故で車いすになって5年が経ちます。5年経った今でも「もう一度歩く」という目標のために、毎日必ずリハビリを続けています。手は抜けないけど、根を詰めすぎると、毎日続けるのはしんどくなります。毎日、ほんの少しずつでも続けていると、ある日、思いがけない成果がでることがあります。身体に変化が出てくるものです。そんな経験もあり、ヒロシができる範囲で『ヒロシの献立』をアルバムで共有し始めてもらいました。

何より、その写真をもとに、意見を交換したり、アイデアを出し合うのが楽しくなれば良いなと思って、続けてきました。事実、この過程が非常に楽しいメニュー開発の起点になったと実感しています!

「山を登る。何も見えないかもしれんけど。登ることが大事なんだよね。』(映画『陽はまた昇る』より)

次回は、Whom=ターゲットの設定について、かな。