お店丸ごと好きになってもらえたら。
お塩の販売に伴って、ラッピングや同封するチラシ、ショップカードなどを試行錯誤中です。アイデアを得るために浅草橋のシモジマへ行きました。
カフェ好きなので、事前に近くのカフェを検索。
ベジタリアンなので、ヴィーガンカフェがあるととても嬉しい。ということで、「浅草橋 カフェ ヴィーガン」と検索したところ、カフェタローさんを見つけました。
タロット美術館が運営しているカフェとのことで、オーダーするとタロットの絵が描かれたコースターをプレゼントしてくださいました。
タロットカードは全部で78枚あり、よくネット上でも用いられる絵の描かれているカードはそのうちの22枚だそう。
コースターを手渡しされるときは、裏返して渡してくれます。席に着いてからコースターの絵を見て、キーワードを見て、これからオンラインショップをどう展開していくか…というテーマに重ね合わせて思考を巡らせてみました。
興味を持ったことがなかったので、タロットについてはよく知らないのですが、なんとなく「その時手にしたカードで占うのって、あまりにも偶然すぎて、好きじゃないな」くらいに思っていました。が、このカフェの空間が清潔感があって素敵で、コースターの紙は分厚くしっかりとしていて、キーワードの書かれた紙も情報量が丁度よく見やすく…、お店への好意だけでなく、タロットの世界観までも好印象を持つようになりました。
マフィンもコーヒーも美味しかったし、何よりこの空間とタロットのコースターにすっかり嬉しい気分になり、1週間に2度お邪魔しました。
そして思ったこと。もしこのコースターがペラペラの薄い紙だったり、好きになれない絵のタッチだったり、キーワードの紙がレシートみたいだったら。コースターが手渡しでなく、お好きなものをどうぞ形式だったら。お店のテーブルやイスが小さかったり窓がなかったりしたら。何かが少し違うだけで、私はタロットを今まで通りスルーしていたかもしれない。
(何やら偉そうな表現になっていますが、何かが違えば、私ではなく別の人はもっと気に入ったかもしれず、小さな違いで誰の心に刺さるかは変化するだろうな、ということです)
明確なコンセプトがありそれに沿った空間を作ると、丸ごと好きになってくれる人があらわれる。きっと、このカフェもタロット美術館もファンの方がたくさんいるのだろうなと思いました。
私がやっているのはオンラインショップで実店舗はないのですが、それでも商品だけでなく、お店自体に好意を持ってもらうことがいかに大事かと勉強になりました。美的センス皆無でどうしたものかと思っていましたが、センスよりも前にコンセプトを明確にすること。自分の中でモヤモヤとしたものがあり、人に話を聞いてもらったりはするのですが、いざそれをキーワードや文章にしようとすると、全く何も出てこなくて愕然とします。
松葉塩は、今は「松」好きな人たちが「知る人ぞ知る」という感じ。良いものだと知っている人が一定数いてくださるのは、本当に幸運なことです。
でも「知る人ぞ知る」ではなくて、誰もが健康のために松を活用してみようと思ったときに手に取りやすいものにしていきたいです。また、ちょっとしたギフトを用意するとき「みんな好きなお菓子をデパートで」も良いけれど、健康志向の人やアレルギーを持っていて食べ物を厳選しなければならない場合などには、良いお茶やコーヒーと並んで選択肢に入れてもらいたい。
だから目で見て楽しい、手に取って嬉しいようなパッケージも必要。松に興味が湧いた人に、きっかけとなる分かりやすい情報も必要。早めに改善していかなければ。
パッケージやラッピング用品を見に出かけた日に、それ以上にアイデアをもらうことができました。
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