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2022年度関東大学2部秋季リーグ戦を終えて

3勝8敗で8位で終了
今回も無事に終えれた事に感謝、有観客(OBや親族のみ)も2日間のみだったが、それでも開催出来て良かったと思う
前回に引き続き、リーグ戦を通じて感じた事を備忘録要素含め綴りたい
尚、今回は2回目のため、春との比較をしつつチーム状況を振り返りたい
大まかな内容は下記
 ①戦績
 ②数字
 ③北沢目線での振り返り
 ④今後の方向性

①戦績

※()内は22春リーグの順位
1日目:9月3日 vs.国士館大学●0-3(1位)
2日目:9月4日 vs.亜細亜大学●2-3(4位)
3日目:9月10日 vs.慶応大学●0-3(1部11位)
4日目:9月11日 vs.山梨学院大学〇3-0(5位)
5日目:9月17日 vs.青山学院大学●1-3(1部13位)
6日目:9月18日 vs.法政大学●2-3(3位)
7日目:9月25日 vs.平成国際大学〇3-0(10位)
8日目:10月1日 vs.立正大学●1-3(7位)
9日目:10月2日 vs.立教大学●1-3(11位)
10日目:10月15日 vs.大東文化大学〇3-0(6位)
11日目:10月16日 vs.中央学院大学●1-3(8位)
秋リーグ:通算3勝8敗(set:17勝24敗=勝率40%)
春リーグ:通算3勝8敗(set:13勝29敗=勝率31%)

勝率からはチームが春リーグよりも確実に成長したと言える
尚、春→秋で下記要素により2部のレベルが春よりも自動的に底上げされている状態(上位チーム増、下位チーム減)
・桜美林大(12位)が2→3部へ降格
・慶応大と青山学院大が1→2部へ降格
その設定の中で春よりも高い勝率(40%)を残せた事は評価◎

②数字

次に、数字から振り返る
※見方 評価:秋リーグ%(春リーグ差%)
◎:サイドアウト率65%(+4%)うち、勝71%(+3%)、敗61%(+4%)
△:ブレイク率31%(-2%)うち、勝39%(-2%)、敗25%(-3%)
✕:サーブ効果率5%(-2%)
△:サーブレシーブ成功率61%(-8%)
◎:スパイク決定率44%(+5%)
◎:スパイクミス率13%(-4%)

△:ブロック効果率18%(-2%)


太字部分が春との比較で向上した

サイドアウト率
春よりも2部レベルが向上した中で、率が向上した事は非常に良かった
敗けsetもボロ敗けせずに、20点以降まで持ち込める=率の改善
劣勢でもガマンして20点まで持ち込めば何があるか分からない
実際、それで勝ちにつながった試合もあった
ただし、本来目指すべき数字は70%であり、それにはまだ足りない
70%を超すための具体的な数字は、
・1set約23~24回中、約17回成功させる必要あり
・逆に言えば、1set6~7回はブレイクされてOK

まとめ
3連続失点なら3回まで、4連続失点は2回まで
以降はその時点で率が70%以下となり、敗け濃厚と考えてOK

自分たちのミス/相手のポイントの合算で被ブレイクを6~7回以内
※今リーグで15点以内で敗けたsetでも相手のポイントは3~4本(他は全て自分たちのミス:8~10本)
=相手ミスは外的要因、フォーカスすべきは「自分たちのミス」


スパイク決定率

「脱レフトからクロス一辺倒バレー」
上記が僕が勝手に設定している明学大の小目標
スロットや入り方を変える
普段ならレフトに配球の場面を敢えて違うゾーンにする
上記の考え方などなどを、トライ&エラーをしまくりつつ選手に伝えていた

個人的にスパイク決定率は大きく、コンビ/ハイセットの2つに分けられ、その平均値と考える(例:50%の内訳はコンビ60%、ハイセット40%というイメージ)
当たり前の話だが、コンビの率を高めて、ハイセットの率を下げないようにすれば決定率は自ずと上がる、という理論上は簡単なお話である(理論上は・・・)


スパイクミス率
人間がプレーしている以上、ミスは必然
しかし、ミスの仕方が問題
「ミスをしてはいけない場面/ミス覚悟で攻める場面」
上記の整理が常に出来ている事が重要である
その点は選手には酸っぱく伝えてきたため、それが改善につながったと考える

③北沢目線での振り返り

秋は春と違い、スタート位置が違った(2部のバレーの理解)
そのため、春よりは良い結果になる事は何となくイメージしていたが、終わってみると当初の想定より悪かった
その要因を僕なりに考えてみたが、大きく2つ
「気持ち」「スキル」である
その要素が特に生じた試合は下記

9/4の亜細亜大戦
2set先取後の3set目も18-11からひっくり返され終わってみればフルセット敗け(控えめに言っても悪夢の時間だった)
この敗因は「気持ち」ではなく「スキル」である
気持ち◎、でも勝ち方が分からない、1本の決め方が分からない
そんなイメージ
3set目のリード時に落ち着いてサイドアウトを獲れる「スキル」があれば、ストレートで勝てていた

次に9/18法政大戦
フルセットまで持ち込めたこの試合
フルセットの戦い方の「スキル」があれば勝てていた可能性が高い
また、相手のメンバーチェンジにおいて、その対応がかなり遅れた
こちらも試合の中で柔軟に対応出来る「スキル」があれば、もっとラクに試合は運べたハズ

次に10/1立正大戦
こちらは完全に「気持ち✕」、上級生の責任
あとは思い込みの脱却が遅すぎた
あの選手は○○だと決めつけてしまい、試合の中で対応が遅れた(というか、最後まで対応不可だった)
そもそも、同格~格上しかいない関東2部というハイレベルな舞台で「気持ち」が土台になければ勝利はあり得ない、試合を舐めないでいただきたい

最後に10/2立教大戦
前日の敗けから一転、「気持ち◎」
しかし、完全に「スキル」で敗けた
気持ちだけで勝てるほど関東2部は甘くない
そう教えてもらった試合だった
相手はキャリアと上手さ◎、明学大は見事に相手の手のひらの上で踊ってしまった


他の試合も基本的には「気持ち◎」、「スキル△」という評価
つまり、明学大の評価は
「チームとしてまとまりがあり、勢いがある」
でも、「それだけ」
まとまりや勢いは1つの武器であり、脅威である
でもそれだけでは勝ちきれない

春よりも順位が1つ上がり、皆頑張った
特に「チームとしてのまとまり=気持ち」に重きを置いてきた明学大としては上位にも敗けていないと思う
しかし「スキル」においてはまだまだ発展途上

明学大は総じて試合の中で相手を上回る場面を創る事が出来なかった
つまりそれは「ミス待ち、機会待ちの受け身バレー」
相手がミスしてくれなければ、一向に試合の流れは変わらない
厳しく言わせていただくが、そんな外的要因が満載のバレーではこの先も結果は同じか後退だろう




④今後の方向性

上記から来季に向けて明学大の進むべき方向性は大きく2つ
「スキルの習得」
「サイドアウト率向上」

「気持ち」だけでは勝てない場面が幾度もみられた今リーグ
でも気持ちがあれば、スキルは後付けで付与可能である
逆に言うと、スキルがあり、気持ちがない方が難しい(「気持ち」というのはそのくらい難しい要素)
関東2部は自分たちよりもキャリアのある選手がほとんど
その中で対等以上に戦うにはキャリアに勝る「スキル」が必要
試合の中で相手より上回る部分を「自分たちで創り出せるスキル」
これを来季に向けて目指していきたい
サイドアウト率は前記したので割愛させていただくが、大まかには自分たちのミスをどれだけ減らせるか?だと考えている

最後に

明学大は確実に強くなっている
しかし3勝しかしていない
勝てる試合もあった、でも勝てなかった
来季もきっと勝てる試合を落とすだろう
でも勝てない試合を勝つかもしれない

試合は常に「内的要因」と「外的要因」の合算
学生バレーはその時の設定で上記2つが恐ろしく変動する
そのため、いざ始まらないとそこに何があるかが読めない
だからこそ面白い

22秋4年生写真

全日本インカレには1ポイント足りず参加不可
4年生は秋リーグ最終戦を以て引退となった
3年生から最上級生として2年間本当にお疲れ様でした
2部昇格、2部残留(2季)
これらは全て君たちの残した実績
下級生はその土台からさらに駆け上がれる
そんな環境を残してくれた
本当にありがとう

3年生以下は今季で感じた色々な想いをしっかり整理し、また春リーグで今回以上に楽しんでバレーをしよう
明学大は学生たち全員が良い表情で楽しく試合が出来て、さらに結果も出せるチームでありたい
そのために僕が出来る事は最大限頑張る!
※ちょっと最近は色々と忙しいけど←言い訳

長くなりましたが、以上となります


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