「ひとり」が気づかせてくれること
先日ひとりで開催した「おこもりステイ」がまあ楽しくて楽しくて、これからも月1とか2ヶ月に1回くらいのペースでやっていきたいなあとぼんやり思いました。お気に入りのおこもり先がいくつかある暮らし、いざってときの避難場所がある生活、いつどんなときも心にお守りがあるみたいで、いい。
「ひとりで過ごす時間」を定期的に確保するのって、ほんと大事だなあ。私みたいな独身は、いつだってフットワーク軽くいられるくらいがメリットですから、隅から隅まで舐め尽くすように享受しないともったいないよね。
ひとり時間にゆっくり読む本として、これ以上ないくらいのこんな1冊もあります。
感想は、読了したらまた改めて。
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ひとり時間を過ごすのに、ブックカフェほど最適な場所はないな……とあらためて痛感しました。カフェでも良いんですけどね、言葉は悪いですが、安価なチェーン店ほど安価な客しかいないもので(ほんと言葉悪いですね、ごめんなさい)、時と場合によっては騒々しいことこの上なく、注文したてのカフェオレひっくり返して帰りたくなっちゃう時もあるんですよ。
それにひきかえ、ブックカフェは最高です……。なんてったって「ブック」カフェですからね。本を読むための場所だから、どこも基本的には静か!
神泉駅のすぐ近くにある「森の図書室」は、隠れ家っぽくて素敵だし、
初台駅のすぐ近くにある「fuzkue」は、コンセプトから店主さんの人柄から、何もかもに惹かれるし。
本も読書も好きなのですけど、実はブックカフェってこれまで何故か積極的に行きたいと思ったことがなくて。本に囲まれながら飲み物やデザートをいただく経験って最上だと思うのですが、「2-3時間でなるべく多くの本を読まねば! 元を! 取らねば!!!」みたいな切羽詰まった気持ちになっちゃう気がして、なんとなく億劫だったんですよね。それなら自宅で紅茶でも飲みながらゆっくり読むわい……みたいな。生来のもったいない思考。
それでも、「強制的にひとりになる」って体験と空間と時間は、かけがえのないものだとようやく知りました。ひとりで過ごす時間がこんなにも豊かで、ゆっくり流れていて、気づかせてくれるものが多いなんて知らなかった。よくよく考えたら都会のスピード感とかネットの速度とか、生身の人間にはせかせかし過ぎてる気がするもん。5Gとかさ、必要? そんなに速いほうが良いの、みんな? そんなに東京大阪間を2時間半とかで移動したいかね。
速いことはたしかに便利かもしれませんが、だからって遅いことやアナログなことが悪なわけではないんだよな。それに気づかせてくれるだけでも、ひとり時間って良いものですよね。
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お気に入りの宿やブックカフェをいくつか、心の中にお守りみたいに大事にしまっておく。そうやって備えておくからこそ、日常のなかに当たり前な顔をして紛れ込む違和感やすれ違いやささくれみたいなものと、真正面から向き合える。「さて、どうする?」って言える。
自分の心を自分で無視してしまわない。速すぎるとさ、私はとらえられないし、見失っちゃうから。
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