※完全ネタバレ※『劇場版 美しい彼〜eternal〜』感想※観賞後推奨※
※warning※
こちらの記事は『劇場版 美しい彼〜eternal〜』完全ネタバレ感想記事です！ ネタバレ配慮は一切しておりません！ 0から100までおはようからおやすみまで何から何までネタバレです！ ぜひとも観賞後にお読みください！
忘れないうちにこれだけ言っておきたい
いったい誰が原作の「お風呂」「鏡」の営みがスクリーン上で再現されるなんて予想できた……………………………………？？？ そんな合わせ技が繰り出されるなんて聞いてなかったんだけど……………………………………？？？ ちょっと全米が泣くどころか局地的に激震が走るレベルだよね……………………………………そんなことある……………………………………？？？？？？？？
私と同じく劇場版を楽しみに待っていた民たちの間では、そりゃまことしやかに囁かれていたはずだよ。原作のどのポイントが劇場版で採用されるんだろうかって。ドラマでの営みはささやかなものだったけど、スクリーンではどれくらい繰り広げてくれるんだろうかって。いやでもラブシーンがメインの作品ではないし、あまり期待しすぎるのもお門違いだよなって。
あんなに期待以上のものが差し出されるフレンチフルコースみたいな映画あるんだ……………………………………？？？ びっくりしちゃった私……………………………………。
原作の「お風呂」「鏡」が一気にさ！ 再現されるなんてさ！ 平良と清居がさ！ スクリーンでさ！ ねえ！ 現実！？ 奇跡だよね！？！ 1時間43分の夢だったよね！？！？ そうじゃないと辻褄が合わないから誰か夢だったって言ってよ！！！！！！！！！！！
しかも舞台挨拶かなんかでさあ、萩原くん「アヒル隊長に紐をつけてお湯の中でコントロールしてた」みたいな話してなかった……？ 清居の顔を鏡に向けさせながら水中ではそんなことしてたの？ そんなマルチタスクある？ 萩原くんのポテンシャルが斜め上すぎてもはや追いつけない。八木くんが「手が太ももに当たった」みたいな話しだすしもう無理。脳みその情報処理CPUが回転しすぎて煙あげてる。
ちょっとこの衝撃はあまりにもデカすぎ＆一人では抱えきれそうになかったので、早めに放出させていただいた。冷静になってから次にいきたいと思う。
清居祭壇の
想像以上のクオリティ
ドラマシリーズみたいな勢いでひとつひとつ拾っていったらキリがない（＆記憶のみで書いているので細かいセリフまでは追えない）ため、どうしても言及したいシーンだけピックアップしてハイスピードで語っていきたい所存です。
ドラマシリーズについても全話レビューを（勝手に）書いているので、そちらもぜひ！
みんな思ったはずですが、清居祭壇のクオリティはやっぱりすごかったですね……！！！ 写真とかグッズとか照明とか、あれは確かに開けた瞬間に驚いて飛びのきますわ。清居に見つかった平良の慌てようも含めて、大変おもしろかわいいシーンでした。
「神は信仰を否定しないで！！！」っていう平良のセリフもとっても良かったです。その通りだよ。清居は清居で、いつまでもファン根性が抜けない平良に対してイラつき＆モヤつきがある（し、劇中でもそれで気まずくなっちゃうんだけど）、信徒はただひたすらに神器をとおして神を崇めているだけなのだよね…………。
清居、大丈夫だよ。平良も平良で、清居と触れ合う喜びを知ってしまった以上、純粋なファンの立場には戻れないんだから……それは本人がいちばんよくわかってるところだからね……。
清居が平良を押し倒すシーン、エビコロを食べて「うま！」という清居、気を良くして清居の口に次々とエビコロをあてがう平良！ かわいさてんこ盛り制限時間なし食べ放題パーティ詰め合わせ！ みたいなシーンが立て続いて早々にお腹いっぱいでした。
永遠にふたりで
ベッドのシーツつけててほしい
あと私がどうしても言いたいのは…………平良と清居がふたりでベッドにシーツをつけるシーンだよ…………！！！！！！！！！！ 平良がベッドにシーツをつけている最中、「おい！」って言いながらベッドに飛び乗る清居ね！！！ ここだけ切り取ってスマホの待受動画にしたいよ！！！！！ 清居ファンは全員ここでハイタッチしてくれるって信じてる！！！！！応援上映があったら絶対にこのシーンで「おい！」のシンクロが起こるに違いない！！！！！！！！
この「おい！」のイントネーションさあ、ほんと神がかっているよ……ドラマシリーズのときから常々思っていたことですが、出そうと思っても出せないニュアンスを出すのがお上手ですこと！！！！！！！ 拍手！！！！！！！！！ スタンディングオベーション！！！！！！！！！！
そしてこのあと「そういえばおれ、野口さんに写真撮ってもらえることになった！ 一緒の現場だな！」と無邪気に喜ぶ清居に対し、平良は嫉妬心をメラメラさせてしまう。いつもと違うオオカミのようになった平良に軽率に胸をときめかせましたが、平良の心境を思うとなかなか複雑なシーンですよね。安奈の写真を撮る野口さんを目の当たりにした後ですから……。
でもさあ、あらためて思ったんだけど、やっぱり平良は自分や他人が思うほど自己評価が低い人ではないよね。学校っていう箱のなかではカースト底辺だったかもしれないけど、野口さんの言うように、あそこは種も科も属性も何もかも違う生物たちが一緒くたに詰め込まれる場所だから、勘違いも思い込みも発生しやすいってだけで。
野口さんみたいな人にちゃんと嫉妬できるんだから、平良には才能も努力する力もあります。清居はちゃんとそのことにも薄々気づいているはず。そして平良自身はまだまだ深くは自覚できていない。そんなふたりだからこそ尊い。結論：エターナル
あの鋼のような腹筋を蹴り上げても
びくともしない設楽最強説
この調子でいったらまた6000文字とかいってしまうので、どうしても言及しておきたい、あのシーンについて先に語ってしまおう。
ドラマシーズン2で登場した設楽、指に赤いリボンを巻き付けていたので、これは劇場版への伏線に違いない…………と思っていたらやはりそうでしたね（彼の推しである安奈が出演していた映画のタイトルでもあるし）。まさか清居が赤いリボンで飾り付けられてしまうとは…………。
清居の筋力だったらちょっと力を入れれば解けそうでは？？？ と思ってしまったけど、もちろん口には出しません。あとそういう設定とはいえど、あの鋼のような腹筋を蹴ってもびくともしない設楽はいろんな意味でクレイジーだと思いました。
せっかくさあ、安奈と桐谷くんが再会できて、その流れで平良と清居も「もう一回ちゃんと話そう」「いつもの場所（河原）で待ってる」って仲直りできそうな雰囲気だったのにさあ……。
清居が連れ去られちゃったことを知った平良の変わりよう、すごかったね。音が消え、画面がモノクロになり、さすがの萩原くんの眼力炸裂。鳥肌立っちゃった。ドラマでもマシンガンをぶっ放す演出とかあったけど、あれ以上の狂気を感じた。
平良と設楽のアクションシーン、あれほんと大変だっただろうなあ……！！！ 何が大変って殴られる芝居をする落合さんも大変だけど、設楽に向き合うときと清居に向き合うときとで、目も声色も180度転換する平良を表現する萩原くん、ほんとすごいよ真骨頂だよ……。笑いながら「清居……」って言うシーンもさあ、一歩間違えたらどっちが犯罪者なの？？？ って紙一重でしたよね。平良から清居に対する狂信的な愛が、また一段濃くなって可視化されたシーンだったなあ。
よくよく考えたら清居はさあ、高校のときのトマトジュース事件で「平良の熱烈で狂的な信仰心にも似た愛」を痛感したわけじゃないですか。自分がコンクールで中途半端な結果に終わり、一時的にカーストから落ちた時期も、平良の態度だけは一定して変わらなかった。ある意味、清居は平良の「変わらなさ」に惹かれて、そこに惚れたといっても過言ではないはずなんです。
だから、あのときみたいに狂った愛情が見えなくなった平良に対して「お前、変わった」って言っちゃったんですよね。
でもでも、清居は平良の「変わらなさ」が好きだし、もちろん変わってほしくない面もあるんだけど、ちゃんと「変わってほしい」面もある。俳優として売れるため、努力してる自分と同じステージに来てほしいって気持ちもあるし、そうやって切磋琢磨しつつも、ファン対芸能人ではない「恋人同士」として愛情を交換し合いたい欲望も持っている。だがしかし、その心の動きすべてを平良がまるっとわかってあげられているかっていうと……ッカ〜〜〜〜〜わかってないんだな、それが〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！！
八木くんが見てほしいって言った
最後のシーンってどこのこと？
諸々すべて解決し、平良が初めて仕事として清居の写真を撮る後半のシーン、辞書で「美しい」って引いたら載っててもおかしくないレベルの神々しさでしたね………………素晴らしかった……………………。こんなにまばたきしたくないって思ったの人生初めて。あのシーン見続けたらドライアイになる。
エンドクレジットを見る限り、本当に萩原くんが撮った写真ってことだもんなあ。なんか美しすぎて尊すぎて胸が苦しい……そうそう安易にエターナルって言いたくないけど、二人のやりとりすべてが永遠に続いてほしすぎてエターナルとしか言えない……。
あの撮影のシーン、ドラマの水掛けシーンみたいに自由演技だったりしたら、ついにとうとう私の情緒が行方不明になったあと7年経過して死者扱いになってもおかしくないので、真実を知りたくない……。
学校に行くシーンとかさ！ ドラマのオマージュが過ぎてもうオマージュの宝石箱！！！ 赤と黒の紙吹雪、あれはトマトジュースとマシンガンを示唆してるはずですし、桜の花びら、「来たなストーカー」、音楽室、そして鬼ごっこ……。もう無理たすけて……耐えられない……どんどん息が浅くなる……。
あとさあ、これは私の勘違いだったら申し訳ないんですけど、平良さあ、清居の左手薬指にチューしたよね…………………………？
ドラマのときは右手だったし、お風呂でも右手だったと思うんですよ。最後の最後で左手の……薬指に…………してるよね！？！？！？！ 私の幻覚じゃないよね！？！？！？！！？！？！？！
幸せな夢の中でも平良が清居の左手薬指にチューしてましたけど（あれ左手だったよね……？）、それが現実になったということですよね……？？？？？
これはもうそういうことじゃん。だめじゃん。誰がなんと言おうとそうじゃん。エターナルな愛を誓ってるじゃん。病めるときも健やかなるときもじゃん。このふたりが一緒にならないでどこの誰が永遠の愛を神に誓うのさ！？！？！？！！？！？！？！
それはそうと、舞台挨拶かなにかで八木くんが「とくに最後のシーンを一番見てほしい」みたいなことを言ってた気がするんですが、どこのシーンのことを言ってたんだろうか……？ 平良が清居の写真を撮るシーン？ 純粋に本気で厳密に「最後」のシーンだとしたら、あのシーンになっちゃうわけだけど、それで本当に合ってる？ 大丈夫？ 若干萩原くんが戸惑ってたのも納得だと思うんだけど、ほんとに合ってる？？？？？
結論：エターナル
どこをどう切り取ってもエターナルでした。ありがとうございました。上映期間中は行けるだけ行きます。すでにあと3〜4回は見にいく予定がある。
シーズン2と合わせていつかは円盤が出てくれることを祈ってる……。そしてあわよくばシーズン3を……と思ってるけど、これはどうかなあ。萩原くん、八木くん、そして酒井監督も、各インタビューで「やり切った」的なことを語っていらっしゃるのですよね。
もちろん私も一ファンとして続編を切望していますが、めちゃくちゃカッコいいこと言っちゃうと、続きが望まれる状態で終わるのが一番美しいし、この作品の引き際としてもこれ以上ない形だよなって思うんです。
いや終わってほしくないよ、続きの平良も清居も見たいよ！ 見たいさそりゃ！！！！！ 太った清居、全裸で廃墟にうずくまる平良、見たさしかないよ！！！！！！
それでも、これだけ大団円で終われるシリーズものも類を見ないよな、という気もしていまして。ひらきよの未来よりは、萩原くん・八木くんの役者さんとしての未来が楽しみだな〜〜〜という気持ちでおります。
何はともあれ二人がエターナルであることに変わりはありません。いつしか、まったく違うジャンル＆役柄で共演してくれることを祈りつつ、レビューを閉じたいと思います（果たしてレビューと言える文章なのか、それはそれとして）。
引き続きTwitterでは八木くんを叫んでいきます。
あとここまで読んでくださった方、ありがとうございます。そんなあなたのためだけに、めちゃくちゃひっそりと言いますが、八木くんのことをひたすら語るTwitter別アカ作りました。やっとです。あなたが一番好きな「美しい彼」のセリフで検索していただけたら、もしかしたらそれかもしれません。膨大なネットの海で、違う形でも出会えたら運命ですね。エターナル！
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