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「苦手」だからこそ続けられる

映画『死体の人』主演・奥野瑛太さんにお話を伺いました。死体の役しかこない売れない役者・吉田を演じていらっしゃいます。PG12となってますが、グロいのが苦手な私でも問題なく観られたので大丈夫かと!

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記事内でお話ししてくださっている「苦手だからこそ続けられる」という話、聞きながらとっても共感しておりました。

奥野瑛太さんといえば、私にとっては『グッバイ・クルエル・ワールド』とか『プリテンダーズ』、あとドラマ『最愛』とかが印象的なんですけども、どの役も一目見ただけで刺さるというか……風貌も含め、そう簡単には忘れさせてくれない役柄が多いんですよね。

まさに憑依型というか、ちゃんと“その人”になれる役者さんだなあと常日頃思っていたのですが、まさかご本人の口から「(役者って仕事は)苦手」と言われるとは想像してませんでした。

あんな圧倒的な演技を見せられて、苦手とは!? と私としては思ってしまうんですが、心のどこかで「わかるかも……」と思う自分もいて。苦手だからこそ、もっと上手くならなきゃいけない、そのためにはどうしたらいいかって試行錯誤から抜け出せない、みたいなループってあると思うんです。

ある種の執着というか、もちろん楽しんでやっている面もあるんだけれど、ちょっとできないからってここで諦めたらぜんぶ水の泡だなっていう、もったいない精神というか……。

それに、私にとっては「書くこと」以外に生業にできそうな技術や知識がないので(書くことでさえ発展途上なのに)、このフィールドまでなくなったらいよいよお先真っ暗じゃねえかっていう切羽詰まった感もあります。

書くのは好きだけど苦手、上手くなりたいけどまだまだぜんぜん上手くない、だとしたら続けるしかないんだよね……。途中でやめるという選択肢は不思議と浮かび上がってこない。だってもうこれしか残されてないから。

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奥野さんには、作品のことはもちろん、心に残っている大切な言葉についてもお話いただいております。ぜひぜひ映画と合わせて読んでいただけますと!

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