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言葉と文字で通じ合う

コラボレーション。という言葉には甘い響きがある。

バニラといちご。チョコとバナナ。ちょっと子供っぽいものしか出てこないが、仮面ライダーのクロスオーバーなどとにかく「美味しいもの」と「美味しいもの」を組み合わせたら最強になるという理論だ。これは常に適用されるとは限らない。しかし「すげぇ人」と「すげぇ人に憧れる人」などの組み合わせを横に配置することや、「同じ趣味を同じ熱量で持つ人々が一堂に会する」など天下一武道界的な催しもできる。何か一つでも接点を持っている人々が、その火種を持ち寄り暖かいたき火として囲んで「あぁ、そういえば昔、あんなことがありましたね」と語る。

そういう企画に参加してきた。Radiotalker正確にはポッドキャストもされているzaboさんの番組に呼ばれ、さらにはこまきさんも同じ会のゲストだった。とんでもなく緊張する。これまで、ラジオの実況という大義名分を交わしながらもTwitterでもあまり積極的に関わらない。こう書くとポリシーのようだが、一方で、どう話しかけて良いのか分からないという問題がある。Twitterには様々なトーカーさんのアカウントがあるのだが、私は特に接点がない。接点とは作るものかもしれないが、しかしなおのこと接点がない。

また、中途半端なことに私はRadiotalkに当たってもガチ勢追っかけタイプではない。感想は書けるが、その後追いかけて聞きに行くかというとちょっと微妙である。むしろ、何が面白いのか分かるまで延々と心に引っかかる部分をループして聞いたりしている。

そんな私がこのたびzaboさんとコラボを支えていただくことになった。ゲストは私のほかにこまきさんが居る。お二方とも、Radiotalkで番組を持っているトーカーさんである。私は番組を持っては居るがそちらをメインに活動している訳ではないので、半トーカーとかトーカー見習い、というのがちょうど良いのかもしれない。

そんなお二人と対談する中で、今回一番印象に残ったのは、コラボレーションのやり方というのは結構いろいろな種類があると知ったことだった。こまきさんは、聞いたラジオの印象を紙一枚にかわいい文字と、かわいいイラストでまとめられている。丸っこい字や、ロゴの線、そしてイラストがかわいい。先日たまたま目にした羊のイラストはとても素敵だった。

私は「実況」という形でラジオと間接的にコラボレーションをしている。ゲストとしてお邪魔することよりも、当たり屋のように「ちょっとすいません感想書かせてください!」と営業回りをして許可をもらい、ひたすら書いていくのが好きだ。何も考えずに手を動かせることもあるし、分からない単語を調べたりすることもある。

何より私はRadiotalkのアプリをほとんど開かない。だから、誰が今一番人気かどうかなどさっぱり分からない。だから逆に「聞いて欲しい」という発信をする人が私の「聞きたいんだが」というtweetにどれくらい反応してくれるのかを見ているという側面もある。私のことを見ているだろうか、ユーザーの「聞きたい」という謎の欲求を見つけて、こちらを見てくれるだろうか。一度見てくれたら今度は私の仕事である。後はもういつも通り、一人、いつかのタイミングでこのラジオをのぞきに来る、と頭の片隅に感じながら収録してもらうか、ちょっと取り上げて欲しい一本を私にリンクとして送ってくれるか。そのような方法がある。

しかし、ここまで書いといて改めて白状しなくてはいけないのは、私は感想を書くのが精一杯だと言うことである。例えばラジオにメールを送って話題を提供する、というのはちょっと苦手だ。むしろ、なんとなくヒトリゴトのようなトークを聞きながら相槌を打つような実況も好きだ。バチバチに構成を決めてジングルまで入れているそのポテンシャルに触れるのも好きだ。

こうしてエッセイを書いている以上、作る人の本気や等身大に触れ「私も一つやってみようか」と思えるのは、トーカーさんに限らず作り手が作品を外に出すときに放出されるエネルギーが私に力をくれるのだと思う。大それたことではない。ちょっとだけやってみようかなという気持ちだ。本を開くとか、気になっていたものを買うとか。

それだけではない。自分のしているところと似ていながらも全く違うアプローチを目撃することもあ。こまきさんは、他の人のラジオの感想をPOPイラストで書き上げる企画をしていた。

私は「聞きながら感想をひたすらTwitterに書き込んでいく」というものだが、こまきさんの企画は丁寧に1ページという制約の中でその魅力をふんだんに表現できていると思う。

ほかのトーカーさんと話したり、コラボしたりする機能が充実していく中で、私は今回、おそらく初めてほかのトーカーさんと「しゃべる」という形でコラボした。

しかし、私は今のところは文字の人である。気になったところや興味のあるところを文字にする。それが楽しい。

嬉しかったのはZaboさんもこまきさんも「嬉しかった」とおっしゃってくださったところだ。

正直なところ、私はまだTwitterに連投された感想を眺めて「嬉しい」という気持ちになるかはよく分からない。でも、相槌を打ってもらうと嬉しくなるのはちょっと分かる。

私はまた、時々ラジオを実況するだろう。自分の知っていることも知らないことも学んだりしながら、たまにラジオではないゲームでお世話になることもあるだろう。

この先どうなるかはわからないが、私はこの文字の世界からラジオを時々見ている。

音声と+αのコミュニケーションにあたっては、ちょっと雑談する感覚でラジオを配信できるようになっている様子をリスナーである私からも薄々感じることができる。そこに関しては、あまり大きなことは言えないがトーカーさんが取り上げてくれた場合には「なるほど-」と頷けるので虫のいい話である。

さて、今回のコラボレーションはどうだっただろうか。ラジオは、自分の知らなかった文化や楽しみ方や意見に触れられることもある。

私が新しい見識を皆さんに提供できる保証は一切ない。しかし、唯一言えるのはzaboさんとこまきさんのラジオはさわりだけでも聞いといた方が良いということである。ほんの5分だけ、なんとなく再生してもらえることがラジオにとってありがたいことの一つだ。

私はこうして文章を書く、書いて書いて書いて書いて、手札がなくなってきて「あぁ、声が聞きたいな」と思ったとき、私はまたラジオを実況させてくれる人を募集するのだろう。

zaboさん、こまきさん、そのときはまた、よろしくお願いします。

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出演、zaboさん こまきさん キッチンタイマー

本編と、トーク



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